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794年に都が移された平安京は、その後1000年以上にわたって日本の中心地として機能しました。平安時代には、貴族を中心として、それ以前の文化とは異なった国風文化が花開きました。
平安時代の四條畷でも、数多くの人々の活動の跡が見つかっています。その中で中野遺跡では、應保二年(1162年)の年号が書かれた曲物が井戸から見つかっています。年号が書かれた遺物は非常に珍しく、当時の人々の暮らしを復元する上で年代の定点として重要なものです。
上田原にある正傳寺には、この平安時代に作られた仏像(薬師如来立像)が安置されていて、市内最古級の仏像です。この時代には人々の暮らしにも仏教の影響が広がり、多くの寺院が建立されました。