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日本では、和服を日常の服装としていた期間が長かったですが、昭和初期になると正装として洋服が浸透していきました。大正から昭和の卒業写真を見ると、その変遷を知ることができます。
大正7(1918)年に撮影された写真では、女の子は和服に袴、道行(上着)を着て、白足袋に草履や下駄を履いています。男の子は学生帽に羽織、袴を着ています。
甲可尋常高等小学校『大正7年卒業紀念』アルバムより
昭和4(1929)年ごろには、セーラー服に洋靴の女の子や、学生帽に学生服、洋靴の男の子が現れます。
甲可尋常高等小学校『卒業記念写真帖昭和4年3月』より(個人提供)
甲可尋常高等小学校『卒業記念写真帖昭和4年3月』より(個人提供)
昭和11(1936)年の写真ではほとんどが洋服となりました。
四條畷尋常高等小学校『昭和11年3月卒業記念写真帖』より(個人提供)
四條畷尋常高等小学校『昭和11年3月卒業記念写真帖』より(個人提供)
広報四條畷LIFE 令和5年3月号掲載