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四條畷市で働く保育士さんを応援します!

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令和4年度なわて保育士作文コンクール受賞者決定

保育士の皆さんに対して、市から、これまでの感謝を伝えるとともに、多くの人に仕事の魅力を知っていただくことを目的として、「未来の保育士に向けて、四條畷市で保育士になって良かったこと」をテーマに作文コンクールを開催しました。

受賞者

応募数25名の中から厳正なる審査の結果、次の5名の方が優秀賞を受賞され、令和4年11月21日(月曜日)に表彰式を執り行いました。日々の保育を通して感じた保育士の魅力や、四條畷での保育の良さが伝わってくる優秀作品も併せてご覧ください。

 

受賞者の紹介

〇草苅 真央:かがやき保育園勤務

〇段松 沙矢香:認定こども園畷すずらん保育園勤務

〇玉置 美穂:田原台ひまわりこども園勤務

〇北川 明穂:幼稚園型認定こども園 畷幼稚園勤務

〇田口 早紀:忍ヶ丘あおぞらこども園勤務

 

なわて保育士作文コンクール R4優秀賞受賞作品

 

草苅 真央(かがやき保育園勤務)

 私が働くかがやき保育園は、株式会社アカカベが運営する企業主導型保育園で開園して、今年で5年目になります。開園当初からご縁があり働かせて頂いているのですが、認可園での経験はあるものの、新設園は初めてで、毎日が手探り状態でした。ですが、この四條畷市で保育園を開園できてよかったと思う瞬間がすぐにやってきました。それは、地域の人々の温かさに触れた時でした。
  子ども政策課の方々は、「新しい保育園、期待しています!」と、チラシの設置を快く引受けてくださりました。「新しく保育園を作ることになりました。よろしくお願いします!」と近隣の方々にご挨拶すると、「子どもがいるだけで明るくなるね」「何かできることがあったら言ってね」と仰ってくださりました。商店街の中に保育園ができたので、ご迷惑になるのではといった心配は、その温かい言葉でなくなりました。ゼロから始める保育園作り。一体これからどうなるのだろうと思いましたが、地域の人々に背中を押して頂けた瞬間でした。
 当園は園庭がありません。園庭遊びができない分、お散歩に出かけることが多いです。四條畷市には、沢山の公園があり、ここの公園には虫がいる、秋にはどんぐりが拾える、他園のお友だちに会える等、各公園の特徴を言えるくらい頻繁に使わせて頂いています。先日も子どもたちと遊んでいると、飯盛山に登ってきた方が「子どもたちに見せてあげて」と、つくしをプレゼントしてくださりました。初めて見るつくしに興味津々の子どもたち。私自身も久々に目にし、自然と触れ合える場所がここには沢山ある、改めて良さを感じました。
 何よりも私が大好きなのは、四條畷市には沢山のサンタクロースがいることです。子どもたちもよく「サンタさん見にいこう!」と言い、サンタさん探しに出かけます。私も可愛い色とりどりのサンタクロースを見かけると元気をもらえます。クリスマスは子どもだけでなく大人も何だかわくわくしますよね。そんな気持ちが一年中味わえる、四條畷市の大好きなところです。
 子どもたちはこのコロナ禍であっても、いつでも元気一杯!私達大人は、不安な日々に今は一歩踏み出す勇気が出なかったり、躊躇してしまう思いがあったりすると思うのですが、子どもたちはそうではありません。四條畷市はコロナ対策にも力を入れ、感染予防にと消毒液やマスクの供給等も行ってくださっています。
 私には大切にしている言葉があり、仲の良い友人が悩んだ時にかけてくれたのですが、「予測可能な人生はもう生きたことにしよう」という言葉を、立ち止まった時にいつも思い出します。
 実は、5年前の保育園を立ち上げた時、私は結婚を機に何か違うことに挑戦しようと、保育業界から離れていた時でした。全く異なる業種で働いていたので、会社から保育園を作ると聞いた時は、本当に驚きました。保育園の開園はきっと大変だろう、何からやっていけばいいのか、、、不安は募るばかりでしたが、どこか、想像できない未来の方が何だかわくわくして楽しそうと思いました。そして、何よりもまた大好きな子どもたちに関わることができる、保育の仕事に縁を感じた瞬間でした。
 私と同じように、保育の仕事から離れている方や、保育が好きなのに悩んでいる方等、いらっしゃると思います。四條畷市は地域で育つ子どものため、その子どもを支える環境作り、保育士サポート等に力を入れてくださっています。安全で楽しく働ける四條畷市で今後も私は保育をし続けていきたいです。 
 予想可能な人生はもう生きたことにしよう、そう思って挑戦してみて良かった。5年前の私に会えるなら、そう言葉をかけてあげたいです。そして同時にそんな風に楽しく挑戦し続ける保育ができる方が、一人でもこの四條畷市で増えることを願っております。

