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10. 街道の道しるべ その2

道しるべ、写真

今回も、わたしたちがいつも通っている道路にある「文化財」を見てみましょう。
写真にあるのは、蔀屋本町14番地にある道しるべです。この道しるべは、守口から門真を通り堀溝まで続いてきた守口街道が、清滝峠を通り奈良へ向かう清滝街道へと名称が変わる起点の重要な位置にあります。

道しるべ、写真1

この道しるべは、四條畷で最も古い道しるべです。表には「これより東清瀧やハたみちすじ」、裏には「延宝(えんぽう)三乙卯(きのとう)年七月五日」とあり、江戸時代初めごろの1675年に建てられたものです。自然石をそのまま利用しています。道路の改修で、文字が地面とすれあうほど下部が埋もれています。「やハた」は、京都府の八幡市のことで、ここから東へ進むと、八幡へ向かう東高野街道に中野(現在の市民総合センター付近)で交差します。
今回ご紹介した道しるべを含め、市内の色々な石造物の拓本を載せた平成22年発行の『ふるさと四條畷』は、四條畷図書館、田原図書館、歴史民俗資料館で販売していますので、ぜひご覧ください。

広報四條畷 平成24年1月号掲載