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「みんなの夢AWARD」をきっかけに活躍の幅を広げたあの人に聞いてみました!青木孝至さん(マーケ監ブログ#007)

 皆さん、こんにちは。四條畷市役所マーケティング監の西垣内と申します。

 昨年12月、「第1回みんなの夢AWARD(アワード) in 四條畷」というイベントが開催されたことをご存知ですか?このイベントは、四條畷市の課題をビジネスで解決するソーシャルビジネスのアイデアを持った社会起業家たちによるプレゼンテーションと、その夢を応援したい企業のビジネスマッチングを行うもので、地方版の開催としてはこの四條畷が西日本初だったんです!

 このイベントで「夢の発表」としてプレゼンをしたのがファイナリスト7名、そこからグランプリと準グランプリが選ばれました。すべてのファイナリストはそれぞれ地元事業者数社から関心を持たれていて、今後コミュニケーションをとりながら具体的に本市で事業が進められていくことが期待されています。7名それぞれのプレゼンはどれも工夫されていて、それまでの努力や苦労がうかがえ、これから起業などを考える人にとって参考になるものばかりです。以下に「完全版」として、そのプレゼンすべてとその合間に会場を盛り上げてくれたパフォーマンスを動画発信していますので、ぜひご覧ください。

 今回ご紹介するのは、このイベントが開催される前から多方面で活躍されてきたのに、ファイナリストになって準グランプリを獲得、さらに活躍の幅を広げられている方です。
青木孝至さん
 青木孝至さんは、鍼灸師、按摩マッサージ指圧師、柔道整復師でありなんとボート競技日本代表チームトレーナー、日本オリンピック委員会強化スタッフ(医科学)として国内各地、時には世界をまたいで活躍されています。本市ではスポーツ推進委員も務めていらっしゃいます。なぜこのような方が、「みんなの夢AWARD」(以下、AWARD)に興味を持ち挑まれたのか、インタビューしてきました。

マーケティング監(以下、マーケ監):
 青木さんはその専門的見地から、地元で体の悩みを持つ人から日本のトップアスリートまでたくさんの方のサポートをされてきて、お忙しくまた充実した生活を送って来られたと思いますが、なぜAWARDに挑戦しようと思ったのですか?

青木さん:
 まず、「地方創生」というキーワードに惹かれました。
 自分の住んでいる四條畷市は、他府県の方からは知名度が低く、名産もなく、いつも寂しく思っていました。何かもっと魅力のある街になればいいのになぁ…と常日頃から願っていました。
 そこで、「AWARDに申し込まれる皆さんは、地方創生に対して、いったいどんなアイデアを持っておられるんだろう?」と興味を持ち、それを聞いてみたいと思って、「勉強会のみの参加」で申し込みました。
四條畷市の地域創生において、「こんなふうになったらいいのになぁ・・・」という自分の構想(妄想?)もあったのですが、自分の本業とは畑違いの内容で、また細かい計画まで考察できていなかったので、当初は発表するつもりはありませんでした。
 しかし、AWARDを運営する中川プロデューサーからの「青木さん、よかったら発表しましょうよ。夢を語ればいいんですよ。」という言葉に後押しされ、おこがましくも「よぉ~し、自分の思いをぶつけてみよう!」という気になり、その日、無我夢中になって徹夜でプレゼン資料作りをしました。翌日、これまで思っていた自分の夢を皆さんの前で語らせていただきました。そうしたらファイナリストに選ばれて、自分でもビックリしました。
青木孝至さん

マーケ監:
 さまざまなところで活躍されている中、その原点を地元である四條畷に見い出し、課題を感じられていたのですね。そしてAWARD当日には、「親子の絆で町おこし」というテーマで大観衆の前で堂々と発表され、準グランプリを獲得されたんですよね。おめでとうございます!青木さんはそのプレゼン以外でもこのイベントを盛り上げられたんですよね?

