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「なわて健康プラン2」中間評価を実施しました
計画の概要
本市では、平成13年3月に「21世紀における国民健康づくり運動(健康日本21)」の地方計画として、市民一人ひとりが健康への意識を高め、すこやかに心豊かで満足できる生涯を送ることをめざし、四條畷市健康増進計画「健康なわて21」を策定し、健康づくりを支える環境づくりに積極的に取り組んできました。
「健康なわて21」後継計画となる「なわて健康プラン2」は、少子高齢化や疾病構造の変化が進む中で、「栄養・食生活」「運動・身体活動」「検(健)診」「歯」「たばこ」の5分野を中心とした生活習慣病予防事業の強化及び健康意識の改善への取組みを実施することで、市民一人ひとりが積極的に健康づくりに取り組み、ライフステージに合わせて心豊かに満足のいく生涯を送れるよう市民の健康増進の総合的な推進を図るための基本的な事項を示すものです。
計画の位置づけ
「なわて健康プラン2」は、健康増進法第7条に規定する基本方針に示される「21世紀における第二次国民健康づくり運動(健康日本21(第二次))」の地方計画として、同法8条第2項の規定に基づく市町村計画にあたります。
なお、本計画は、「特定健康診査等実施計画」、「データヘルス計画」及び「第3次食育推進計画」等と整合性を図ります。
中間評価の目的
健康なわて21後継計画「なわて健康プラン2」は、策定から5年が経過し、国では「健康寿命をのばしましょう。」をスローガンに運動、食生活、禁煙を中心に具体的な行動を国民に促す「スマートライフプロジェクト」に「健診・検診の受診」を追加し、社会情勢に合わせた健康寿命の延伸の強化に取り組まれてきました。平成29年度には目標の達成状況や社会状況の変化、健康問題の複雑化に対応するため、目標の達成度や方向性の見直し、効果的な事業の展開のために中間評価を実施し、目標の見直しがなされました。
本市でも平成30年度に実施したアンケート調査などの結果から、「栄養・食生活」「運動・身体活動」「検(健)診」「歯」「たばこ」の5分野を中心とした生活習慣病予防事業の最終評価に向けた目標に対する進捗状況の確認、目標及び評価指標の修正などを行うために中間評価を実施し、なわて健康プラン2の後半5年間の重点的な取組課題を整理し、効果的な計画の推進を図ります。
「なわて健康プラン2」中間評価意見公募手続き結果概要 [PDFファイル/124KB]
「なわて健康プラン2」の目標
(1)基本理念
「一人ひとりの健康意識の向上から生活の質の向上へつなぐ」
「なわて健康プラン2」では、市民一人ひとりが健康への意識を高めて、自ら健康への取組みを実施する四條畷市をめざします。健康増進の基本要素となる「栄養・食生活」「運動・身体活動」「検(健)診」「歯」「たばこ」の5分野に重点をおき、市民全体に浸透する健康づくり事業を行います。
(2)目標達成に向けた施策
1)がんの早期発見・早期治療
がん検診の啓発、受診しやすい環境整備、精度管理、がんについての健康教育等の取組みを通じてがんの早期発見・早期治療を推進していきます。
2)介護予防
小地域ネットワークでの健康教室、講演会の実施、市民のつどい等での啓発を行い、介護予防を推進していきます。
3)生活習慣病予防
生活習慣病の予防のために、「循環器疾患」「糖尿病」の発症予防を推進していきます。
(3)重点課題解決に向けた目標値と達成状況
重点課題解決に向け、平成35年度の目標値と現在の達成状況について「栄養・食生活」「運動・身体活動」「検(検)診」「歯」「たばこ」の5分野に重点をおき、目標方針を再検討します。
達成状況 | 項目数 |
---|---|
目標値を達成した項目 | 9 |
目標値には至らないが平成24年度策定時より改善 | 33 |
目標値に至らず平成24年策定時より低下または減少 | 18 |
評価ができない | 14 |
※国や大阪府の健康増進計画との整合性を図った結果、一部の目標・方針を変更。
