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インターンブログ#007「どこよりも詳しいインタビュー 四條畷市副市長ってどんな人?(後編)」(藤岡亜季)

みなさんこんにちは!インターン生の藤岡亜季です。

今回は「どこよりも詳しいインタビュー四條畷市副市長ってどんな人?」の後編をお送りいたします!

前編では林有理副市長ご自身のことについてお伝えしましたが、後編では街づくりに対する思いに迫ってみました。

副市長の頭の中に迫る

林副市長

藤岡:さあ、ここからは四條畷市副市長としての側面をお伺いします。まず初めに、今回副市長のポストに応募されたきっかけや動機を教えていただけますか?

林副市長(以下略):以前から行政の仕事に興味があり応募を考えました。もともと、民間にいた際に街づくりの現場を取材・研究していましたが、メディアとして第三者の目線でみるよりも街づくりそのものに飛び込んでみたいと考えていました。どんな都市の成功にも行政官は絶対必要なキーパーソンだからです。

そういう思いをずっと頭の片隅にもちつつ、今年の4月に出産しました。実は1年くらいはゆっくり休もうと思っていたんですが、出産直前まで仕事をしていましたし、家でじっとしているのは自分に合っていないかもと感じていた矢先に、テレビで公募のニュースを見て、ピンときて応募したんです。

藤岡:それでは林副市長は四條畷市の現状のどこに課題を感じていて、どう変えていきたいですか?

:いくつか感じていることはありますが、一番大きく感じている点は、20・30代の方々の流出率でしょうか。まずは街を出ていってしまう方を減らし、その方たちがこの街で子を生み育てたいと思ってもらえるようにしていきたいです。

住宅マーケットに身を置いていた者としては、まずは住宅面から何かできないかと考えています。本市は面積の約2/3が豊かな自然に覆われ、市街地は残りの1/3に集約しています。市街地もすでに出来上がっており、若い世代が住宅の購入など引越しを考えた時に、その選択肢が他市と比べて少ないのが課題ではと考えています。同じ条件で家を探すと、近隣の市にはもっとバリエーションがありますからね。

例えば、大阪市内へ通勤している方を考えると、市内により近いエリアに、家賃や分譲価格、面積が四條畷市と同じくらいの住宅がより多く存在しています。そう考えると、市外へ出てしまう人が多くなるのもわかります。既存の住宅街にこれから増えてくる空き家の活用や、既存住宅の建替え・リノベーションの促進などを施し、バリエーション豊かな住宅の選択肢を作り出さなかければならない。そうような効率的な住宅施策を打ち込んでいくことが、一つの解決策ではないかと考えています。

藤岡:最後に林副市長が描く、「理想の地方自治体像」とはどんなものですか?

:いろいろなまちを取材する中で、まちの理想像みたいなのはあって、それは「住民が自走するまち」です。すなわち「自分たちのまちは自分たちでつくりあげていく」という意識を持った人たちの集合体で、こういう暮らしがしたい、こういう風に公園を使いたいってなったときに、自分たちがそう利用できるように自分たちの手で維持管理していく。私が取材してきて住民の方がイキイキしてていいなと思うまちはみんな、そんな意識が強いですね。

分かりやすくいえば、公園を例にあげると、よくあるやり方だと行政にくるクレーム、例えば楽器を演奏するな、ペットを散歩させるなといった苦情が寄せられるとどんどん禁止事項が増えてしまって、結局誰もが使えなくなる。ではなくて、その地域の住民がこういう風に自分たちの公園を利用したいという明確な思いがあって自分たちで運営できたら、地元の人たちみんなが使える公園になるわけで。言ってしまえば、音大生がたくさんいるまちでは公園でコンサートしてもいいわけですよ。地元の人たちが楽しいと感じていてそれを望んでいるのであれば。そういうフレキシビリティのある暮らし方を実現しようとすると行政だけの力では難しいですよね。

ただ行政が絶対忘れてはいけないのは、その輪に思うように入れない人たちの生活も守ること。「言うは易し」で難しいことも多々あるでしょうが、職員の皆さんや市民の皆さんと一緒に理想のまちに向かって走っていきたいと思います。

林副市長

みなさんいかがでしたでしょうか。

今回インタビューをさせていただいて私が感じたことは、副市長の街づくりに対する想いがとても強いということです。もちろんお仕事として住宅マーケット関連を扱われていたということもあります。

特に私がそう思ったのは、このインタビューの中で副市長が高校生の時からのお気に入りとして挙げた石垣りんさんの「表札」という詩が

「自分の住むところには

自分で表札を出すにかぎる。」

から始まるというところです。

気になる方は、ぜひ読んでみてくださいね。

林有理副市長、ありがとうございました!

番外編

副市長に今一番欲しいものを聞いたときに“時間”とお答えいただきましたので、副市長の一児の母としての側面も見てみたく、林副市長のある日の円グラフを教えていただきました。

<副市長の11月上旬とある1日24時間>

<副市長の11月上旬とある1日 24時間>の画像

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