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1. 雁屋遺跡

播磨地域のものと考えられる土器、写真

今回紹介するのは、江瀬美町・美田町にまたがる雁屋遺跡(かりやいせき)です。雁屋遺跡は、弥生時代(約2500から1750年前)のはじめから終わりまで続く、この地域の中心となるムラでした。この遺跡の一部を、民間の宅地開発に伴って平成22年の10から12月に発掘調査しました。調査では建物の跡や、材木をためておく「プール」のようなものなどが見つかり、ムラの一番西端の状況を知ることができました。
調査の後も整理を続けていると、新しいことが分かってきました。出土した土器の中に、播磨地域(兵庫県)のものと考えられる土器(写真のもの)が含まれていました。これまでにも、雁屋ムラには、丹後(京都府)、出雲(島根県)、近江(滋賀県)の土器がもたらされていることが分かっていて、雁屋ムラは、広い地域と交流を持っていたことがあらためて分かりました。

広報四條畷 平成23年4月号掲載