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こんにちは!インターン生の中原です。
1回めから4回めまでのインターンブログでは、市内の活動やイベントを取り上げてきました。
今回は、これまでとは異なり,、施設を紹介したいと思います。
施設紹介の1回めは、株式会社グリーンファームの農園です。
こちらでは、利用者(障がい者)に農作業の中で栽培技術を取得しながら、働くことの喜びを知ってもらい、これからの就職活動に活かしてもらうことを目的とした農福連携を行っています。
施設の方と利用者が互いに協力しあって野菜を栽培しています。
今回のインターンブログを通して、「地元で生産されたものを地元で消費する」地産地消を少しでも推進できればと思います。
グリーンファームでは、培地(ばいち)に土ではなく砂を用いた高床式農業で野菜を栽培しています。砂を利用することによって、通気性が良く有機物が含まれていないため病気になりにくいという利点があります。
また、自社で開発したベッドを耕地(こうち)とし、培地の上に灌水(かんすい)装置(1日に4回、自動的に水が出る装置)を付けています。床が高いため、作業効率の向上や、働く人が腰を曲げなくても作業できるなど体への負担も軽減でき、車いすの方でも作業を行うことができます。
緑色のベッドに砂を入れて耕地としています。
ベッドのふちに苔などがついているのは、砂が作物に適した水分を保っているからだそうです!
また黒い管が灌水装置で、ここから水や液肥を出しています。
はじめに農園の大きさを伝えたいと思います。
写真にはビニールハウスの一部しか写っていないのですが、農園全体の面積がなんと約1.5ヘクタール!
田原地域にはここ以外にもいくつか農園があり、すべて合わせると2倍以上になるらしいです…
阪神甲子園球場のグラウンド面積が約1.3ヘクタールと言われているので、それよりも大きいことになります。
次にハウスの紹介をします。
一つめのハウスでは、たくさんの水菜を栽培していました。
見てみると、まだ小さな芽や中ぐらいの大きさ、収穫が間近なものまであります。
さまざまな成長段階の水菜があるのは、植えてから収穫するまでの一連のサイクルを保つためだそうです。
二つめのハウスでは、下でわさび菜、上でチンゲン菜を栽培していました。
びっしりと奥まであるチンゲン菜はもう収穫できる段階だそうです。
また、左の写真に写っている小さな芽の状態から収穫までは、
冬だと約2か月と少しかかりますが、夏だと約1か月で収穫できるそうです!
三つめのハウスでは、下から3段になっており、すべてサンチュを栽培しています。
話を聞くと、収穫された野菜はさまざまな飲食店に配達されており、ある韓国料理のチェーン店だけでも週に2万枚のサンチュを配達しているそうです。(2万枚のサンチュは想像するのが難しい量ですね。)
また、こちらのハウスは土地を有効活用して耕作面積を大きくしているそうです。この他にも、土地を有効活用したハウスがいくつもありました。
四つめのハウスでも、サンチュを栽培しており、ちょうど利用者が害虫対策として草むしりなどの作業をしていました。
このほかにも、野菜を栽培する上で基盤となる砂を固めて種を入れる定植作業を、毎日30パレット行っているそうです。
1パレットが横100センチ、縦110センチなので、とても大きな量であることがわかります。
見学の最中、農場長へインタビューを行いました。
中原:1日の収穫量はどれくらいなのですか?
農場長:毎日野菜を500個ほど袋詰めするので、1日だけで約100キロですね。
中原:1日で500袋はとてつもない量ですね。
農場長:ここの野菜は、四條畷市の学校給食指定野菜であるだけでなく、飲食店やスーパーマーケットにも出荷しているので、多くの野菜が必要となってきます。
中原:四條畷市の学校給食指定野菜になっているのですね。野菜へのこだわりは何かありますか?
農場長:味はもちろんのこと、見ためを意識しています。スーパーマーケットなどで他の農家のものと比較されても負けないような見ための野菜を作ることを意識しています。
中原:収穫間近の小松菜を見ましたが、葉が一つひとつしっかりとしていてきれいでした。
お時間をいただきありがとうございました。
残りのハウスでは、フリルレタスや赤水菜だけでなく、白カブやラディッシュなどの根菜も栽培していました。ハウス内では気温や湿度、日当たりなどを調整しているため、旬ではない野菜もおいしく栽培できるそうです。
紹介した野菜は、四條畷市のふるさと納税返礼品になっています。また、イオンモール四條畷にある「産直市場よってって」で販売しているそうです。
興味のある方は、ぜひ食べてみてください!