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戦前期、学校教育や唱歌に取り上げられていた四條畷は、著名な史跡観光地のひとつでした。その中心は、明治23(1890)年に創建された四條畷神社への参詣で、当時の旅行案内書では桜の名所として登場します。参道には旅館や土産物屋が立ち並び、絵葉書などが土産として販売されていました。
昭和9(1934)年ごろ発行の市内観光パンフレットが残されており、「室ヶ池は関西の軽井沢の称あり」「入江の『フヨルド』を日本的に小さくした様な景観」と室池付近一帯を静養地として宣伝し、ハイキングの適地としても紹介していました。
これらの資料は、歴史民俗資料館で令和4年10月4日から12月11日まで開催する特別展「シデウナハテ 関西の軽井沢・日本的フィヨルド ―明治~昭和期の四條畷観光と鉄道―」で展示しますので、ぜひ見に来てください。
図1 四條畷神社参道 手彩色絵葉書(明治30年代)
図2 「四條畷名勝案内」(昭和9年頃)
いずれも個人蔵寄託品
広報四條畷LIFE 令和4年9月号掲載