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市内出土の馬形埴輪と子馬形埴輪をはじめ複数の資料が、現在開催中の2023年韓国国立金海(きんかい)博物館 特別展「海を渡った加耶(かや)人」で展示されています!今まで、四條畷市の文化財が日本各地へ出張したことはありましたが、海を越えはるばる海外へ行くのは初めてのことです。
3世紀から6世紀にかけて朝鮮半島南部にあった国々の総称で、韓国国立金海博物館がある金海市がその地域にあたります。古墳時代以前には馬は日本におらず、加耶をはじめ百済(くだら)、新羅(しらぎ)といった朝鮮半島の各地域から、さまざまな文化や技術とともに日本へ船でやってきました。四條畷には、百済を中心とした地域から、古墳時代中期(5世紀)に馬飼いの文化や技術が伝えられました。
日本に伝わった乗馬や馬を育てる牧を韓国で紹介するにあたって、市内で発見された埴輪に加え、ムチやブラシといった馬の飼育道具、馬や人のミニチュア土製品が紹介されています。
はるか昔、海を渡り朝鮮半島からやってきた馬。それをモデルとして、四條畷で愛情をこめて作られた馬形埴輪・子馬形埴輪が、長い時を越え故郷を訪れました。彼らはいま、どのような気持ちで過ごしているのでしょうか。無事帰国したら、韓国での思い出話を聞きたいものです。
「“アレ”がないと海外に行けない」と慌てて作成!
2匹のプロフィールが書かれています