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17. 讃良郡条里遺跡 その4

讃良郡条里遺跡、ムラの跡、写真

今回は前回に引き続き、現在発掘調査中の讃良郡条里遺跡の続報を述べたいと思います。讃良郡条里遺跡は、四條畷市から寝屋川市にかけて広範囲に広がる遺跡で、縄文時代から江戸時代まで続くムラのあとです。
調査では、四條畷市内で初めて古墳時代前期(約1750から1600年前)のムラの跡が見つかりました。これまで市内におけるこの時期の動きは、忍岡古墳が造られたことしかわかっておらず、古墳築造に関わる人々の集落は見つかっていませんでした。今回の発見でこの地域に古墳が造られる基盤となったムラが確かに存在したことが分かりました。
忍岡古墳は、調査地の東約1キロメートルの場所にある全長87メートルの前方後円墳です。古墳の上には忍陵神社が鎮座していて、その横には地元の方々の熱意で覆い屋が立てられ竪穴式石室が保存されていて見学できます。

遠望、写真

歴史民俗資料館では、平成24年10月10日(水曜日)から12月16日(日曜日)まで、「水辺でくらす」と題して今回ご紹介した讃良郡条里遺跡に関する特別展を開催しています。そこでは今回ご紹介した古墳時代前期のムラからの出土品も展示しています。皆さんも、歴史民俗資料館でこの地域を治めた有力者と、今回初めて分かったそれを支えた人々について見てみませんか?

広報四條畷 平成24年11月号掲載