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平成26年(2014)に行われた中野遺跡の調査で、500年間利用され続けた可能性のある井戸がみつかりました。
この井戸は四角形の井戸枠の中に円柱状の井戸枠が入っている2重構造をしています。四角形の井戸枠の角材は708年(飛鳥時代)に伐採された木が使われています。円柱状の井戸を設置した平安時代の土からは800年頃に作られた土器が、井戸を埋めた土からは鎌倉時代の瓦がみつかりました。
このことから、1300年前に四角形の井戸が作られ、何らかの理由で1200年前に円柱状の井戸が作られ、800年ほど前の鎌倉時代には井戸が埋められたと考えられます。
この井戸枠は、四條畷市立歴史民俗資料館で令和6年10月8日(火曜日)から12月15日(日曜日)まで開催する第39回特別展「井戸をのぞいてみれば―考古学からみた井戸と人のかかわりとまつり―」で展示しています。
長期間利用された井戸
広報四條畷LIFE 令和6年10月号掲載