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14. 中野遺跡 その2

中野遺跡発掘の様子、写真

今回は、最近の整理作業でわかってきたことをご紹介します。紹介する中野遺跡は、古墳時代(約1850から1400年前)と鎌倉時代~室町時代(約800から450年前)の集落の跡です。
平成19(2007)年に、国道163号と旧国道170号(府道枚方泉佐野富田林線)の交差する付近で、府道の歩道整備のために行った発掘調査で、古墳時代中期(約1600年前)から後期(約1500年前)にかけてのムラの跡が見つかりました。古墳時代中期に掘られた幅約1メートル、深さ約46センチメートルの溝からは多くの土器が出土し、その中には、朝鮮半島の技術を使って作った土器が含まれていました。当時は朝鮮半島から多くの人が四條畷にやってきて、馬を飼う方法や土器をつくる技術を伝えたといわれています。大昔の四條畷は国際色豊かなところだったようですね。
歴史民俗資料館では、平成24年7月13日(金曜日)から9月2日(日曜日)まで、今回ご紹介した中野遺跡に関するスポット展示を行っています。そこでは今回ご紹介した朝鮮半島の技術を使った土器も展示しています。皆さんも、歴史民俗資料館で当時の国際交流について考えてみませんか?

広報四條畷 平成24年7月号掲載