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こんにちは!インターン生の中原です。
第3回めのインターンブログでは、学生団体「Pointillism」が行う「たわらキッチンガーデン」について、ご紹介します。
Pointillismとは、大阪・関西万博TEAM EXPO 2025「次世代共創リーダー育成プロジェクト」の中で活動している学生団体です。
実際の活動の見学と、Pointillismメンバーの堀雄介(ほりゆうすけ)さんと榎波磨里乃(えなみまりの)さん、福間果歩(ふくまかほ)さんの3名にインタビューを行ってきました。
活動の雰囲気や、たわらキッチンガーデンについて知っていただきたいと思います。
ーー今日はよろしくお願いします。はじめに、「Pointillism」の名前の由来を教えていただけますか?
堀さん:団体理念である「日常の中の人のしあわせ」から派生しているのですが、多種多様な「人のしあわせ」が、ジョルジュ・スーラの点描画(点で絵を描いていく作品)のように広がっていけばいいなという思いで考えました。そして、点描画を英語に直してPointillismにしました。
ーー点描画のように幸せを広げる、とても素敵な考え方だと感じます。次に、様々な市町村の中から、なぜ四條畷市を選ばれたのですか?
堀さん:四條畷市を選んだ背景として、メンバーの島小雪(しまこゆき)さんの存在が大きく関係しています。島さんは、田原地域出身で、将来四條畷市の活性化に携わりたいと考えており、その熱量はメンバーも強く感じていました。そのため、私たちが行っていきたいキッチンガーデンのプロジェクトを、島さんの地元で行ってみようということに決まり、四條畷市の田原地域を選びました。
ーーそのような背景があったのですね。では、初めて四條畷市に訪れて、何か感じたことはありますか?
福間さん:四條畷市は、緑が多いだけでなく、人が優しく活気のあるまちだなと感じました。
榎波さん:私は、このプロジェクトに協力してくれるレストランの方と話をした際に、市民が集まってイベントを行う機会があると聞いて、市民の結びつきが強く、人間関係を育みやすそうなまちだなと感じました。
ーー次に、活動を行うにあたって、農業の知識はどのように身につけたのでしょうか?
堀さん:農業の知識に関して、当初のメンバー(堀さん、島さん、三木さん)は誰一人持っていませんでした。そんな中で、農業の知識がある福間さんが今年の4月に入ってきてくれて、今は彼女が主導で活動しています。
写真左:子どもと草むしりをする堀さん
写真右:福間さんの知識を生かしてコンポスト(肥料づくり)を行う子供たち
ーー農業体験や食育活動を通して、子どもたちにどのようなことを感じてほしいですか?
榎波さん:「日常の中の人のしあわせ」を追及し、コミュニティ作りを行うことがこのプロジェクトの根幹なので、自分の育てた野菜が形となって食べられる達成感を感じてもらうだけでなく、参加者同士のコミュニティを作って幸せを感じてもらいたいと思います。
堀さん:私たちは、農業体験だけを行っているのではなく、団体理念である「日常の中の人のしあわせ」をどのようにすれば追求できるかを考えた際に、「食」をツールとしたコミュニティ作りから幸せを生み出せるのではないかと考えました。そのため、コミュニティから幸せが生まれているという仮説のもと、食を通じたコミュニティ作りで幸せを生み出す。つまり、このプロジェクトを通して、参加者同士でコミュニティを作ってもらい、自分たちで育ててきたものが楽しく食べられるような環境から、幸せを感じてもらいたいと考えています。
ーー1人でご飯を食べるよりも、誰かと食べる方が幸せを感じやすいと思います。活動中、子どもたちと積極的にコミュニケーションを取られていましたが、プロジェクトの中で子どもたちからかけられてうれしかった言葉や、やってよかったと感じる瞬間はありましたか?
福間さん:農作業をしている中で、単純に「楽しい」と言ってくれた時が、1番うれしく感じます。農作業は、土や泥などで汚れるからやりたくないという考え方が多いですが、このような場を提供して「楽しかった」や「またやりたい、来週がすごく楽しみ」などの言葉を聞いた時が、すごくうれしかったです。
榎波さん:最初の頃はあまり話してくれなかった子も、回数を重ねていくにつれて喋りかけてくれる機会が増えて、良い関係が構築できているのではないかと、うれしく感じます。
堀さん:子どもはもちろんそうなのですが、親御さんが子育ての時間を忘れて、熱心に取り組める環境を提供できていることが、とてもうれしく感じます。
ーー皆さんの、とても和気あいあいとした現場の雰囲気に魅力を感じました。次に、活動前と比べて、何か自身に変化を感じることはありましたか?
福間さん:活動前と比べて、活動日の土曜日が、充実していると感じます。活動時間が9時半~11時ごろなのですが、活動を終えて家に帰宅しても、「まだ12時なのか」と有意義な時間を過ごせていると感じます。
榎波さん:私は、大学で子どもと遊ぶサークルに所属しているのですが、主体的に行動しなくても、活動は成立してしまいます。ですが、たわらキッチンガーデンでは、子どもと農作業を行うだけでなく、たとえば農作業よりも虫に興味を持ってしまった子どもを、虫から農作業へ、どのようにすれば興味を戻せるのかを考えながら行動しています。活動前と比べて、考えながら行動する主体性を意識し始めているように感じます。
また、ふだんは保護者の方と話す機会がないので、子育てのことや、若い親御さんについて、理解が少しずつ深まってきていると感じます。
写真左:子どもと草むしりをする榎波さん
写真右:子どもと草むしりをする福間さん
ーーPointillismとたわらキッチンガーデンの、今後の展望について教えてください。
堀さん:Pointillismとしては、団体理念のもと、また別のプロジェクトを広めてきたいと考えています。
たわらキッチンガーデンに関しては、団体理念である「日常の中の人のしあわせ」の「人」という部分を特定の人に限らずに、高齢者など様々なバックグラウンドを持つ方が農作業を行い、みんなで楽しく食べるコミュニティを作っていきたいです。そして、四條畷市で行っているキッチンガーデンのプロジェクトを、ゆくゆくは広めていきたいと考えています。
ーーインターンブログを見られている方に、何かメッセージはありますか?
堀さん:興味がある方や参加したい方、話を聞いてみたい方は、気軽に連絡してください!
ーーお忙しい中、ありがとうございました!
堀さんをはじめ、Pointillismメンバーのそれぞれの熱い思いを聞くことができました。
一から野菜を育てることは、自然と触れ合えるだけでなく、食の大切さを感じることができるため、野菜に対しての見方が大きく変化するのではないかと感じます。
今後、たわらキッチンガーデンのプロジェクトや団体理念に基づく活動が大きくなるにつれ、笑顔になるコミュニティが増えるのではないかと思います。
今までの活動風景やPointillismについて、さらに詳しい情報はInstagramに載っていますので、ぜひご覧ください!