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高齢者 帯状疱疹予防接種について

ページID:0081633 更新日:2025年4月1日更新 印刷ページ表示

帯状疱疹かもしれないと思ったら早めに受診を

 帯状疱疹に使用されている抗ウイルス薬は、発症初期であるほど効果が高いとされており、早期の投与は重症化や合併症の予防効果があります。体の左右どちらかに、かゆみや痛みを感じたり、帯状の赤い発疹が現れるなど、帯状疱疹かもしれないと思ったら、早めに医療機関を受診しましょう。
帯状疱疹の予防には、日々の健康的な生活を心がけることや、ワクチン接種が有効です。

  帯状疱疹ワクチンは、2種類(乾燥組み換え帯状疱疹ワクチン・乾燥弱毒生水痘ワクチン)あり、どちらのワクチンも有効性・安全性についての知見が確認されています。

帯状疱疹とは

 帯状疱疹は、幼少期などに水痘・帯状疱疹ウイルスに感染(みずぼうそう)したのち、知覚神経節、脳神経節に生涯にわたり潜伏感染します。
加齢、免疫抑制その他の原因により、水痘・帯状疱疹ウイルスに対する免疫(特に細胞性免疫)が何らかの原因で低下した場合にウイルスが再活性化し、その結果、潜伏感染をしていた神経支配領域の皮膚に水疱を伴う紅斑が帯状に集まって出現する疾患です。

 水痘帯状疱疹ウイルスの再活性が起こる原因には、水痘帯状疱疹ウイルスに対する細胞性免疫の低下が関与しているといわれており、85歳以上の人の約50%が帯状疱疹の罹患歴があると報告されています。また、80歳までに3人に1人が帯状疱疹を経験すると推定されています。

 症状は、痛みを伴うことが多く、3~4週間ほど続きます。また、皮膚症状がなくなった後も、50歳以上の約20%の人に帯状疱疹後神経痛(PHN)と呼ばれる長期間にわたる痛みが続くことがあり日常生活に支障をきたすこともあります。

対象者

令和7年度から令和11年度までの5年間の経過措置として1または2に該当する人

  1. 各年度において、65歳・70歳・75歳・80歳・85歳・90歳・95歳・100歳(令和7年度のみ100歳以上の人も対象)になる人
     ➡対称者には、封書にて個別に案内通知いたしますので、内容をよく確認し接種を希望する医療機関に、
      同封の接種券兼接種記録を忘れず持参ください。
  2. 接種日当日、満60歳以上65歳未満の人で、ヒト免疫不全ウイルスによる機能障害を有する身体障がい者手帳1級所持者

※すでに一部の接種を任意接種として行った場合は、残りの接種を定期接種として接種できます。(接種完了者は対象外)

帯状疱疹ワクチンとは

 帯状疱疹ワクチンには生ワクチン(阪大微研:乾燥弱毒生水痘ワクチン、組み換えワクチン(Gsk社:シングリックス)の2種類があり、接種回数や接種方法、接種スケジュール、接種条件、効果とその持続期間、副反応などの特徴が異なっていますが、いずれのワクチンも、帯状疱疹やその合併症に対する予防効果が認められています。

表1
名称 乾燥弱毒生水痘ワクチン
「ビケン」
乾燥組換え帯状疱疹ワクチン
「シングリックス」
種類 生ワクチン 不活化ワクチン
接種方法・回数 1回(皮下に接種) 2回(筋肉内に接種)
接種スケジュール 1回目の接種から2か月後に2回目の接種を行う。
※病気や治療により、免疫機能が低下したまたは低下する可能性がある人等は医師が早期の接種が必要と判断した場合、接種間隔を1カ月まで短縮できます。
接種できない人 病気や治療によって、免疫が低下している人は接種できません。 免疫の状態に関わらず接種可能です。

接種に注意が

必要な人

輸血やガンマグロブリンの注射を受けた人は治療後3か月以上、大量のガンマグロブリン療法を受けた人は治療後6か月以上置いて接種して下さい。 筋肉内に注射するため血小板減少症や凝固障害を有する人、抗凝固療法を実施されている人は注意が必要です。

