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36. 岡山南遺跡

子持ち勾玉が見つかった河川跡の写真

岡山南遺跡(おかやまみなみいせき)は、四條畷市岡山東四丁目から大字中野にかけて広がる遺跡で、旧石器時代、縄文時代、古墳時代、平安時代、中世(鎌倉時代~室町時代)と各時代に人が暮らしていた跡が見つかっています。平成27年4月から5月にかけて、JR忍ケ丘駅南東にあるトンボ池公園の東隣で宅地開発に伴って発掘調査を行ない、古墳時代(約1850から1400年前)のムラの一部が見つかりました。その中で、確認できた幅6メートル以上、長さ4.9メートル以上、深さ約1.9メートル以上の大きさの河川跡から古墳時代後期の子持ち勾玉が出土しました。大きな勾玉の周りに、小さな勾玉が多数くっついたような形をしているので「子持ち」勾玉と呼ばれます。

子持ち勾玉の写真

今回見つかった子持ち勾玉は長さ8.4センチメートル、厚さ2.2センチメートルあり、滑石という石で作られたものでした。見つかった河川は縄文時代から古墳時代後期にかけて断続的に機能していたものです。子持ち勾玉が見つかった近くでは、同じ層から同じ時期の完全な形のうつわも見つかっており、この子持ち勾玉はこの場所で水に関連するまつりに使われたのでしょう。

子持ち勾玉の出土状況

歴史民俗資料館では、ここで紹介した子持ち勾玉を、平成27年7月15日(水曜日)から9月13日(日曜日)まで展示しています。ぜひ皆さまも歴史民俗資料館で、1500年前の珍しいまつり道具を見てみませんか。

                                      広報四條畷 平成27年7月号掲載