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なわて保育士作文コンクール 6年目~10年目の部 優秀賞受賞作品

小椋 美穂 (田原台ひまわりこども園勤務)

 「想像していた仕事ではない」私が保育士の仕事に就いて一番初めに感じた素直な感情です。職場体験や実習を通して、保育士の魅力や仕事の大変さを少しは理解したつもりでいましたが、実際に働いてみると保育の準備や子どもたちの援助など、想像よりも仕事量が多く、接し方が難しいと感じました。信頼関係が出来ていないと子どもは懐かず、何をしても上手くいかないことがあり、悩むことも多々ありました。しかし、失敗を繰り返して経験を重ねていくにつれて、大変な日々の中でもやりがいを感じられるようになりました。子どもが抱きつきに来てくれたり、昨日まで出来ていなかったことが出来るようになっていたり、保護者の方からの感謝の言葉を頂いたりすると、自分自身が成長できたと感じて涙が出るほど嬉しかったです。
 働く園を決める際に様々な園を見学しましたが、その中でも四條畷市の園を選んだのは豊かな自然の中で子どもたちと沢山の自然に触れながら感受性や創造力を高めることの出来る保育がしたいと思ったことや園を見学した時に温かい雰囲気があると感じたからです。園の周りで会ったはじめましての方でも笑顔で挨拶を交わし合ったり、子育て支援が充実していて子育て相談や発達支援がしやすい環境だったりと沢山の方に見守って頂きながら地域全体で保育をしていると感じます。その他にも一人暮らしの保育士の支援や産休や育休が取りやすいので、仕事とプライベートの両方を充実させながら働くことが出来ることも魅力だと感じました。何年経っても保育をしている中で知識不足だと感じることが多々ありますが、四條畷市の研修があり、他園の先生の話を聞き、刺激を受けることが出来たり、講師の先生の研修でスキルアップが出来たりするので、楽しみにしながら参加させて頂いています。今後も沢山学びながらより良い保育をすることが出来るように精進していきたいと思います。
 私は働き始めた時に「三年は頑張って働こう」という目標を立てていました。日々忙しく正直「やめようかな」と思うこともありましたが、振り返って考えた時に子どもの笑顔や保護者の方の感謝の言葉、職場の仲間の存在が忘れられず、やめるという選択肢はなくなりました。今年で八年目になりますが、自分自身も成長できる素晴らしい仕事だと感じます。私が乳児の時に担任をしていた子どもたちが卒園をする時に保護者の方や子どもたちから手紙や感謝の言葉を頂きました。「小さい時からみてくれてありがとう」「先生がいてくれて安心して仕事に行くことが出来ました」などの内容が書かれてあり、保育士になって、ここまで続けてきて本当に良かったと感じました。冒頭で「想像していた仕事ではない」と言いましたが、良い意味で想像をはるかに超えた幸せや、やりがいを感じることの出来る仕事だと思います。人と人の繫がりや周りの人に支えてもらっていることへの感謝の気持ちを忘れず、今後も楽しんで保育をしていきたいと思います。

米倉 翔子 (認定こども園畷すずらん保育園勤務)

 「先生!カエルとって!」
 子どもの元気な声が畑に響いています。そんなのどかな風景が私たち保育士の日常です。
 職場の保育園には農園があって毎年年長児が「バケツ稲」といって、バケツでお米を作っています。私自身、今年度が年長児の担任ということもあり、初めて「バケツ稲」の活動に深く関わりました。種もみをカップに入れて水に浸すところから始め、三種類の土を混ぜて土作りをする等、普段大人でもなかなか体験できないようなことを幼少期に体験できるというのは、自然が身近な四條畷市だからだと思います。今は稲の生長を楽しみにしており、少しずつお米も実ってきているので、秋には収穫して、皆でおにぎりにして食べることを目標に育てています。
 他にも四條畷市では保育士として学べる機会が多く、スキルアップが出来るというところです。二ヵ月に一度四條畷市内の保育園・幼稚園・こども園が集まり、保育に携わっている講師の講義を聞くことが出来る「ステップアップ」は、実践にも取り入れやすく、とても勉強になることばかりです。また、他園の保育士とも関わることから情報を交換したり共有することもできるので、コミュニティの場としても、とてもいい取り組みだと思います。今はコロナ禍でリモートでの講義となっていますが、コロナが終息して通常の「ステップアップ」に戻ったらさっそく参加したいと思っています。
 そして特筆することは、市民の人々が温かいというところです。以前、乳児を担当していて散歩に出かけた時に、色んな方から「可愛いね」「頑張って歩いてね」等声をかけてもらったことがありました。子ども達も嬉しかったのか「ありがとう」「バイバーイ!」と笑顔で返事をしていて、そのやりとりを見ていてとても心が温かくなりました。このような光景を見ることができるのも地域の人々の人柄の良さであり、将来子育てをすることがあるならばぜひ四條畷市でしたいと思います。
 私は今の職場に勤めて今年で七年目となります。目まぐるしい毎日ではありますが、子ども達の笑顔や成長を誰よりも間近で見ることができ、本当にやりがいのある仕事だなと実感します。それもこの自然が豊かで人々も温かい四條畷市「しぜんたい、しぜんたい」ブランドメッセージ通りの地域の環境の良さが影響していると言ってもいいのではないでしょうか。
 これからも可能な限り四條畷市の保育士として勤め続け、子ども達と日々過ごし、成長を見守り続けたいと思います。

安井 唯 (田原台ひまわりこども園勤務)