※1 免疫不全である人、免疫機能が低下した人、または免疫機能が低下する可能性がある人に対しては、予防効果を長期に観察することを目的した試験は実施されていません

【注意】

  • 抗がん剤治療中やステロイドホルモン剤を使用しているなど高度な免疫低下が認められる場合には生ワクチンの接種ができない場合があります。
  • いずれのワクチンも治療中の疾患によっては、接種できない場合がありますので、必ず主治医に確認の上ワクチン接種の計画を立てるようにしてください。
表2
    乾燥弱毒生水痘ワクチン
「ビケン」
乾燥組換え帯状疱疹ワクチン
「シングリックス」

帯状疱疹に対する

ワクチンの効果

(報告)

接種後1年時点 6割程度の予防効果 9割以上の予防効果
接種後5年時点 4割程度の予防効果 9割程度の予防効果
接種後10年時点

7割程度の予防効果

 ※合併症の一つである、帯状疱疹後神経痛に対するワクチンの効果は、接種後3年時点で、生ワクチンは6割程度、組換えワクチンは9割以上と報告されています。

帯状疱疹ワクチンの安全性

 ワクチン接種後に以下のような副反応がみられることがあります。また、頻度は不明ですが、生ワクチンについては、アナフィラキシー、血小板減少性紫斑病、無菌性髄膜炎が、組換えワクチンについてはショック、アナフィラキシーがみられることがあります。

表3

主な副反応の
発現割合

乾燥弱毒生水痘ワクチン
「ビケン」
乾燥組換え帯状疱疹ワクチン
「シングリックス」
70%以上 _ 疼痛*
30%以上 発赤* 発赤*・筋肉痛、疲労
10%以上 そう痒感*、熱感*、腫脹*、疼痛*、硬結* 頭痛、腫脹*、悪寒、発熱、胃腸症状
1%以上 発疹、倦怠感 そう痒感*、倦怠感、その他の疼痛

               *ワクチンを接種した部位の症状  各社の添付資料より厚生労働省にて作成

他のワクチンとの同時接種・接種間隔

 いずれの帯状疱疹ワクチンについても、医師が特に必要と認めた場合は、インフルエンザアクチンや新型コロナワクチン、高齢者肺炎球菌ワクチン等の他のワクチンと同時接種が可能です。
ただし、生ワクチンについては、他のワクチンと27日以上の間隔を置いて接種してください。

接種費用  医療機関窓口でお支払いください。​

  • 乾燥組換え帯状疱疹ワクチン:1回あたり 5,400円
  • 乾燥弱毒生ワクチン:2,100円

 ※過去に任意接種として、接種を完了した人は基本的に定期接種対象外です。ただし、接種を行う必要があると医師が判断した場合は定期接種の対象となりますので、かかりつけ医にご相談ください。

接種医療機関

「高齢者の定期予防接種の実施医療機関一覧」をご確認ください。
http://210月17日2月22日2月11日4/page/32-65219.html

※使用するワクチンにつきましては、接種を希望する医療機関にご確認ください。

接種時に必要なもの

接種券兼接種記録、マイナ保険証または資格確認書または健康保険証、無料接種券(免除対象者のみ)
※接種券兼接種記録は接種ワクチンの種類や接種間隔を確認する必要があるため、忘れると接種できません。

各種申請

 依頼書の交付申請や還付金の交付申請、予防接種無料接種券の発行については、「四條畷市(北河内5市)以外で予防接種を受けたい人」をご確認ください。

https://www.city.shijonawate.lg.jp/soshiki/32/11911.html

よくある質問

質問内容

Q1 過去に帯状疱疹にかかったことがあるのですが、定期接種の対象者になりますか?
Q2 予防効果は何年まで確認されていますか?
Q3 1回目の接種から2か月後に2回目の接種ができなかった時はどうすればいいですか?

Q1 過去に帯状疱疹にかかったことがあるのですが、定期接種の対象者になりますか?

 過去に帯状疱疹にかかったことがある人も対象です。

Q2 予防効果は何年まで確認されていますか?

 50歳以上および70歳以上の成人を対象にした試験において、乾燥組換え帯状疱疹ワクチンの免疫原性の持続と長期有効性を評価した結果、帯状疱疹に対する有効性はワクチン2回接種後、最長10年目まで確認されています。なお、免疫不全である者、免疫機能が低下した者に対しての予防効果を長期に観察する試験は実施されていません。

Q3 1回目の接種から2か月後に2回目の接種ができなかった時はどうすればいいですか?

 1回目の接種から2か月を超えた場合であっても、6か月後までに2回目の接種を行います。