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全国初!なぜ四條畷市が英語で防災動画を制作したのか?きっかけ編(マーケ監ブログ#004)

 皆さん、こんにちは。四條畷市マーケティング監の西垣内渉と申します。

 あなたは外国に行ったときや住んでいるときに、現地の人に比べて得られる情報が少ないと感じたことはありませんか?逆に、外国人の方は日本に暮らしたり住んでいる時に、生活に必要な情報を十分持つことはできているのでしょうか。

 先日、このことに関わる提案を市民の方からいただきました。その方のお話では、「この3月に内閣府から出された新しい災害警戒レベルについての説明が日本語以外にない。外国語での説明について(内閣府などに)問い合わせると検討中とのことだった。」ということでした。

災害警戒レベル

 四條畷市でも「四條畷市人権行政基本方針」を平成28年(2016年)に策定しており、その中で「外国人の人権について」の項目があり、

  1.  外国人への各種支援:行政情報の多言語化、通訳・翻訳サポートなどの充実、日本語学習支援などについて可能な部分から取り組み、外国人が安心して住み続けられるまちの実現に努めます。
  2.  多文化共生の意識づくり:国籍・人種・文化の違いを認め合う教育及びイベント等を実施するなかで意識啓発を行い多様性への理解を進めます。

との行動指針から、いただいた提案を受け、まずは英語への翻訳とホームページ制作、動画の発信を行うことにしました。この取組みはおそらく全国初になるのではないかと思います。しかも、こちらの動画の制作監修と出演をしてくれたのは、本市に暮らし、市内小学校に勤務するALT(外国語指導助手)のバイエット・ジョセフさんです。今回、彼の尽力なしには動画を制作することはできませんでした。このことについてはまた次回詳しくご紹介しますので、制作秘話をお楽しみにしつつ、市ホームページ、およびこちらの動画をご覧ください。

 いかがでしたか。日本語字幕版の動画も同時に公開していますので、日本語を母語にしている方も、必要な英語をこちらで勉強してみるのはいかがでしょうか。

​ ここで、なぜこの提案を思いついてくださったのか、提案者である四條畷市消防団岡山分団分団長であり、市内水道工業会社社長の平井賢三さんにお話をお伺いしました。

平井社長

マーケティング監(以下、マーケ監):
なぜ四條畷市役所に災害警戒レベルの外国語版を提案されたのですか?

平井社長:
近年、日本では外国人労働者(外国人技能実習生)や留学生など様々な外国人が日本に住んでいます。それは四條畷市も例外ではないと考えています。それに伴い、災害時など緊急時における対応も同じ四條畷市に住む人間として彼ら外国人も平等に緊急時のマニュアルが必要だと感じたからです。
四條畷市在住の外国人の中には日本語で話すことが苦手な人、読み書きが苦手な人たちも中にはいます。そういったひとたちが緊急時の対応を知らず災害に巻き込まれてしまうことはあってはならないと考えています。これは特別なことではなく、同じ人間として彼らのことも守らなくてはならないのです。

マーケ監:
おっしゃるとおりです!それを行動に移してくださったことに感銘を受けます。実際のところ、平井社長あるいは貴社と外国人、外国語との関わりは現状どのようにありますか?

平井社長:
本年3月より、外国人技能実習生として、2名のフィリピン人(セブ島)が弊社に配属になりました。彼らは水道配管工事をしっかり3年間実習します。
また、岡山自治会のボランティア活動や、空手教室、岡山だんじり囃子にも積極的に参加しています。

外国人技能実習生

マーケ監:
ただ仕事をしてもらうだけではなく、地域との関わりにも積極的に向かってくださっている姿がとてもすばらしいですね。最後に、四條畷市にどんなまちになってほしいと願っていますか?

平井社長:
四條畷市は誰もが住み良い街になって欲しいと願っております。
四條畷市がずっと地元の方、他の地方から移り住んだ方、外国人の方、様々いて、私は生まれも育ちも四條畷市の地元っ子です。四條畷市はアクセス面、環境面から見て大変住みやすいと感じており、それは市民の皆さん全員が感じていることだと思います。日本全国どこを見渡しても、この市こそ日本一住みやすい場所であると自負していて、外国人の方々にもっと知っていただきたいです。それにはまず、四條畷市と市民の方々の協力が必要となります。移民問題や外国人の移住により街の治安が悪化しているという問題がありますが、これは我々一人一人と四條畷市と外国人の協力があれば問題は起こらないと思っています。国際的なまちづくり、誰しもが分け隔てなく暮らせる街になればいいと願っています。

平井社長

マーケ監:
この市に住んでいる、働いていることに誇りを持っていらっしゃることをひしひしと伝わります!大変勉強になりました。ありがとうございました!

平井社長

 全国に先駆けてこうした誰にも役立つ発信ができたのは、この取組みが市民によって始まりすぐに力になってくれる方が近くにいて成立したことが大きなポイントだと強調しておきます。四條畷市に住むすべての外国人の皆さんに知っていただかなくてはならないと同時に、場所を問わず日本に関わる方が災害警戒レベルのことを知り、自分で身を守れるようになっていけば良いと思います。

 今後は、日本語も英語もわからない方のためにさらに多言語でこのことを知っていただけるように取組みを続けていく予定です。四條畷市内にはアジアからお住まいの方が割合として大きいという事実があるので、その方々にもわかりやすくお伝えできるようにしたいと考えています。

 次回のブログでは、動画の制作監修と出演に快く応じてくれた、ALTのバイエット・ジョセフさんに迫ります。ぜひお楽しみに。今回もお読みくださり、ありがとうございました。

※本ページ公開直後に、平井賢三さんの肩書に誤記がありましたことをお詫び申し上げます。

参考になさってください:

English Explanation of Japanese Weather Warning Levels (Effective 2019)【「水害・土砂災害に係る警戒レベルの導入について」英語版】
https://www.city.shijonawate.lg.jp/site/bousai/english-weather-warning-levels.html

四條畷市シティプロモーション特設サイト
https://www.city.shijonawate.lg.jp/site/citypromotion/

四條畷市制施行50周年特設サイト
https://www.city.shijonawate.lg.jp/site/50pt/


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