目標・方針を変更した項目とその理由 [PDFファイル/129KB]
計画の期間
「なわて健康プラン2」は、平成25年度を初年度とし、第3次四條畷市食育推進計画との統合のため、本計画の期間を平成35(2023)年度まで1年間延長します。社会状況の変化、健康問題の複雑化に対応するため、平成30年度に中間評価を行い、計画の進捗状況の確認及び目標の修正をするとともに、平成35(2023)年度に最終評価を行い、次の健康づくり施策の推進に反映するものとします。
食育推進計画について~なわてレンジャーとともに食育を推進しています(内部リンク)
「なわて健康プラン2」後半の取組み
(1)がんの早期発見・早期治療
1)がん検診受診率向上
受診環境の整備
- 乳がん検診、胃がん検診実施医療機関の拡大(拡充)
- がん検診同日実施の内容の充実(継続)
- 日曜日検診の実施回数拡大(継続)
がん予防の意識を高める啓発
- 子育てサロン等を活用した子育て世代への啓発(新規)
- 妊婦面接での妊婦及びパートナー等への啓発(新規)
- 企業と連携したがん検診啓発(継続)
- 医療機関によるポスター掲示(継続)
- 乳がん検診自己触診の啓発(継続)
がん検診啓発の強化
- 回覧板を用いた受診勧奨(新規)
- 重点勧奨年齢対象者へのハガキによる受診勧奨(新規)
- 乳幼児健康診査での受診勧奨(継続)
- かかりつけ医からのリーフレットを活用した受診勧奨(継続)
- がん検診受診のきっかけづくりの強化(新規)
2)精密検査受診率向上・精度管理向上
要精密検査者への受診勧奨
- がん検診精密検査未受診者への受診勧奨(継続)
- 医師からの受診者への精密検査の必要性の啓発(継続)
がん検診精度管理の強化
- 自覚症状ありの人への受療勧奨強化(継続)
- 実施医療機関との仕様書・マニュアルの確認(継続)
- 検診精度の確認・管理(新規)
(2)介護予防
1)栄養バランスの向上
元気度アップ講座等での食生活指導
- 介護と生活習慣病の関係性の啓発(継続)
- 規則正しい食事内容及び食生活の周知(継続)
2)運動機会の増加
高齢者の運動機会の増加
- 健康づくりグループ連絡会と連携したウォーキング(継続)
- ウォーキングマップを活用したコースの周知(継続)
- 集団で運動に取組める体制づくり(継続)
3)残存歯の増加
残存歯を活用した栄養低下防止
- 歯科健診受診勧奨の強化(拡充)
- 年代別の口腔衛生に関する啓発(継続)
(3)生活習慣病予防
1)栄養バランスの向上
メタボリックシンドローム予防栄養講座
- 規則正しい食生活の指導(継続)
- 生活習慣病と栄養過剰摂取の関係性の啓発(継続)
- 野菜摂取の必要性の指導(継続)
特定健診、特定保健指導での啓発および指導
- 飲酒者へのパンフレットでの適正飲酒量の啓発(継続)
- 特定保健指導対象の飲酒者への適正飲酒量の指導(継続)
- 生活習慣改善に向けた規則正しい食生活の指導(継続)
朝食欠食率の低下
- 第3次食育推進計画と整合性を図った啓発(新規)
2)運動習慣づくり
メタボリックシンドローム予防栄養講座
- 運動の正しい知識の啓発(継続)
- ステップ台を用いた運動の周知と運動の促進(継続)
- 企業と連携した運動の促進(継続)
3)禁煙者の増加
禁煙指導
- 特定保健指導対象の喫煙者への禁煙指導(継続)
- がん検診時の喫煙者への禁煙指導(継続)
禁煙啓発
- たばこに関する市ホームページの充実(継続)
- 広報誌によるたばこによる健康への影響の啓発(新規)
- 世界禁煙デーに合わせてたばこの害の周知(継続)
- 禁煙外来の周知及び啓発(継続)
禁煙支援体制の充実
- 医療機関等との連携強化(継続)
- 禁煙外来受診の推進(新規)
- かかりつけ医からの禁煙外来の啓発(新規)
進捗管理
目標や取り組み施策について、毎年度、点検及び評価等を行い、計画の適切な進捗管理を行います。また新たな課題への対応等必要に応じて、施策及び事業の見直し、改善に取り組みます。
なお計画最終年度に、新たに方向性を検討した目標の達成度について評価を行い、公表の上、次期計画に反映します。