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平成23年から27年(2011~2015)に行われたイオンモール四條畷建設に伴う発掘調査で、扉を再利用した井戸が見つかりました。 井戸の大きさは最大径1.4m楕円形で、深さ1.4mです。その中から見つかった土器から古墳時代中期のものということがわかっています。
井戸枠は12枚の木材を縦や横に組み合わせて“井”の形にした状態で見つかりました。木材には扉を開閉するための軸の部分や、扉を閉めるための閂(かんぬき)を止める穴が開いており、扉のなごりがあります。これらの中で最も大きなものはおおよそ縦1.1m横37cm厚さ5~8cmでした。
水脈に達するまで深く井戸を掘ると大きく長い井戸枠が必要なので、使用しなくなった扉を再利用したのでしょう。 もったいないの精神は今も昔も変わらないようです。
この井戸枠は、四條畷市立歴史民俗資料館で令和6年10月8日(火曜日)から12月15日(日曜日)まで開催する第39回特別展「井戸をのぞいてみれば―考古学からみた井戸と人のかかわりとまつり―」で展示しています。
扉が再利用された井戸
広報四條畷LIFE 令和6年9月号掲載