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32. 更良岡山遺跡

更良岡山遺跡出土土偶写真

更良岡山遺跡出土土偶

更良岡山遺跡出土土偶X線写真

更良岡山遺跡出土土偶X線写真

更良岡山遺跡(さらおかやまいせき)は、四條畷市岡山3丁目から5丁目にかけて東西700メートル・南北250メートルの範囲に広がる縄文時代の集落跡です。この遺跡では縄文時代の、まじないやまつりの道具も多く見つかっています。

見つかったまじない・まつり道具の中で特筆すべきものの一つが土偶です。土偶は女性の姿をあらわしているものが多く、更良岡山遺跡で見つかったものにも乳房がついていた跡があります。また、この土偶には口の部分から下腹部まで孔が貫通しており、消化器官が表現されています。縄文時代の人々は、女性の生理的な神秘を尊崇し、女性をあらわした土偶に出産の無事や子孫繁栄などを祈っていたのでしょう。

歴史民俗資料館では、平成26年10月7日(火曜日)~12月14日(日曜日)まで、『まじないと人―北河内における縄文時代から安土桃山時代の祭祀遺跡―』と題して、北河内の様々な遺跡から発見された「まじない」に関係する資料を一堂に集めた特別展を開催しています。そこでは今回ご紹介した土偶も展示しています。

ぜひ皆さまも歴史民俗資料館で、むかしの人々の祈りやまじないにふれてみませんか。

広報四條畷 平成26年11月号掲載