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みなさんこんにちは、インターンシップ生の山口です。
今日から、インターンブログに新たなシリーズを導入したいと思います!
その名も「プロフェッショナルなわての流儀」です!
僕はインターンシップをさせていただいてから3カ月が経とうとしていますが、この3カ月間で、私たちは想いを持って真剣に四條畷で頑張っていらっしゃる方々にたくさん出会いました。こんな面白い人がいる!こんな面白い生き方がある!と日々気づきや学びがあるのに、それを発信しないなんてもったいない!ということで、四條畷「人」の魅力をシリーズで発信していきたいと考えております。
そんな「なわての流儀」の記念すべき第1回は、絵本作家で四條畷市の観光大使も務める「谷口智則」さんにインタビューをさせていただきました!
谷口智則さんは1978年四條畷市出身で、金沢美術工芸大学で日本画を専攻するかたわら絵本制作を始め、大学時代のデビュー作『サルくんとお月さま』で「第8回新風舎えほんコンテスト」の審査員特別賞を受賞されました。現在では日本だけではなくフランスやイタリアでも絵本作家としてご活躍されています。市内のみなさんにとっては、市内のいたるところにあるサンタの像でおなじみですよね。
(パン屋さんの前にたたずむサンタ)
これらの本は谷口智則さんの作品の一部です。一般的にイメージされる絵本のタッチとは一線を画し、「和」を感じる個性的なタッチで、独特のかわいさが秘められていると思います。
そんな新進気鋭の若手絵本作家さんに、この度山口がインタビューをさせていただきました!絵本作家としての矜持、四條畷に対しての想いなどを伺うことができ、エキサイティングなお話を聞けました。それではどうぞ!
山口:まず、そもそも絵本作家を目指したのはなぜですか?
谷口さん:高校時代に周囲が進路を決めだす中、自分は点数で測られる世界に入ることに違和感を感じ、自分の実力で勝負できる世界に行きたいと思いました。そこで自分に何ができるか考えた結果、絵を描くことが好きだったので、美術系の大学に行こうと思いました。ただ、高校3年生で急に思い立ったものですからなかなか合格できず浪人していたんですが、時間があったので、いろいろな展覧会に足を運びました。その中で、海外の絵本作家さんの展覧会に行き、単に絵を描くだけじゃなく、絵とストーリーで大人も子どもも感動させられてなおかつ手元に残る絵本に魅力を感じ、絵本作家を志すようになりました。
山口:大学に入る前から絵本作家になろうと決められたのですね!その中で日本画専攻というのは少し特殊な感じがするのですが?
谷口さん:海外の絵本作家さんの作品を見てから、自分も世界に絵本を出したいと考えていました。浪人時代にお寺の襖絵など伝統的なものが観光客に見られている光景を見て、世界で活躍するために、日本の伝統や技術・技法を学び、日本の良さを理解した上で絵本を描きたいと思ったんです。
山口:単に絵本を作ることだけでなく、すでに世界を見据えていたんですね!すごいです!では、絵本をつくるときに大事にしていることはなんですか?
谷口さん:いろんな人がいろんなことを考えられるようにしたいと思っているので、僕の絵本にはほとんどセリフがありません。また、海外の絵本のように絵が綺麗で話が深い、大人も子どもも楽しめる絵本にしたいと思っています。
山口:なるほど、確かに谷口さんの絵本には、日本のポップな絵本にはない独特な深みがあるように思います。絵本以外の活動も精力的にされていますが、どのような絵本作家を目指していますか?
谷口さん:いろんな情報やSNSがある中で、作家に実際に会える生の体験というのは子どもに一番夢を与えられることだと思います。絵は得意だけど他のことが苦手で悩んでいる子どもたちもいると思うので、そういう子どもたちが一歩踏み出すきっかけになれればいいですね。
山口:ここからは谷口さんの四條畷に対する思いを伺っていきたいと思いますが、谷口さんが考える、四條畷の良さとはなんですか?
谷口さん:山が近く、古い街並みが残っているところですかね。四條畷で子供の頃から絵を描いてきましたが、四季がある中で山は1日たりとも同じ色をしていませんし、山の方から朝日が昇り、街が夕日に照らされる色彩豊かな雰囲気が、芸術をやっている人間にとっては大事ですよね。
山口:なるほど、確かにその雰囲気はありますよね。では、そんな四條畷に今後どうなって欲しいか、そのためにどのような取り組みをしていきたいと考えていらっしゃいますか?
谷口さん:古いものがあるとすぐ壊して新しいものをつくる発想になりがちですが、僕は新しいものは取り入れつつも、山がある古き良き街を残していってほしいと思います。大きな古民家や長屋も中を改装するなどして、四條畷ならではの街並みを守ってほしいですね。そして、そんな四條畷を巡ってもらうことで、四條畷っていいなと思ってもらえる仕組みをつくりたい。その中で『100人のサンタクロース』のサンタクロースなど、自分の作品が観光源になって四條畷に来る人が増えると嬉しいですね。
山口:アートが溢れる街は、歩いてて楽しいからそれだけで行きたくなると思います!本日は貴重なお話をありがとうございました!
静かな語り口調の中に、確固たるプライドと熱い想いが込められているのが印象的でした!これからのますますのご活躍をお祈りしております!
最後に、谷口さんは「ふるさと納税」に対して、単に商品を提供して四條畷を応援したいというだけでなく、ご自身の絵やグッズを通して、家族のコミュニケーションが生まれれば、という思いをもっておられます。そこで、この場で谷口さんにご協力いただいている「ふるさと納税」のお礼品のラインナップを紹介します!
平成29年12月15日
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