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45. 縄文人の交流3 大型彫刻石棒

大型彫刻石棒の写真

大型彫刻石棒
奈良文化財研究所撮影

石棒のまつりのイラスト
石棒のまつり

縄文時代を特徴づけるまつり道具のひとつに、石棒(せきぼう)があります。石棒は男性をあらわす形状をしており、生命力を象徴しています。豊かな実りを祈る、祖先をまつる、生と再生を祈るなど、さまざまなまつりに使ったと考えられています。

このように石棒は男性をあらわすのが一般的ですが、四條畷市の更良岡山遺跡(さらおかやまいせき)では、北陸地方にみられる、男女両性を表現した特異な形状の大型彫刻石棒(おおがたちょうこくせきぼう)がみつかっています。石材も石川産のもので、北陸地方との密接な交流を読み取ることができます。この大型石棒は割れていますが、復元すると1メートル近くあった可能性もあり、地面に立ててまつりなどで重要な役割を果たしたのでしょう。いわば「石の神さま」と言っても過言ではありません。行程にして約400キロメートル離れた北陸地方からこのような大型の石棒を運んでくるには大変な労力がいったことでしょう。それにもかかわらず、苦労をいとわず交流を行った縄文人たちの活発な姿勢にはおどろかされます。

歴史民俗資料館では、平成28年12月18日(日曜日)まで、「ヒスイのきらめき―北河内からみた交流と縄文のまつり―」と題して特別展を開催しています。特別展では、今回紹介した更良岡山遺跡の大型彫刻石棒をはじめ、縄文人の交流やまつりに関係する資料などを展示中です。ぜひ皆さまも歴史民俗資料館へ、北陸から迎えた石の神さまをみにきてください。

広報四條畷 平成28年11月号掲載

歴史民俗資料館