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6. 雁屋遺跡 その3

当時の占いに使った骨、写真

今回も、雁屋南町、雁屋北町、江瀬美町・美田町にある雁屋遺跡をご紹介します。雁屋遺跡は、弥生時代(約2500から1750年前)のはじめから終わりまで続く、この地域の中心となるムラでした。この遺跡の一部を、民間の開発に伴って平成22年の10から12月に発掘調査しました。調査では建物の跡や材木をためておくプールなどが見つかって、ムラの一番西端の状況を知ることができました。
今回ご紹介するのは、当時の占いに使った骨(卜骨ぼっこつ)です。この骨は鹿の肩の骨で、一部分に火をあてた跡があり、その割れ方で占いを行ったものとみられます。また、占いがしやすいように骨の一部が切り取られています。弥生時代は、様々なことを占いによって決めていた時代です。有名な邪馬台国の女王卑弥呼のように、雁屋ムラにも占いで人々を導くシャーマンがいたのかもしれませんね。

広報四條畷 平成23年9月号掲載