段松 沙矢香 (認定こども園畷すずらん保育園勤務)

 四條畷で保育士やってて良かった!

 私は、四條畷で育ち四條畷の保育園で働いています。就職をしてから他園で働いたことがありません。
 あっという間に月日は流れ、今年で17年目に突入しました。この17年の間に2度の妊娠、出産をし育児休暇も取得しました。産休や育休をとりやすい環境だったので、自身の子どもたちを安心して育児することが出来ました。そして、育児休暇終了後、復帰をする時も、預け先の保育園を早いうちから希望した園で内定をもらっていたので、復帰をする際にとても安心でした。他市の友人に聞くところによると、中々保育園が決まらず大変だったという人もいたので、私は恵まれていたんだなと思いました。
 今も尚続いている新型コロナ感染症の流行で、たくさん大変なこともありましたが、そんな保育士の私たちに様々な支援をしていただき、保育士たちのことも考えてもらえて素直に嬉しいなと思いました。
 日々、子どもたちと共に過ごし子どもたち一人ひとりの成長を見守るだけでなく、私自身も一緒に成長を遂げられたと思います。年々体力が衰えているなぁと感じてしまうことがあるのですが、この仕事は子どもたちと一緒に味わえる達成感や、新たな発見をした時の喜びを共感出来て、子どもたちからたくさんのエネルギーをもらうことが出来るので、やりがいを感じられています。
 そして、自身でスキルアップのために、研修に参加して学ぶのは、費用がかかったり遠方まで出向きますが、四條畷市では「ステップアップ研修」というものがあり、市内の公立、私立の保育所や、認定こども園、小規模保育施設等の職員を対象として、様々なスキルアップにつながる研修を市内で無料で、行ってくれています。明日の保育に使える、手あそびや歌、体を動かして覚える運動あそび等の楽しい研修もあり、自分自身のスキルアップになるので、とても有り難いです。
 この17年、同じ場所で働くことが出来ているのは、子どもたちのいきいきとした姿や笑顔を毎日見ることが出来るし、良い環境があるからだと思います。

玉置 美穂(田原台ひまわりこども園勤務)

