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2. 奈良井遺跡

古墳時代の土器など、写真

今回は、発掘調査の成果について簡単に触れたいと思います。
平成23年3月に、市民総合センターの駐車場入り口の向かいの場所で、ガス施設の設置工事に伴い発掘調査を行いました。
発掘した奈良井遺跡(ならいいせき)は、中野三丁目を中心としていて、市民総合センター建設の際に発掘調査を行い、古墳時代の中ごろから終わりにかけて(約1400から1600年前)、一辺が約40メートルある、馬に関わる祭りを行っていた場所が見つかった遺跡です。この祭り場は、溝で取り囲んでいて、その中で馬を「いけにえ」として神様にささげていた場所でした。しかし、この祭り場は全体が見つかったわけではなく、東側はどんな形なのかまだよく分かっていませんでした。

古墳時代の勾玉、写真

今回の調査で、この、馬の祭りをしていた場所を囲む溝の東側の続きの部分が見つかりました。溝からは、四條畷の古墳時代のものとしては初めてとなる赤く色を塗った土器や、ミニチュア土器、勾玉などが見つかりました(写真)。いずれも、生活に使うものではなく、祭りの時に使われるもので、当時の人々がどんな祭りを行っていたかを考える材料になります。また、馬の歯や、馬に与える塩を作る土器など、実際に馬がいたことを示すものも見つかりました。

広報四條畷 平成23年5月号掲載