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受動喫煙と健康

受動喫煙について

 たばこの煙には喫煙時に本人が吸い込む「主流煙」、燃焼中のたばこの先端から出る「副流煙」、喫煙者が吐き出す「呼出煙」の3種類があります。喫煙者の近くにいる人が副流煙や呼出煙を吸い込むことを「受動喫煙」といいます。

 たばこの煙には、粒子成分が約4,300種類、ガス(気体)成分が約1,000種類、合計約5,300種類も含まれており、このうち発がん性のある化学物質は約70種類です。副流煙には、発がん性物質や一酸化炭素などの有害物質が、主流煙の数倍も含まれており、喫煙する本人だけでなく、周囲の人にも健康への影響が及びます。

 たばこの煙は、屋内で喫煙した場合には、空気清浄機や換気扇を使用しても室内への拡散を防げません。喫煙する人は、自らの煙で、大切な家族や友人の健康を損なうことのないよう、十分に配慮しましょう。

受動喫煙とは

受動喫煙でまわりの人はこんな病気にかかりやすくなります

出典:厚生労働省 喫煙の健康影響関する検討会報告書(平成28年8月)

大人への影響

 肺がん、狭心症や心筋梗塞といった虚血性心疾患、脳卒中

乳児への影響

 SIDS(乳幼児突然死症候群)

子どもへの影響

 喘息にかかりやすくなること

これらの疾患と受動喫煙との関連について、厚生労働省の研究班は「科学的根拠は因果関係を推定するのに十分である」と判定しています。

受動喫煙が関連する疾患

その他の受動喫煙による周囲の人への影響

大人への影響

 がん:鼻腔・副鼻腔がん、乳がん

 急性呼吸器症状:喘息発作や急性呼吸機能低下

 慢性呼吸器症状:喘息のコントロール不良、COPD(慢性閉塞性肺疾患)、呼吸機能低下

妊婦への影響

 胎児の発育遅延、低出生体重児の出生

子どもへの影響

 呼吸器症状:喘息の発症や重症化、呼吸機能の低下、学童期の咳・痰、喘鳴(ゼイゼイした呼吸)、息切れ

 その他の疾患:中耳炎、虫歯

これらの疾患について、厚生労働省の研究班は「科学的証拠は因果関係を示唆しているが十分とはいえないレベル:レベル2」と判定しています。

四條畷市受動喫煙の防止に関する条例(受動喫煙防止条例)について

 四條畷市では、平成30年5月に実施した「受動喫煙および路上喫煙に関する市民アンケート」結果や路上における受動喫煙の実態を踏まえ、市民、特に自分の意思でたばこを避けることが難しい子どもを守るため、道路や公園など公共的空間での喫煙のルールを定める条例が必要との結論に達しました。

 そこで、市民の健康づくりや子育てしやすいまちづくりを推進するため、「四條畷市受動喫煙の防止に関する条例」を平成30年12月定例議会に上程し、賛成多数で可決され制定しました。

 四條畷市では、市民の健康づくりを推進し、未来を育む子どもたちの笑顔がはじけるまちをめざして、市を挙げて「住みたくなる・住み続けたくなる」まちの整備に取り組みます。

関連情報

路上喫煙及び受動喫煙に関するアンケート調査結果(内部リンク)

「四條畷市受動喫煙防止条例」について(内部リンク)

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