 私は田原台ひまわりこども園に勤めて8年目になります。はじめは姉妹園に勤めていましたが、転勤になりこの機会に一人暮らしを始めました。新しい環境が苦手な私にとって不安はたくさんありましたが、職場には気軽に話せる職員もいて少しずつ仕事に慣れる事が出来ました。転勤を通して感じたのが地域によって雰囲気が違うことでした。穏やかな雰囲気で居心地が良く、田原台は自然豊かで住みやすいです。四條畷市には宿舎を借り上げる支援があるので経済的にも余裕を持って生活する事が出来ています。月々の出費の中でも家賃はとても大きく、支援があるからこそ貯金をしたり休日にリフレッシュすることができています。何より職場にも同じ制度で一人暮らしをしている職員がいるので生活面で支え合うことが出来ています。自分が体調を崩した時にすぐに「何か必要な物があれば買いに行くよ」と声を掛けて助けてくれました。一人暮らしの心配な面がここでは近くに助けてくれる人がいるので安心して暮らす事が出来ています。支えてもらった分、私も困っている職員がいたら出来る事をしていきたいと思います。また、私は去年に四條畷市の広報の特集で取材を受けさせて頂きました。この時にも借り上げ制度について話をしました。取材を受けている時に色々話をして奨学金の補助制度もある事を知りました。保育士は気持ちの面でも体力の面でも大変な仕事なので保育士が働きやすい環境を作ってくれる支援があって仕事を続けていきやすくなっていると実感しています。広報が配布された時に広報誌を親に渡しました。私に何も負担なく短期大学に行かせてくれた親に自分が働く姿や、やりがいを感じながら仕事が出来ている事を広報を通して伝える事が出来たので良い親孝行になりました。保護者もたくさん声を掛けてくれました。1年程経ってからも卒園児の保護者に会った時に声を掛けて頂いて驚く事もあります。声を掛けてくれる時に保護者も園の事に関心を持ってくれているのだと思いました。保護者と一緒に子どもの成長を見守り、喜び合える良い関係をこれからも保護者と築いていきたいと思います。様々な支援の他にも四條畷市は保育士のためのフォローアップ研修を開いてくれています。子どもの命を守るため、保育の内容をより充実させるために学びの場があることはとてもありがたいです。私もフォローアップ研修で様々な事を学ぶ事が出来ました。知識を得る事は自分のスキルアップに繋がるのでこれからもたくさんの事を学んで子どもたちのために活かしていきたいと思います。田原台には素敵だなと感じることがたくさんあります。その一つは、卒園児が小学校、中学校を卒業した時に職員に会いに来てくれることがあります。田原台に来てその様子をはじめて見た時は驚きました。ふと自分の昔の事を振り返ってみるとそのようなことはしてこなかったのでこれも地域ならではでもあり、子どもたちにとって先生の存在が大きいのだと思いました。そのような存在になれるというのはこの仕事のやりがいの一つでもあると思うので私も保育の仕事を続けてたくさんの子どもと関わっていきながら感動、やりがいを感じる事が出来るように日々愛情を込めて保育していく事を大切にしていきたいです。そして、田原台ひまわりこども園に勤めてよかったと思うことは働く環境が良いこともありますが、園全体で助け合っているというところです。「その人だけの仕事」と捉えるのではなく職員みんなで何か出来る事はないか声を掛け合って協力することが出来ています。それも働きやすい環境が成り立っている事だと思います。職員も人それぞれ様々なカラーを持っていて周りから学ぶ事もたくさんあります。私も「自分」という存在を受け入れてもらいながら楽しく仕事をさせてもらっています。そんな周りの人にたくさんの感謝の気持ちを持ちながら、自分の保育を大切にし、これからもこの地域で子どもたちのために頑張っていきたいと思います。

北川 明穂 (幼稚園型認定こども園畷幼稚園勤務)

 大学を卒業し、保育士になり六年がたちました。隣の市に住んでいますが、自然が多く子どもたちがのびのびと過ごせる環境に魅力を感じ、四條畷市の園に就職させていただきました。保育士の仕事は大変なこともありますが、日々子どもたちの成長を感じることができ、そこで私自身が気付かされることもたくさんあります。保育士という仕事を続けてきたことで、自分自身の成長にも繋がる、とてもやりがいのある仕事だと感じています。
 その中で、四條畷市の園に勤めてよかった、と感じる出来事がありました。私の勤めている園では、プロジェクト型保育を実践しています。プロジェクト型保育とは、子どもたちが興味をもったことを、思い思いの発想で広げたり、深めていくものです。子どもたちが主体的に考えて行動する、過程を大切にしています。昨年度、年長児担任をしており、一冊の絵本をきっかけに子どもたちがマンホールに興味を持ちました。市町村によってデザインが異なるマンホール。また、マンホールのデザインをカード化したもので市役所や、水道局で配布を行っているマンホールカードの存在も知り、家庭での出かけ先でいろんなデザインのマンホールをみること、マンホールカードを集めることをクラスみんなが楽しんでいました。撮った写真や集めたカードを園に持ち寄り、見せ合ったり、絵に描いたり、デザインから各地域の特性を知ったり、たくさんの遊びや学びに繋げることができました。マンホールのことを調べるうちに、四條畷市役所の敷地内に市で唯一の色つきマンホールがあることを知り、クラスのみんなでそのマンホールを見に行きたい!ということになりました。市役所の下水道課に訪ねると、色つきマンホールを見学することを快く承諾してくださり、日時の相談だけでなく、子どもたちからの質疑応答にも対応していただけることになりました。
 そして、実際に見学をしに行った時、コロナ禍の見学のため感染症対策として、屋外で距離をとっての質疑応答、また、子どもたちが説明を理解しやすいよう簡単な言葉に言い換えてくださったりと、たくさんの配慮をしていただきました。そして、一人一枚、クラス人数分のマンホールカードと、子ども向けに作られた下水道のパンフレットの配布も行って下さり、子どもたちのマンホールへの興味がより深まる経験になりました。この経験を活かし、普段の保育や行事の活動(発表会での創作劇)を充実させ、子どもたちだけでなく私自身も楽しんで保育に取り組むことができました。
 子どもたちの見学したい、という思いを大切にし、サポートしてくださった園長先生はじめ、自園の先生方、市役所の下水道課の方には、感謝の気持ちでいっぱいです。日頃の保育を子どもたちの目線で考えることができ、楽しんで仕事に取り組むことができているのは周りの先生方、園の保育を理解してくださっている市の方々の温かいご支援があるからだと感じています。そんな思いをもって働くことができる四條畷市の保育士をこれからも続けていきたいと思っています。

