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手話コラム10「電話リレーサービス」

電話リレーサービス

 聴覚に障がいがある人の連絡手段といえば、以前は手紙やファックスが主流でした。ファックスが一般家庭に普及するより前は、家族や近所の人に頼んで代わりに電話をかけてもらうことも多かったそうです。「デートの相談も親経由で恥ずかしかった」「仕事の電話を幼い子どもに頼まざるを得なかった」などの話を聞いたことがあります。

 最近ではメールやコミュニケーションアプリ、ビデオチャットなど新しい手段が増え、個人同士のやり取りは格段に便利になりました。しかし、公的機関や店舗、メーカーなどの連絡先は電話番号しか公表されていないことが多く、聴覚障がい者が直接自分で問合せや相談ができない状況にあります。また、内容によっては電話でしか手続きができないと断られることもあり、社会生活を送るうえで支障が生じています。

 そのような状況のなか、「聴覚障害者等による電話の利用の円滑化に関する法律」が令和2年12月に施行されました。これは電話リレーサービスが公共インフラとして提供されるというもので、令和3年の7月から本格稼働しています。

 

※電話リレーサービス

 サービス提供機関のオペレーターの通訳を介して電話ができるサービスです。手話または文字による通訳を選ぶことができます。海外では早くからあるサービスですが、日本ではモデルプロジェクトとして取り組まれていました。

 


~四條畷市では平成31年4月から「四條畷市心をつなぐ手話言語条例」を施行しました~