青木さん:
 AWARDファイナルに向け、中川氏から「イベントを盛り上げるために、会場に青木さんの発表内容にちなんだ飲食ブースを出店し、AWARDに来られたお客様に提供しよう。青木さん、協力してくださるお店をすぐに5店舗ほど探してほしい。」と提案、依頼されました。自分には地元の飲食店の知り合いもなく、まして開催までの期間が短い上、各店にアイデアグルメを考えてもらい、しかも無償で提供してもらう…「なんて無茶なことを言うんだろう。」と正直思いました。とりあえず仕事の合間を縫って、飛び込みで一軒一軒お店を回ってお願いしていこうと考えました。どれくらいの数のお店を訪ねて5件の協力が得られるんだろう…かなり苦戦することを覚悟しました。
 ところがそんな心配は無用でした。最初に回った5件のお店がすべて快諾してくださいました。これは驚きました。まず店長さんに自分のプレゼン内容を聞いていただいてから協力のお願いをしたのですが、「青木さんのプレゼン、とても共感しました。四條畷の為に盛り上げるんだったら喜んで協力するよ。」と皆さんが見ず知らずの自分に優しく言ってくださいました。中には、涙を流してくださった方もいました。とても嬉しかったです。
青木孝至さん

マーケ監:
 中川氏の「無茶ぶり」が大きな喜びを見つけるきっかけになったんですね。私も当日会場を取材していて、協力店舗の方々が生き生きと来場者の方に「親子メニュー」を提供していた姿が印象的でした。プレゼンやこのプロジェクトを実現する経験をされて、その後気持ちの変化は生まれましたか?

青木さん:
 この経験から2つ学びました。1つは、「地元・四條畷を盛り上げるために頑張りたい!」という熱い思いを持った人はたくさんいるのだということ。2つめに、きちんと顔を合わせて、自分の思いを伝えることが大切だということ。インターネットという便利なものが出てきて、相手の顔を見ることなく、かんたんに物事を進めるのが当たり前になった昨今、人に同じ思いをもって協力していただく原点はやはりこれが大事なんじゃないかなと改めて気づかされました。AWARD当日、飲食ブースは皆さんのご協力のもと大盛況に終わり、すごくいい顔をされていたので嬉しく思いました。本当に感謝です。今思うと、中川氏からの課題は自分にとっての成長につながりました。
 またAWARDを終え、地元市民の方、異業種の方と数多く知り合いになりました。行政の方とのつながりが深くなりました。AWARDで自分のプレゼンを聞いてくださった方が街で声をくださったこともありました。いろいろな人と「四條畷」を題材に語る機会が増え、「四條畷を愛し、この街を良くしたい」という熱い思いを持った人がたくさんいることを知りました。そのような方々との出会いによって、自分の中の地元愛がますます深まったように思います。
​ 青木孝至さん

マーケ監:
 AWARDに挑戦する前とその後で、ご自身の半径1キロメートル以内くらいの範囲でのさまざまな関係性が強まったという成果が見えますね。これは青木さんが参加されたことの価値だと思います。そこからの事業展開や今後の取組みについてはどのようにとらえていますか?

青木さん:
 プレゼンで発表した「親子の絆で町おこし」はまだ具体的に進んでおらず、決して諦めてはいませんが、計画の具体性が乏しかっただけにあれこれ壁にぶつかり悩んでいます。
 ただ、出店に協力していただいた飲食店が「親孝行」をテーマにいろいろな商品開発をして頑張ってくださっています。焼鳥屋「ちきん亭」さんは親孝行串や親孝行丼のアイデアメニューを取り入れたり、ハジメフーズさんは楠正行にちなんだ四條畷のお酒を造られたり、本当に嬉しい限りです。「自分も頑張らなきゃ」と良い刺激をいただいています。
 自分の本業は、健康運動指導士、鍼灸マッサージ師です。
 「楽しく動いてみんな元気になってほしい」という思いで、特に高齢者の健康寿命を伸ばすことを目的に様々な活動をしてきましたが、地元・四條畷で講座や講演の依頼をいただくご縁がほとんどありませんでした。3年前の母の死をきっかけに、「四條畷で母親と同年代の方々に元気で過ごしてほしい」という気持ちが強くなり、四條畷でいろいろな講座や講演を始めさせていただくことになりました。保健センター「メタボ・ロコモ対策講座」、包括支援センター「介護予防教室」、スポーツ推進委員会「スポーツコンディショニング講座」など。また、市民総合センターでは、運動をやりたいけど何をやったらいいのかよくわからないという方を対象に「なわて健活講座」を開催しています。
青木孝至さん

