ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ

本文

24. 四條畷の古墳時代

馬形埴輪の出土状況写真

古墳時代の中期から後期(約1600から1400年前)にかけて、四條畷では渡来人が伝えた馬飼いが盛んに行われました。
馬飼いは四條畷の平野地域ほぼ全域で行われており、河内湖から飯盛山系へと続く標高差のある地形の中で、最も低い土地に馬を陸揚げする港とそれに伴う集落(むら)が営まれました。
集落および祭祀(おまつり)域はやや標高の高くなった平坦地に営まれ、山裾の高所部に墓所である古墳群が造られました。
このうち集落域と祭祀域について見ていくと、JR忍ケ丘駅の南側周辺にあたる南山下遺跡では、この時期の集落跡が見つかっています。
ここでは集落内の大溝から馬形埴輪が見つかっています。
埴輪が古墳ではなく集落から見つかるのはとても珍しいことです。

鎌田遺跡のおまつりの様子イラスト

現在の市立学校給食センターにあたる鎌田遺跡では、この時期の祭祀(おまつり)場所跡が見つかりました。
木製の飾り台や神に奏でる音を鳴らす楽器のスリザサラなどの出土から、ここがまつり場であったことがわかりました。
馬の下あごの骨なども見つかっていて、馬に関するまつりを行った跡とみられます。
歴史民俗資料館では、平成25年10月8日(火曜日)から12月15日(日曜日)まで、「四條畷の古墳時代」と題して四條畷市内の古墳時代の集落を中心とした特別展を開催中です。
そこでは今回ご紹介した古墳時代の様々な遺跡の資料を展示しています。
皆さんも、歴史民俗資料館で、四條畷の古墳時代の情景と当時盛んであった馬飼いの様子について思い描いてみませんか

広報四條畷 平成25年10月号掲載