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19. 讃良郡条里遺跡 その5(大将軍社跡)

発掘の様子、写真

今回は、昨年12月まで発掘調査していた讃良郡条里遺跡について述べたいと思います。讃良郡条里遺跡は、四條畷市から寝屋川市にかけて広範囲に広がる遺跡で、縄文時代から江戸時代まで続くムラのあとです。
四條畷市教育委員会は、大型店舗建設に伴う発掘調査の一環として、讃良郡条里遺跡の中にある「大将軍社」跡を発掘調査しました。この大将軍社は、方位の吉凶を司る八将神の一神である大将軍神を祀る神社で、明治44年に忍陵神社に合祀された神社です。しかし、この神社はこれまで創建された年代が不明でした。

室町時代の和鏡、写真

この調査で、平成24年11月13日に、室町時代の和鏡(わきょう)【写真】が出土しました。鏡は「柴垣柳樹双鳥鏡(しばがきりゅうじゅそうちょうきょう)」という種類の鏡で、文様の特徴から室町時代の鏡であることが分かりました。直径9.3センチメートルあります。同じ種類の鏡は東京国立博物館にも所蔵されていて、そちらは長野県で天文五年(1536年、室町時代)の銘文がある遺物と同時に出土したものです。今回出土した鏡もそれとほぼ同じ時期のものとみられます。
この鏡は、その場所に確かに神社があり、少なくとも室町時代にはその神社が存在していたことを証明した重要な資料です。
歴史民俗資料館では、平成25年3月31日(日曜日)まで今回ご紹介した鏡をスポット展示しています。皆さんも歴史民俗資料館で、初めて神社の存在を裏付けた貴重な鏡から室町時代の神社の雰囲気を感じてみませんか?

広報四條畷 平成25年2月号掲載