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古墳時代中期の馬飼い集落である蔀屋北遺跡において、なわて水みらいセンターの建設に伴う大阪府教育委員会による発掘調査でみつかった馬具と、埋葬された馬の全身骨格です。
指定された馬具は、馬に乗る時に足をかける輪鐙(わあぶみ)2点、馬に乗る時の鞍の一部である鞍橋(くらぼね)1点、そして馬を操るための手綱を取り付ける道具である鑣轡(ひょうぐつわ)です。集落遺跡から馬具が複数種類出土することは全国的にほとんどなく、貴重な例と言えます。
埋葬された馬の全身骨格についても、全身の骨がそろったままみつかることは稀で、全国的に貴重な資料です。これらの出土品は、蔀屋北遺跡が牧を営んだ馬飼い集団の集落であることを示す重要な資料です。
埋葬馬の全身骨格の実物は大阪府立近つ飛鳥博物館で常設展示されています。また、なわて水みらいセンターの出土地には、本市教育委員会で埋葬馬出土土坑の実物大レプリカを作り、案内板とともに設置・展示しています。
(市内所在の文化財ではありませんが、市内出土の文化財ということで情報を掲載しています)
なわて水みらいセンター開放緑地休園日:毎週火曜日(休日の場合は翌日)および年末年始
交通(なわて水みらいセンター):京阪バス堀溝停留所下車北へ徒歩5分
JR学研都市線忍ケ丘駅下車西へ徒歩15分
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