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17.絵日記にみる戦争

ページID:0113185 更新日:2025年10月14日更新 印刷ページ表示

片山 長三(かたやま ちょうぞう)さんは教員であり、芸術家であり、北河内の郷土史を中心に活動した郷土史家です。四條畷小学校(旧甲可小学校)や四條畷高校(旧四條畷中学校)などで教員を務めました。

1,500枚におよぶ絵日記が残っており、戦前から戦後にかけての家庭や勤務先の学校、世界情勢などを踏まえた日々の出来事が描かれています。当時の雰囲気や生活を視覚的に感じることのできる貴重な資料です。

作品のひとつである「担任生徒に皇軍慰問文を書かせて直してやる」では女学校生徒に慰問文という戦地や病院にいる兵士に宛てた手紙を書かせている様子が描かれています。 当時は子どもたちからこうした手紙が送られ、受け取った兵士にとっては励みであり楽しみのひとつでもあったようです。

 

絵日記 担任生徒に皇軍慰問文を書かせて直してやる

担任生徒に皇軍慰問文を書かせて直してやる
画:片山長三
昭和16年(1941)7月7日
個人提供

 

 

この絵日記は、四條畷市立歴史民俗資料館で令和7年10月7日(火曜日)から12月14日(日曜日)まで開催する第40回特別展「暗雲の彼方に光あり」―戦争の記憶をたどって―で展示しています。

 

広報四條畷LIFE 令和7年10月号掲載