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29. 大上古墳群 その2

古墳の周りの溝の調査状況

大上古墳群(おおがみこふんぐん)は、四條畷市大字清瀧にある古墳群です。
この古墳群は古墳時代の中期から後期(約1600から1400年前)にかけてのもので、四條畷の平野地域で盛んだった馬飼いの人々が葬られた古墳が多く見つかっています。
平成26年1月に、大字清瀧で集合住宅建設に伴い大上遺跡の発掘調査を行いました。
この調査で、大上古墳群の失われていた新たな古墳が見つかりました。

出土した石見型埴輪

古墳は古墳時代後期(約1500年前)のもので、周りの溝の一部を検出したのみで形状は不明ですが、その溝は幅約4メートル、深さ約60センチメートルの規模がありました。
出土した石見型埴輪その中からは数多くの埴輪片が出土し、古墳に立て並べられていたものが後に溝の中に倒れ落ちてしまったとみられます。
出土した埴輪の中に、「石見型埴輪(いわみがたはにわ)」と呼ばれるものが含まれていました。この埴輪は、当時の儀式に使う杖(つえ)などの形を模したものと言われています。
これまでにも市内では大上古墳群の中の他の古墳などで出土したことがありますが、埴輪の全容がこれほどわかる形で出土したのは初めてです。
歴史民俗資料館では、ここで紹介した埴輪を平成26年7月15日(火曜日)から8月31日(日曜日)まで展示しています。
皆さんも、歴史民俗資料館で、この古墳と出土した埴輪について考えてみませんか?

広報四條畷 平成26年7月号掲載