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26. 木間池北方遺跡

木間池北方遺跡で出土した土製品写真

古墳時代の中期から後期(約1600から1400年前)にかけて、四條畷では平野地域のほぼ全域で渡来人が伝えた馬飼いが盛んに行われました。
国道163号の拡幅工事に伴って平成15年度に調査した木間池北方遺跡(こまいけほっぽういせき)では、その馬飼いを朝鮮半島から伝えた渡来系の人々が川でおまつりをした跡が見つかっています。
そのおまつり跡では、把手(とって)のついた鍋や底の平らな甕(かめ)など、朝鮮半島系の土器(韓式系土器(かんしきけいどき)が多数出土したほか、鼓(つづみ)のような形をした土製品が17点見つかりました。この土製品はどれも高さ5センチメートルほどの小さなもので、まだ何に使われたのかわかっていません。
韓国でも同じようなものが出土していて、土器を窯で焼く際に土器同士が焼く時の熱でくっついてしまわないように間に当てる道具と言われています。
しかし木間池北方遺跡のものは韓国のものより作りが薄いものになっています。
もし同じ道具だとしてもなぜこれらが実際に使われることなくおまつりに用いられたのかは謎です。

歴史民俗資料館では、平成25年10月8日(火曜日)から、「四條畷の古墳時代―王権を支えた馬飼いの里―」と題して馬飼い関係の古墳時代集落を中心とした特別展を開催中です。
当初は平成25年12月15日(日曜日)までの開催期間を予定しておりましたが、報道機関等に取上げていただくなどご好評をいただいておりますので、平成26年2月23日(日曜日)まで開催期間の延長をいたします。そこでは今回ご紹介した資料も展示しています。
皆さんも、歴史民俗資料館で、この土製品が何に使われたのか考えてみませんか?
なお、平成26年2月24日(月曜日)から平成26年3月31日(月曜日)までは、空調設備等のリニューアル工事のため臨時休館いたします。
大変ご迷惑をおかけいたしますが、宜しくお願い申し上げます。

広報四條畷 平成26年1月号掲載