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57. 大上古墳群 その3

大上古墳群(おおがみこふんぐん)は、四條畷市大字清瀧(きよたき)にあり、古墳時代の中期から後期(約1600~1400年前)にかけてのもので、四條畷の平野地域で盛んだった馬飼いの人々が葬られた古墳が多くみつかっています。

平成31年2月27日付の朝日新聞社会面で、大上7号墳出土の盾形埴輪(たてがたはにわ)が、古墳に葬られた人を悪霊から守るため、古代中国思想を起源とする四ツ目の呪術師「方相氏(ほうそうし)」を描いた可能性があるのではと紹介されました。大上7号墳は、古墳時代後期前半(約1500年前)のもので、平成26年の発掘調査で新たに発見しました。みつかった埴輪は、上下に向かい合うソラマメ形の文様などを組み合わせた線刻がある類例のないものです。これを「方相氏」の表現とみた場合、このソラマメ形は方相氏の目や口をあらわしている可能性があります。

歴史民俗資料館では、この資料を平成31年4月19日(金曜日)から、令和元年8月31日(土曜日)まで展示しています。ぜひ皆さんも歴史民俗資料館で、この埴輪の文様がなにをあらわしているのか考えてみてください。

大上7号墳の盾形埴輪