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受付日:令和7年6月24日
初めまして、子供が西中学校に通っている母親です。
給食の牛乳が、ストローが廃止になったので飲みにくいのも相まって毎日1クラスだけでも相当数(20以上)の牛乳が手も付けられずに給食センターに返品になっているそうです。
娘がこの牛乳はどうなるのか先生に聞いたら、残念やけど廃棄になるね。
と言われたそうで、SDGsが叫ばれている世の中で、こんなにも物価高なのに毎日すごい量を廃棄しているなんて、もったいなすぎると思います。
いくらでも欲しいご家庭もあるでしょうし、それなら牛乳いる人、いらない人を最初に聞いて仕入れ自体の数を減らしたり、廃棄するなら欲しい方に配る等対策は出来ないのかと思い意見させてもらいました。
もちろん時期的に痛むのが早かったりするから欲しい方に配る、は現実的に難しいと思うので仕入れを減らせないかと思いました。
この度は、市長への意見箱にご意見をくださりありがとうございます。
学校給食については、市長部局でなく、教育委員会が担う業務ですので、教育委員会から、お答えさせていただきます。
平素より、本市学校給食にご理解ご協力を賜り誠にありがとうございます。
ご指摘いただきました牛乳を含めた給食の残量につきましては、毎日チェックをし、学校と共有しているところです。
どの学校もよく食べてくれているのですが、それでも残量が多かった日などは、なぜ多く残ってしまったのかを検討し、栄養教諭と連携しながら献立作成の参考にしています。
特に牛乳は、年度の始めや涼しい時期には比較的多く返却される傾向にあり、おかず単体ではなく、牛乳との組み合わせも含め、給食を残さず食べてもらえるさらなる工夫が重要と考えています。
さて、学校給食において牛乳は、アレルギーのない児童・生徒全員が飲むことを基本として提供しております。
牛乳は、子どもたちの成長や健康維持にとって重要なたんぱく質や脂質、炭水化物等をバランスよく含んでおり、特に不足しがちなカルシウムを豊富に含んでいることから、他の食品と比べて経済性にも優れた、学校給食では毎日欠かすことのできない食品です。
そのため、牛乳は希望制ではなく、全員が飲むことを前提としている点をご理解いただければと思います。
次に、飲まなかった牛乳を希望者に配布するという点については、学校給食法に規定する学校給食衛生管理基準において、学校給食は食中毒防止の観点から、一度提供された食品を持ち帰ることはできません。
これは、安全面だけでなく、公平性や衛生管理の観点からも定められているルールとなっており、残量を減らすために希望者に配布するという対応はできないこととなっております。
飲み残しに対する学校現場における対応につきましては、食育の観点から委員会活動など、児童、生徒会を通じた呼びかけや、「食」「ごみ・環境」に関する学習活動を通じ、自らの食べ方や命の大切さについて考える機会を設定するなど、食べ残し、飲み残しを削減する取り組みを実施しております。
しかしながら、一人ひとりの嗜好や、体調によって飲む量には個人差が出ているのが現状です。
最後に、学校給食で提供している牛乳につきましては、プラスチックごみの削減を目的とし、令和7年4月よりストローの配付を取りやめました(小学校の新1年生については、準備期間として1年間ストローを配付しています)。
牛乳調達業者等の企業努力により、開けやすく直飲みしやすいパッケージに改良されておりますが、取り組みを始めてから、牛乳の残量が増えたのは事実です。
新たな取り組みですので、児童・生徒の皆さんには学校及び関係課と連携して啓発を続け、ストローレスを通じた環境問題への取り組みとして実施してまいります。
以上、このような制度上の制約や現状についてご理解いただきつつ、安全かつ公平な学校給食運営を維持していくためには、ご家庭からもご協力いただく必要があります。今後も子どもたちが安心しておいしく、栄養バランスのとれた給食を食べられるよう努めてまいりますので、ご理解とご協力を賜りますようよろしくお願いいたします。