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【考古資料第7号】
昭和58年度に忍ヶ丘駅前整備事業に伴う発掘調査において発見しました。同時に発見した土器から古墳時代中期のものと考えています。
顔立ちは、目が大きく(幅2.4センチメートル・高さ1センチメートル)、鼻は高く(長さ2.5センチメートル・高さ1.3センチメートル)、また顎をするどく表現していることから渡来系(とらいけい)の人物を表現したとも考えられます。
また、頭には庇(ひさし)の無い帽子(高さ7.5センチメートル)をかぶっています。帽子は十字の線によって表現され、後頭部の裾部分にはリボンが付いていることから、4枚の布または革をつなぎ合わせた帽子であることがわかります。当時の人たちの様子を表現した貴重な資料のひとつです。