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こんにちは、長期インターンシップ8期生の王です。
「市全体、自然体。」(しぜんたい、しぜんたい。)
これは四條畷市のブランドメッセージですが、そんな自然あふれる市内に自然体ですごせる施設があります。四條畷市には、自然に囲まれた古民家があるんです。古民家があるその場所の名前は「四條畷市立環境センター修景施設『さとやま』」です。最初に訪れたときに他にはない素晴らしい場所だと感じたので、記事を通して施設の様子をご紹介します。
さとやまは飯盛山の西側のふもと、閑静な住宅街の奥の目立たない場所に位置しています。実は知名度はあまり高くなく、市内でも知っている人が限られています。最初に施設に入った時、のどかで、ここだけ時間がゆったりと流れているように感じました。
施設の真ん中には古民家があります。この古民家、実は滋賀県にあった建物を移築したものだそうです。屋敷はさとやまという施設の管理棟で、一般の方が自由に中へ入ることができます。屋敷内には畳や囲炉裏、竹あみの家具などがあり、昔ながらの暮らしを想像できる雰囲気となっています。私は思わず畳に寝転がりましたが、小学生の夏休みにかえったような気分になりました。古民家の屋根はかやぶきですが、移築の際、防火の為に上の写真のように屋根カバーがつけられたそうです。
屋根を下から見ると、分厚いかやぶきを見ることができます。冬の間は週に一度、屋敷の戸を閉め切って、中の囲炉裏で火を焚くそうです。かやぶき屋根は虫がつきやすいため、煙であぶって殺虫・防虫するためです。昔の建物なので、昔と同じ方法で状態が保たれています。
古民家の周りには自然と季節が感じられる植生と池が備わっています。私が見学に行ったとき、ピラカンサという木が赤い実をつけていました。他には紅葉林、せせらぎ、水田を思わせる蓮の畑などがありました。管理者によると、春は桜、秋には紅葉、冬は雪などがみられ、季節によって違った表情が楽しめるそうです。
そんな「さとやま」がある環境センターですが、奥には上の写真の施設があります。こちらは希釈施設といって、バキュームカーで回収した し尿を薄め、下水道へ流す処理施設だそうです。し尿処理施設だけと聞くと、臭いが気になるかもしれません。しかし、施設では臭いの漏れを防止するとともに、ファンによる臭気の捕集、脱臭と吸着を行っているそうです。写真を撮った際、施設のすぐそばでしたが、臭いを感じることはなく、しっかりと漏れを防止できていることを実感しました。
実は、「さとやま」は、四條畷市民の上水道に貢献してきた清滝浄水場の跡地を利用して、し尿処理施設を整備することから、跡地全体の整備構想を地元の方々と検討を行い、跡地の既成市街地に接した特性を生かして、昔の四條畷のどこでも見られた風景の再現を基本テーマに整備されたという背景があるそうです。
「さとやま」はどなたでも利用できる施設となっています。
開館時間は
9時~17時
休館日:月曜日・年末年始(12月29日~1月3日)
※冬季(12~3月)の火曜日は囲炉裏で火を炊くので古民家の中を見ることはできません。
この記事を読んでいただいた方にはぜひ一度立ち寄って欲しいと思います。