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13. 中野遺跡

中野遺跡、写真

今回は、最近行った発掘調査の成果について簡単に触れたいと思います。
平成24年1月から2月にかけて、四條畷郵便局の西隣で、宅地開発に伴い発掘調査を行いました。発掘した中野遺跡(なかのいせき)は、中野本町から中野二丁目にかけて広がる遺跡で、古墳時代(約1850から1400年前)と中世(鎌倉時代から室町時代、約800から450年前)のムラのあとです。
今回の調査では、平安時代終わりごろから鎌倉時代初めごろ(約800年前)の時期のムラのあとが見つかりました。なかでも当時の人が掘った6×5.5メートル以上の大きさの穴(写真)からは多くの土器や木製品が出土しましたが、その中に木製の火起こし道具や木簡が含まれていることがわかりました。出土した木簡には文字が3字以上書かれていて、その内容については現在研究中です。
歴史民俗資料館では、ここで紹介した木簡を含め今回出土した資料の一部を、発掘調査速報展として展示します。皆さんも、歴史民俗資料館で、木簡には何と書かれているのか考えてみませんか?

広報四條畷 平成24年5月号掲載