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受付日:令和5年5月24日
平素よりお世話になっております。
突然の手紙を送付させていただき誠に申し訳ございません。
さて、東市長は田原地区の開発を考えていただいていると伺っております。
それにあたりまして、すでに考慮されているとは存じますが、田原地区に2次3次救急病院の設立は困難でしょうか。
現在四條畷市の3次救急先は関西医大となっておりますが、当田原地区は関西医大へのアクセスがかなり悪く、公共交通機関であれば乗り換えが3回、1時間以上かかる状態で3次救急が必要な高齢者にはかなり大変な労力となると考えられます。(また、京阪線の私市経由であれば乗り換えの数も時間も短縮されますが、私市までのバスが土日に1日2本ずつしかない状態であり、実質不可能です。)
現在は多くの方が3次救急にかかる際は奈良県の近畿大学奈良病院まで受診している状態ですが、そちらも公共交通機関でおおよそ1時間かかります。
なお、下田原地区(国道163号線沿線)であれば、3次救急でも設立可能な土地があり、もし救急病院ができれば雇用が生まれ、救急病院には若者の就職が多いため、それだけで近隣に様々な商業施設が設立できるかと存じます。
田原台には大半が第一種低層住宅圏となっておりますが、下田原地区はその地域から外れているため商業施設の設立も可能であると愚考しております。
現在国道163号線はバイパスができているため田原地区以外の四條畷の地域からもアクセスが良く、近隣の南田原や北田原地区などからも患者の流入、雇用が期待できるかと存じます。
病院が設立すれば人口の流出も抑えられますし、雇用の関係で多くの雇用も生まれるのではないかと愚考しております。
ここからは余談となりますが、3次救急病院設立にはかなりのハードルがあると伺っておりますが、もとより3次救急先となっている関西医大の分院となればそのハードルも少しは下がるのではないかと愚考しております。
お忙しいところ誠に申し訳ございませんが、御一考のほど何卒よろしくお願い申し上げます。
田原地区の医療に関する問題点
・四條畷市にほぼすべての科のある総合病院がない
・田原地区から3次救急病院先の関西医大までは公共交通機関で乗り換え3回、移動時間が1時間30分ほどになる
・現在田原地区の多くは奈良県の近畿大学奈良病院に受診するも、こちらも移動時間が1時間ほどになり、近年近畿大学奈良病院は外来時間の減少等診療が縮小傾向にある。
田原地区に総合病院設立にあたってのメリット
・人口の流出の抑制
・雇用の拡大。なお、急性期病院は若者の就職が多いため、その後の人口増加も見込まれるほか、近隣の商業施設等の拡大も予想される。
・近隣の他県の地域も急性期病院までのアクセスが悪く、そちらからも患者、雇用を引っ張ってこれる。
・救急病院ならではの道路問題はすでにバイパスが設立されているため新たな道路拡大等は不要。
・土地が安い。設立にあたっての住民の移動等も四條畷市中心部よりも少なく、事業の費用が安くつく。
・東日本大震災のような津波が仮に大阪に来た際も、建物が倒壊しない限り病院の存続が可能。
総合病院設立に対してのデメリット
・騒音問題(救急車のサイレン等)
・3次救急設立にあたってのハードルがある。現在3次救急先の関西医大の分院等ができるのであれば若干のハードルは下がるか。
この度は、市長への意見箱に意見をくださりありがとうございます。
いただきましたご意見について、回答いたします。
大阪府における救急医療体制の構築は、大阪府が厚生労働省の定める基本方針に基づき、かつ、地域の実情に応じて策定している医療計画に基づき整備が進められており、現行計画においては、二次救急、三次救急病院の新たな設立に関する方向性等は示されていない状況となっております。
また、二次救急、三次救急の整備の考え方については、大阪府の医療計画において医療圏(四條畷市、守口市、枚方市、寝屋川市、大東市、門真市、交野市で構成される北河内医療圏)が設定され、大阪府内全体を俯瞰した整備が進められています。
これらのことから、救急医療施設の設立は多くの課題がありますが、田原地域の活性化については、未利用となっている公共空地等の有効活用策の可能性調査の実施や、地域が主体となった持続可能な自動運転の導入をめざし、取組みを進めているところです。
いただいたご意見は、今後の田原地域の活性化への参考とさせていただくとともに、エリアの価値向上に向けた取組みを行ってまいりますので、引き続き、ご支援、ご協力よろしくお願いいたします。