マーケ監:
 プレゼンでの発表内容そのものは進んでいなくても、青木さんの働きかけがきっかけで事業者が新たな一歩を踏み出したり、人のつながりが広がったことでその知見を地元で生かされているのはAWARDに挑戦しての成果ですね!
 先ほどおっしゃった青木さんの本業に関わってぜひ知っていただきたいことがあるそうですね。

青木さん:
 1~2ヶ月に一度の講座などでは、運動はいいんだという気づきを与えることができても、なかなか習慣づけすることは難しい運動は継続することで効果が得られるもの。ということで次のステップとして運動の習慣化を目的にいろいろ考えています。
 その一つとして、今年3月から栄通り商店街にある「おは朝39ルーム」をお借りして60歳以上の健康教室「なわけん」を始めました。教室に10回来てくださった受講者さんに「きんにく~ぽん」(商店街で使用できる商品券)をお渡しし、運動の継続を促すよう努めています。受講者さんはご褒美があるとさらに頑張ります。そして、少しでも商店街の活性につながればいいと考えています。
 今後は、健康分野と産業振興のコラボになるような活動ができればと思っています。自分一人では微力です。たくさんの人と出会い、交流を深め、状況に応じた仕組みをみんなで一緒に構築できればと思っています。そして、いつか「親子の絆で町おこし」が実現できれば嬉しいです。

マーケ監:
 事業化や起業という実務的なステップではなくとも、これまで磨いてこられてきた本業を軸にそこに産業振興を結び付けようとすでに取り組まれているんですね。青木さんのプロジェクトはまだまだ広がりがありそうで聞かせていただいてとてもワクワクしました。僭越ながら、応援させていただきます。
青木孝至さん

 実は青木さんに今回のインタビューをお願いするにあたり、当初は「自分の事業はまだ進んでいないから」と少し戸惑っておられましたが、AWARDを通じて大きなうねりを生み出されていることが、彼の言葉からも、そしてこの1年弱の実績でも明らかとなっています。何より素敵なお人柄で、私もますます青木さんのファンになってしまいました!

 この「みんなの夢AWARD」は、今年は「JAPAN CHALLENGER AWARD in 四條畷」名前を変えて11月30日にファイナルが開催されます。現在、エントリーを受け付けていますので、今回取材させていただいた青木さんのように四條畷で活躍してみたい方、また起業や第二創業を考えている方は、ホームページをご参照になり、ご不明な点があれば産業振興課までお問合せをお願いします。

 昨年のAWARDをきっかけに活躍されている方は、青木さんだけではありません。今後はその方たちにもスポットを当てたいと思います。また、「JAPAN CHALLENGER AWARD in 四條畷」についてももっとご紹介していきます。今後にご期待ください。

 今回もお読みいただき、ありがとうございました。

★参考になさってください

JAPAN CHALLENGER AWARD in 四條畷​
https://www.city.shijonawate.lg.jp/soshiki/14/12947.html

四條畷市シティプロモーション特設サイト
https://www.city.shijonawate.lg.jp/site/citypromotion/

四條畷市制施行50周年特設サイト
https://www.city.shijonawate.lg.jp/site/50pt/


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