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教育長所信表明(2019年2月25日)

所信表明

東市長より四條畷市教育委員会教育長にご推挙いただきました 植田篤司 でございます。

教育長の職に臨むにあたり、四條畷市議会定例議会の貴重なお時間を拝借し、私の所信を申し述べさせていただきます。

まず、私の経歴及び何故教育の道を歩むに至ったかをお話しいたします。

大学卒業後、コンピュータメーカーで、システムエンジニア、営業、マーケティングの職に10年余、人材開発、採用、人事の職に20年従事し、後に大阪府立布施工科高等学校長を5年務めてまいりました。

振り返りますと、特に若い社員を競争力ある人材へと育成することに注力し、そして、多くの応募者のなかから厳選に採用した社員に対する導入研修において、自らの考えや意見を強く主張しない傾向にあって、訊ねてみたところ、「中学、高校、と皆の前で自らを強く表現すると、仲間から遠ざけられてしまうので…」と異口同音に回答されたことに衝撃を受けました。

これを契機に一念発起、公教育の世界に身を投じることといたしました。

勤めた工科高校では、実に様々な課題を抱えている生徒と向き合い、その子どもたちを学校、地域、経済団体等一体となって育み社会に送り出すという経験を積み、私の価値観は大きく広がりました。

例えば、中学ではほとんど学校に行っていなかった生徒が、ものづくりの実習はクラスの仲間とともに、「どうしたら正確にうまくつくれるか」を話し合い、切磋琢磨することが楽しいと気づき、専門技術、技能を身につけ優良企業に就職を果たしているのです。

このような生徒たちに接するたび、高校就学前の段階でそれぞれの可能性を広げられれば、成長の機会が拡大するのではとの思いを強く抱いていました。

先般、東市長から教育長就任の要請についてお話をいただいた際には、真っ先に「はたして自分に務まるものか」との思いがよぎり随分熟考いたしました。

その折には、課題にとらえている児童生徒の早い段階でのキャリア教育の一層の充実、新学習指導要領に示す生き抜く力を育む教育の推進、さらには、Society 5.0に向けた人材育成等、微力ながらもお役にたてればと考えました。

また、従前とは異なる立場、役割にて、四條畷市の教育の進化、発展に寄与したいとの思いに至り、今般の決意をさせていただいた次第でございます。

以降、施策全般を取りまとめた教育振興ビジョンの堅実な推進とともに、新たな施策を盛り込みつつ、学校教育並びに地域教育に臨む所存でございます。

 

順に、学校教育関係では、教育内容、施設/設備、教員育成/支援の3点について述べます。

1 教育内容

 1 子どもたちの学力向上は重要度として最上位に位置づけられます。
   第3期学力向上3ヶ年計画の着実な推進のなかで、国語力の醸成とともに、
   算数、数学への丁寧な指導を強化し、「つまずいたまま、いやになって、きら
   いになる」子どもを少なくすることで、他教科の学力向上へ波及していくと考
   えます。
   そして、全国学力標準検査(NRT)の分析を踏まえ、学校現場の思いを聴き
   ながら効果的な取組みを進めてまいります。

 2 次に、新学習指導要領で力点が置かれる英語とプログラミングについて、
   英語は外国人英語指導助手(ALT)をさらに拡充するとともに、「多様な文化
   を学ぶ」ことをねらいとした取組みにあたります。

 3 プログラミングについては、論理的思考を育み、情報通信機器/システム等
   を使いこなすリテラシーの向上につながる取組みを実践いたします。

 4 そして、支援教育、人権教育では、様々な特性をもつ子どもたちに対し、授業
   等のユニバーサルデザイン化を進めていくこと、また、いじめや不登校の背景
   にあるインターネット/SNSの望ましい使い方の啓発/指導の強化を進めた
   いと考えます。

2 施設/設備

 1 学校再編については、議会皆様はもとより、市民皆様並びに行政職員皆様の
   ご尽力に深く敬意を表します。
   今後は、安心、安全のための通学路の整備はもちろんのこと、より良い教育
   環境を整えていくよう努めてまいります。

 2 なお、先に述べました新学習指導要領に基づく新たな学びのため、ICT環境
   の整備を図り、とりわけ、普通教室の無線LAN環境の充実は、EdTech (これ
   はEducationとTechnology組み合わせた造語)に至る基礎的環境整備と位置
   づけられると思います。

3 教員育成/支援

 1 さて、新学習指導要領が示すところは、学校が社会と連携、協働しながら、必
   要な資質、能力を育む「社会に開かれた教育課程」の実現であり、これまでの
   「教員が何を教えるか」から大きく変化しています。
   よって、新しい指導方法に係ることがらについて、教員への育成/支援を行う
   ことで、子どもたちへの教育力向上に繋がると期待しております。

 2 一方、高まる教育現場への期待や新たな学習内容の準備など、教員の労働
   時間は増大傾向にあり、こういった実態を踏まえ、教員の業務効率化を進め、
   より子どもたちに向き合う時間を増やすことに努めてまいります。

 

続きまして、地域教育関係では、青少年健全育成、識字施策、読書力の向上の3点について述べます。

1 青少年健全育成

不登校、卒業時の進路未決定、退学、退職、人間関係、いじめ、病等きっかけ/原因は様々ですが、出現率1.57%から全国で推計54万人(15歳~39歳)とされており、これらに対応すべく、四條畷市では、平成27年度から「子ども・若者育成支援行動計画」に基づく事業を進めています。

以降、これまでの取組みの検証を行い、国や大阪府の動向を踏まえた健全育成を進めたいと思います。

2 識字施策

四條畷市では、広く多様性を尊重し、また、誰もがわかりやすく、住みやすいまちをめざして、識字施策を積極的に取り組んでおり、今後も維持、拡充を図りつつ、四條畷市の独自性を活かし、対外的にも発信できればと考えます。

3 読書力の向上

近年のSNSの広がりから、私たちはせいぜい数十文字程度しか読まなくなり、気がつけば読書離れが著しく、書籍販売数、書店数が激減しています。

その結果、職場ではマニュアルが読みこなせない、学校では教科書の文意文脈が読み取れない等の状況が頻出しています。

脳の形成期にあたる、およそ3歳迄の読み聞かせは重要であり、10代での書評のプレゼンテーションは、深い読書と効果的に伝える力を育み、将来の社会で生き抜く力に必ずや結実するので、是非、継続推進すべき所存です。

 

 以上、教育行政に係る主な施策について申し述べさせていただきました。

子どもたちが社会で活躍するこれからの時代は、高度な自動化が進むとともに豊かな人間性が尊ばれる時代になるでしょう。

そのような社会を生き抜く力を育むことに微力ながら貢献し得る今般の重要な役割を司ることは、とても光栄であり、身の引き締まる思いでございます。

 最後に、森田教育長と十分な意思疎通と綿密な引継ぎを行い、教育大綱と教育振興ビジョンを整えつつ、市長の描かれるまちづくりと歩み合わせて進んでまいりたいと存じます。

 結びに、議員の皆様におかれましては、教育長へのご同意を得られた際には、ご指導、ご鞭撻を賜りたく、また、教育行政全般に対しまして、これまで同様、ご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げ、私の所信表明とさせていただきます。ありがとうございました。

平成31年2月25日 所信表明 [PDFファイル/400KB]

新教育長 植田篤司

平成31年2月25日

植田 篤司(うえだ あつし)

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