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熱中症予防について
熱中症に気をつけましょう!
熱中症とは、高温多湿な環境に長時間いることで、体温調節機能がうまく働かなくなり、体内に熱がこもった状態を指します。 屋外だけでなく室内で何もしていないときでも発症し、 場合によっては死亡することもあります。
熱中症について正しい知識を身につけ、 体調の変化に気をつけるとともに、 周囲にも気を配り、 熱中症による健康被害を防ぎましょう。
症状
・めまい
・立ちくらみ
・大量の発汗
・筋肉のこむら返り
症状が進行すると、頭痛や嘔吐、判断力や集中力の低下が出現します。
注意したい場所
・日差しの強い場所
・気密性の高いビル、マンションの最上階
・運動場、体育館
注意が必要な人
暑さの感じ方は人によって違います。その日の体調や暑さに対する慣れなどが影響するため、体調の変化に気をつけましょう。
特に、高齢者は暑さや水分不足に対する感覚機能が低下しており、暑さに対するからだの調整機能も低下しているので、注意が必要です。子どもは体温の調整機能がまだ十分に発達していないので気を配る必要があります。
熱中症を予防しましょう
屋外
・日傘や帽子で、首の後ろに直射日光が当たるのを防ぐ
・暑い時間帯の外出は避け、日陰や風通しのよい場所を歩く
・通気性がよく、涼しい服装で熱を逃がす
・屋外での作業や運動は、無理せずに休憩をとる
屋内
・外気温との差は5℃以内が目安、室温は28℃までは下げる
・入浴の前後や就寝前にも水分補給を
・室内環境の調整をする(カーテンやすだれの利用)
暑さを知らせる情報の活用
暑さ指数
暑さ指数(WBGT(湿球黒球温度):Wet Bulb Globe Temperature)は、熱中症を予防することを目的として1954年にアメリカで提案された指標です。 単位は気温と同じ摂氏度(℃)で示されますが、その値は気温とは異なります。 暑さ指数(WBGT)は人体と外気との熱のやりとり(熱収支)に着目した指標で、人体の熱収支に与える影響の大きい湿度、日射・輻射(ふくしゃ)など周辺の熱環境、気温の3つを取り入れた指標です。
暑さ指数をチェックしてみましょう(環境省熱中症予防情報サイト)<外部リンク>
危険 |
暑さ指数 31以上 |
高齢者は安静状態でも発症リスクが高いため、外出はなるべく避け、涼しい室内に移動する。 |
厳重警戒 |
暑さ指数 28以上31未満 |
外出時は炎天下を避け、室内では室温の上昇に注意する。 |
警戒 |
暑さ指数 25以上28未満 |
運動や激しい作業をする際は定期的に十分に休息を取り入れる。 |
注意 |
暑さ指数 21以上25未満 |
一般に危険性は少ないが、激しい運動や重労働時には発生リスクが高まるため注意する。 |
熱中症警戒アラート
熱中症の危険性を認識してもらうことを目的に、都道府県内の観測地点で暑さ指数が33以上と予測した場合に発表される情報のことです。また、今年から都道府県内の全ての観測地点で暑さ指数が35以上と予測された場合には、過去に例のない危険な暑さとして、新たに「熱中症特別警戒アラート」が発表されます。
熱中症警戒アラートの状況をチェックしてみましょう(環境省熱中症予防情報サイト)<外部リンク>
熱中症になったときの対処
- 涼しい場所へ避難させる
- 衣服を脱がせ、身体を冷やす
- 水分や塩分をとらせる
自分で水が飲めない、意識がない場合は、直ちに救急隊を要請しましょう!