田口 早紀 (忍ヶ丘あおぞらこども園勤務)

 「先生!あれはなに?これはなんで?」子どもたちの知りたい!学びたい!の声が、私を保育士として成長させてくれています。
 私は幼少期から学生時代を大阪の和泉市で過ごしました。和泉市は、主要な交通機関が整備されていながらも、一足運ぶと豊かな自然が広がる、ファミリー層に便利な大阪都心のベッドタウンです。そんな和泉市と共通点の多い四條畷市に、ご縁があって保育士として就職させていただきました。四條畷市の職員として勤務して十年目、四條畷市の特徴として肌で感じているのは、何といっても人々の温かさです。
 そんな四條畷市での保育勤務を通し、私自身がやりがいに感じかつ誇りに思っている点が二点あります。
 一点目は育児担当保育です。育児担当保育とは、保育士ごとに担当する子どもをそれぞれ決め、同じ保育士が食事・排泄・睡眠など生活に関わる介助に計画性・継続性をもって携わる保育です。同じ保育士が継続的に関わることで、子どもたちはより安心して生活を送ることができ、保育士との間でより深い信頼関係や愛着関係を築くことができます。保育士一年目、私の担当は一歳児クラスで、不安の多い中での着任でしたが、この育児担当保育を通して日々子どもたちと関わっていく中で、子どもたちが笑顔でかけよってきてくれたり、できなかったことができた喜びを伝えようとしてくれたりと、目に見えて子どもたちが安心して過ごしてくれて、かつ良い関係性が築けていることを感じることができました。
 二点目は、母親になっても働きやすい勤務環境です。昨年第一子が誕生し、一年間育児休業を取得しました。今年度が育児休業明け一年目の勤務ですが、時短制度を適用して勤務しています。四條畷市で勤務する保育士がお互いの出産や育児に対して手厚く配慮し合うことが当然というような雰囲気づくりが根付いているため、互いに安心して育児休業制度や時短制度等を取得することができます。
 育児休業制度と出産・育児への手厚いサポートにより、四條畷市の保育士は私生活にも不安を抱くことなく、やりがいをもって保育勤務を継続しやすい環境にあるのではと感じています。
 私が思う保育士として最もやりがいを感じる瞬間は、やはり子どもたち自身が成長する姿を目にしたときです。いつの間に寝返りを覚えたの!?昨日までハイハイだったのに今日はもうつかまり立ちを!なかなか園に慣れず毎日不安そうに登園していた子...次の週には笑顔で登園!日々様々なことに一生懸命チャレンジする子どもを、私たちはできる限り手助けし、目まぐるしいスピードでどんどん成長していく子どもたちの姿と笑顔に、私たちはやりがいを感じながら日々奮闘しています。これから四條畷市で勤務される方々には、四條畷市の素晴らしい職場環境で、やりがいを感じながら保育士人生を送っていただきたいです。また私自身もここ四條畷市でこれからも子どもたちと共に遊び学び成長していけたらと思います。