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インターンブログ#033「プロフェッショナルなわての流儀・商店街スペシャル~商業連合会会長 松川圭一さん~」(岩井凌太)

こんにちは!インターンシップ生の岩井です!

みなさん、「地域の活性化」と言われたら、どのようなことをイメージしますか?多くの方が、地域「経済」の活性化をイメージされるのではないでしょうか。実際に、四條畷市も「産業振興ビジョン」を改訂しているところであり、産業振興施策には力を入れているところです。そして、本市の産業を支えている大きなピースの一つは、何と言っても「商店街」です。

今回僕は、四條畷の産業を支える商店街にはどのような人がいるのだろう、会って話を伺いたい!と思い、こんな企画を作ってみました!題して、

「プロフェッショナルなわての流儀・商店街スペシャル」!

これは、好評シリーズ「プロフェッショナルなわての流儀」の特別編で、四條畷の商店街をベースに活動している「四條畷市商業連合会」「四條畷商店会」「忍ケ丘本通り商店会」の会長にそれぞれインタビューさせていただき、それをブログにまとめていきます。最初のゲストは、四條畷市商業連合会会長の松川圭一さんです!

こんにちは!インターンシップ生の岩井です!の画像

松川さんは、四條畷市内にある商店の活性化やサービス向上を目指して活動する「四條畷市商業連合会」の会長であると同時に、なんこうシャルで婦人服をメインに販売するファッション衣料マツカワの経営者でもあります。

今の職業に就かれたきっかけから四條畷の今後についてなど、盛りだくさんの内容になっております。それではどうぞ!

商売で最も大切にしているのは、お客さんとの「信頼関係」

岩井:まず、どのような経緯で今の仕事を始められたのかを教えてください。

松川さん:今の店は、昭和47年に私の父が始めました。私は大学を卒業して民間企業に勤めたのですが、平成8年に長尾に3店舗目を開店することになり、父親からその店舗を任されたのがきっかけで家業に戻ってきました。小さい頃から家の手伝いで子供服等の店頭販売をしていて、そこで子どもながらに物を買ってもらう喜び、商売の楽しさを知り、家業を継ぐと決めていました。また、正直なところを言うと、学生時代はバブル最盛期で、会社に勤めるより自営業の方がいいかな?というのも家業を継いだ理由の一つでした(笑)家業に戻るときには、バブルもはじけていましたが

岩井:景気の良さも関係していたんですね!(笑)子どもの時の原体験などから商売の道に足を踏み入れた松川さんが、商売をするにあたって普段から大事にしていることがありましたら教えてください。

松川さん:お客様に満足していただける商品を仕入れるという事には、人一倍気を使っています。「安かったけど質は悪かったね」なんて言われてしまったら買っていただいたお客様に申し訳ないですし、うちの信用問題にもなりますから。

商売で最も大切にしているのは、お客さんとの「信頼関係」の画像

岩井:具体的に、どのようにして他店と差別化しているのでしょうか?

松川さん:お客さんとの「人と人」としての付き合いを大事にしていて、「買い手」と「売り手」の関係だけではなく、普段の生活からいかに一人の人として信頼関係を築けるかが大事だと考えています。「松川さんのお店だからここで買う」と言っていただけるよう頑張っています。他にも、問屋さんとのパイプを密にして、値段交渉を頑張ったり流行の服を提案してもらったりして、他店との差別化を図っています。また、うちはありがたいことにリピーターのお客さんが多いので、お客さんの顔を一人ひとり思い浮かべながら、このお客様にはこの服が似合うかな、喜んでもらえるかな、というように考えながら仕入れる商品を選んでいます。

岩井:「人と人」の信頼関係ですか。確かに、「あの人がいるから買う」というのは、人間関係の希薄化が叫ばれる現代だからこそ、より効果的なのではないかと思いました!

商店街が生み出す密な人間関係が、活気ある街を創り出す

岩井:それでは次に、松川さんが四條畷や商店街に対して持っている想いについて伺っていきたいと思います。まず、四條畷にどうなって欲しいと考えていますか?

松川さん:人口が増えて活気がある街になって欲しいですね。これから高齢の方ももっと長生きするようになっていきますし、特に高齢者にとって、より住みよい街になれば良いなと思います。高齢者が住みよい街というのは若い人にとっても住みよい街でしょうし、婦人服を扱っている職業柄、高齢の方が増えてくれるのは僕個人的にも嬉しいですしね。

岩井:四條畷の人口が増えて今より活気ある街になれば、さらに住みやすく、住んでいて楽しい街になりますよね!そのような、活気に溢れた四條畷になるために、商店街はどのように貢献していけるのでしょうか?

松川さん:やはり、人間関係の部分かなと思います。例えば、「はじめてのおつかい」という番組がありますよね。あの番組では、普段から家族と買い物に来る子どもの姿を商店街の人がいつも見ているから、子どものことを気にかけてくれる。そして、子どもが無事買い物できるようにサポートしてくれる。そういった人と人との繋がりを創り出せるのが商店街の魅力だと思います。そして、その魅力が住みよい街の雰囲気を創りだし、最終的には人口増加につながっていくと考えています。

岩井:「人と人との繋がり」、松川さんが商売で大事にされているものは、商店街の良さでもあるんですね。最後に、四條畷の活性化の為には何が必要だと思われますか?

松川さん:人を呼んで活気のある街にするためには、イベントでもなんでも、とにかく何か行動に移す必要があります。しかし、現在商業連合会では会員の高齢化や補助金の減少で大きな取り組みにはあまり手を出せていないのが現状です。他の地域では、商店街の組織が自治会と協力して祭りなどを開催しているところもあると聞いています。そうやって普段は深い関わりのない団体同士が協働することで人間関係を育み、より活気ある街になっていくのかなと思います。その協働から生まれる人間関係を、商店街の強みである、「同じ買うならあの人のお店で買おうか」という流れに持っていければ商店街もより発展していけると思いますし。

岩井:「協働」して「実行」するのが大切なのですね。確かに、地域を盛り上げるイベントなどが活発なところは、どこも活気のある地域だというイメージがあります!本日は貴重なお話をありがとうございました!

商店街が生み出す密な人間関係が、活気ある街を創り出すの画像

冷静な現状分析や四條畷の活性化への展望を、優しく落ち着いて話してくださっているのが印象的でした。今後のますますのご活躍をお祈りしております!

日頃から人間関係を大切にしており、言動や仕草からも謙虚さが伝わってくる松川さんでしたが、これから中編・後編に登場するお二人は、また違った個性をお持ちの素晴らしい方々です。「商店街」という共通点と、異なる「個性」を持ったお三方。彼らにスポットライトを当てた「プロフェッショナルなわての流儀・商店街スペシャル」は中・後編も必見です!

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