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4. 雁屋遺跡出土 双頭渦文付木製四脚容器(そうとうかもんつきもくせいしきゃくようき)

【考古資料第4号】

昭和60年度に江瀬美町26番の旧畷生会脳神経外科病院(現遊々館)建設工事に伴う発掘調査で、1号・2号方形周溝墓(ほうけいしゅうこうぼ・弥生時代に見られる周囲を溝で囲んだ方形の墓)の共有する溝から発見しました。同時に発見した土器から弥生時代中期のものと考えられます。
この四脚容器は一本の材木(ヤマグワ)から作られたものです。底の部分は隅丸方形の形をしており、4本の脚が削りだされています。容器の上部には左右に突起が作り出されており、それぞれに2個の孔があけられています。同時に発見された蓋にも同じ突起が付いており、紐で蓋と身をとめる為のものです。
蓋の上面には魔よけの模様と考えられる「双頭渦文」(左右に丸い渦巻きがある模様)が浮き彫りされており、表面には朱を塗った痕跡がみられます。
同様な容器は奈良県の唐古・鍵(からこ・かぎ)遺跡などからも発見されていますが、精巧な模様が施された蓋と身がセットで発見された例の少ない貴重な資料のひとつです。
また、同時に発見した木棺(埋葬するための長方形の箱状の棺)の年代が、年輪年代測定法(木製品の年輪を測定して、作られた年代を調べる方法)で紀元前144年という結果がでており、同じ時期のものと考えられます。

雁屋遺跡出土 双頭渦文付木製四脚容器・写真と地図