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受付日:令和7年7月3日
市内の小学校でプールが故障により使用できないことから、近隣の民間プール施設にて、年間2回程度のプール授業をしていると聞きました。
プールの改修はもとより、年間2回しか授業が実施させていないことをどうお考えでしょうか?
児童の水泳や運動スキルが低下することは明らかであると考えます。
この状況が続くのであれば、保護者はそれをケアするため、スイミング教室に通わすなど選択を迫られる状況にあります。
プール施設の改修をしないのであれば、他方スイミング教室へ通わす費用の補助であるとか、何らかの代替案を提示すべきではないでしょうか?
保護者の経済力が、児童の能力や将来の格差につながってはいけないと国なりあらゆるところで詠われています。
市としての見解および今後の施策について回答を求めます。
この度は、市長への意見箱に意見をくださり、ありがとうございます。
いただきましたご意見につきましては、教育委員会の専決事項でありますので、教育委員会から、お答えさせていただきます。
日頃より、本市教育行政並びに学校の教育活動にご理解、ご協力を賜り、厚くお礼申し上げます。
お問合せいただきました「小学校のプール授業」については、令和4年度から一部の学校で民間施設の利用を試行実施し、6年度からは市内すべての小学校において実施しているところです。
本事業は、専門家の指導による児童の泳力向上、プールの施設維持管理費の削減、教職員のプール管理にかかる負担軽減を目的としています。
なお、本事業の実施にあたり、保護者の皆様に新たな費用をご負担いただくことはありません。
ご質問のあった授業の実施回数につきましては、各学年、年間4回で、1回あたりの活動時間は、移動時間を除き1時間を確保しています。
指導体制は、児童10~15人に1人をめやすとしたインストラクターによる同時指導と、教員によるプールサイドからの見守りや声かけ指導を行っています。
このことから、児童の待機時間が少なくなり、質の高い授業を展開することができていると分析しています。
授業後、児童から「楽しく泳ぐことができた」「もうこわくなくなった」「長く泳げるようになってきた」という感想が寄せられています。
併せて、屋内施設を利用していることから、過度な日焼けを防ぎ、天候による授業の中止がない、プライバシーが保護されるという環境下で授業を行っています。
教育委員会といたしましては、事業開始から3年間の効果検証を行った結果、児童の泳力向上及び教職員の負担軽減につながっていると認識しており、今後も適切な効果検証を行いながら本事業を継続していく考えです。
引き続き、ご理解とご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。