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受付日:令和8年2月16日
いつもお世話になっております●●●です。
おでかけサポートタクシーの利用地域の件で、2つお願いします。
(1) 利用地域をトンネルの向こう、田原地域等。
四條畷市全域に広げてください。
(2) 同行援護、ガイドヘルパーもサービスの対象にしてください。
同じ四條畷市民なのに差別のように感じます。
昔、行政の都合で、田原地域等を四條畷市に入れたのに、奈良の方がよかったと思っている市民が多くいます。
視力障害の方は市役所に行く時は、単独で行けないので同行援護の方と行きます。
合理的配慮ではないですね。
1人でも2人でもタクシー代は同じです。
この度は、市長への意見箱にご意見をくださり、ありがとうございます。
「おでかけサポートタクシー」の利用地域および同乗者の取り扱いについて、●●●様が感じておられる「地域による不公平感」や、視覚に障がいのある方への配慮に関するご意見は、私たちも真摯に受け止めなければならない重要な課題であると認識しております。
いただいたご意見を踏まえ、なぜ、現在の制度となっているのか、その経緯と理由について改めてご説明させていただきます。
1. 利用地域の考え方と田原地域の公共交通について
まず、おでかけサポートタクシーが「西部地域」を中心としている理由についてご説明します。
かつて西部地域では、コミュニティバスを国道163号を軸に北部巡回ルートと南部巡回ルートで運行しておりましたが、道路幅が狭い箇所が多いことなどから運行ルートが限られることや、利用者が少ないことなどにより、効率的な運行が課題でありました。
この課題を解消するため、西部地域の公共交通については、デマンドタクシー(実証運行)への転換を経て、現在の「おでかけサポートタクシー(実証運行)」へと移行した経緯があります。
つまり、この制度は「コミュニティバスが走れなくなった地域のための代替手段」として設計したものとなっております。
一方で、田原地域につきましては、現在も「四條畷市コミュニティバス(田原ルート)」が運行しております。
このコミュニティバスは、田原地域を含む東部地域の市民の皆様の移動を支える重要な交通手段と認識しており、市としても予算を重点的に配分して運行を維持しております。
おでかけサポートタクシー(実証運行)と比較しても、コミュニティバスの運行にはより多くの予算を配分しており、東部地域の皆様の交通手段を確保することを最優先に取り組んでおります。
仮に東部地域にもおでかけサポートタクシー(実証運行)を導入しますと、コミュニティバスとタクシーという2つの公共交通に二重に公費を投入することになり、将来的な制度維持が困難になる恐れがあり、現在は「コミュニティバスが運行されている東部地域」と「コミュニティバスがなく、その代わりとしてのタクシーがある西部地域」という形で、地域ごとの特性に合わせた交通手段を提供しておりますので、ご理解いただけますと幸いです。
2. 同行援護および乗車運賃について
次に、ガイドヘルパーの方が同乗される際の運賃についてです。
「1人でも2人でもタクシー代は同じはず」というご指摘は、一般的な貸切タクシー(メーター運賃)であればその通りでございます。
しかしながら、おでかけサポートタクシーは、あくまで「コミュニティバスの代わり」として運行している「乗合の公共交通」であるため、運賃の考え方も「タクシーの貸切料金(1台あたり)」ではなく、「バスの乗車運賃(1人あたり)」として設計しております。
また、本制度は、日常生活で高齢等の理由により一人で外出することに不安・抵抗を感じている方に対して、自宅から指定する4か所までの区間のタクシー料金を、市が一部負担することで、抵抗なく自由に外出ができるよう支援するものです。
視覚に障がいのある方にとって、ガイドヘルパーの方の同行が不可欠であることは十分に理解しておりますが、本制度の「個人の外出を支援する」という趣旨に基づき、要件を満たす会員の方に限定して運用している状況であります。今後は、他の公共交通における障がいのある人やその介助者の運賃体系の調査研究に努め、本市を取り巻く公共交通の一つとして、より良い制度設計に努めてまいります。
3.今後の交通施策について
おでかけサポートタクシー(実証運行)の利用者からも、●●●様と同様のご意見等を複数いただいている状況であります。
現在、全国的な運転手不足や燃料費の高騰など、本市の公共交通を取り巻く環境は年々厳しさを増しており、これまでの仕組みをそのまま維持することが困難な局面を迎えています。そのため、中長期的な視点に立ち、市域全体を俯瞰した持続可能な交通体系への再編が必要不可欠と認識しております。
このため、今後の公共交通のあり方を検討していくなかで、単なる移動手段の確保にとどまらず、福祉施策との連携や役割分担の明確化が重要であると考えております。
福祉面でのご要望が多いおでかけサポートタクシーにつきましても、真に必要な方に適切な支援が届く施策となるよう、福祉担当部局とも緊密に連携し、制度のあり方について整理・検討を進めてまいります。