 私は、幼い頃から現在に至るまで四條畷市で暮らしています。保育士として働くことを決めた時も、この住み慣れた四條畷市で仕事がしたいと思っていました。なぜそのように思ったかというと、まず第一に自然の中でのびのびとした保育ができるからです。四條畷市が、ブランドメッセージとして「しぜんたい、しぜんたい。(市全体、自然体。)」と掲げているように、暮らしの中には緑がたくさん溢れています。そういった環境の中での保育は、子どもたちにとっても自分の心身にとっても良い影響を与えてくれます。実際、園庭遊びをしている時に、季節の草花や虫を発見し皆で観察をすることもありますが、子どもたちの嬉しそうな表情や探求心たっぷりの言動を見られることが保育者としても嬉しく思います。また、市全体の雰囲気が穏やかで温かいことも魅力の一つです。園の周りですれ違う地域の方との挨拶を通じた交流の中でも、子どもたちの事を大切に、温かく見守って下さっていることを感じます。のんびりと時間が流れているような独特の空気も心地良く、子どもたちとゆったりとした関わりをすることができます。そして、保育士支援策も充実しており、保育士として働く人にとってより良い環境が整えられています。補助費用で配置基準を上回る保育士人数、保育補助の方に入ってもらえることで、一人一人の仕事の負担が減り、交代でしっかりと休むことが可能になります。そのおかげで、プライベートも充実させることができ、心のゆとりを持って仕事にも全力を注ぐことができています。
 次に、私が保育士として働いていて思うことについてですが、仕事はもちろん大変な時もありますが、それ以上に楽しさややりがいを感じる瞬間がたくさんあります。言葉を話し始めた子どもが私の名前を覚えて「やすいせんせい」と呼んでくれたこと、昨日できなかったことができるようになって一緒に喜んだこと、何気ない日々の会話、一つ一つが自分にとっての幸せな思い出になっています。失敗をしてつまずくこともありますが、子どもたちの笑顔を見ていると、もっと頑張ろうと思うことができ、自分の成長に繋がっていると感じます。
 最後に、これから先、共働き世帯が増える中で、保育士という仕事はより需要を増し、様々な点に置いて重要視をされる職業になっていくと思います。実際に私が保育士として勤めている五年間の中でも、保護者の方からたくさんの感謝の言葉を頂きました。これほど温かな気持ちになれる職業は他には無いと思います。これからの未来を担う子どもたちの一番最初に触れる集団生活の場、社会の場をぜひ、四條畷市で一緒に作っていきましょう。

堀内 琴美 (なわてすみれ園勤務)

 現在私は、四條畷市の認定こども園に勤めて6年目になる、43歳の主任保育士です。過去に他市に勤めていた期間もありましたが、生まれも育ちも四條畷の「畷っ子魂」のこの私、四條畷に携わりたい、骨をうずめようとの思いから現在に至ります。
 さて、年齢の割に、骨をうずめると言っている割には、四條畷市での保育年数が少なく感じられると思います。ですが、他市の保育経験があったからこそ、四條畷市との保育の違いが分かり、保育の楽しさや四條畷市のこども園に勤めて良かったと感じることが、沢山経験できました。
 私の勤めている園の近くには他市ではありますが、緑地公園の緑豊かな公園があります。さらに、20分ほど歩けば四條畷神社があり、これもまたお散歩にはもってこいの環境です。現在はコロナ禍という事で中止されていますが、近隣小学校との交流や小学校の運動場へ遊びに行かせてもらうことも度々あり、子供へのいい刺激になる環境が整っています。これは、小さな市ならではの四條畷市だからこその環境だと思います。他にも他園との交流も盛んに行われていて、子供たちだけではなく、私たち保育士側の刺激も沢山もらい学びあえる環境も、小さな市ならではの四條畷市だからこそできる、横の繫がりの保育だと思います。今はコロナ禍で実践できていないという事が残念でなりません。残念ではありますが、今できる保育を他園と共有しながら、横の繫がりを大切に保育ができる環境が四條畷市にはあります。以上の経験から、他市にはない小さな市の四條畷市だからこその、保育環境があるという強みが、四條畷市で保育士として働く上での1番の魅力だと思います。
 また、私自身が保育士で働き良かった事、嬉しかった事といえば、子供たちの成長を垣間見れる事です。嬉しいことはもちろん、腹立つことも含め、子供たちとその時間を共有出来る事です。泣いたり笑ったり、一瞬一瞬の子供の感情を、一心に受け止めることができる事です。家庭にはない、子供たちの一面を見ることができる事です。さらに、その子供たちの姿を保護者の方たちと共有する時の嬉しさ、保護者の方からの「ありがとう」の言葉が何よりも励みになり、これからも頑張ろうと自分の糧になっています。また、卒園児達が園に成長した姿を見せに遊びに来てくれた時には、本当に保育士冥利につきる思いで感慨深いものがあり、保育士で良かったとしみじみ思う瞬間であります。
 もちろん、保育がうまくいかない時、子供たちがまとまらない時、辛い時、悲しい時も沢山あります。その様な時には支えてくれている同じ職場の先生方、四條畷市の園の先生方、そして子ども達の笑顔、保護者の方達からの感謝を思い出すと、そんな事も吹き飛びます。これからも横の繫がりを大切に、周りに支えられていることを忘れず、日々自己研鑽に努めていきたいと思います。

河島 千晴 (小規模保育所 「○」(まんまる)勤務)

 ご縁があり、四條畷市の保育士をさせていただき、早や八年目になります。私が保育士を志した原点は、保育園の年長さんの時、憧れの先生がいたことがきっかけです。その先生は、手の甲にアンパンマンの絵を描いて楽しませてくれたり、引っ込み思案で恥ずかしがり屋の私の気持ちを察してフォローの言葉をかけてくれ、その光景がずっと心の中に残っていました。
 そして、高校の進路選択の際、看護の道か保育の道か、どちらも魅力的に感じて迷っていました。結果、子どもが好きということと、憧れの先生の存在もあり、保育の道へ進むことに決め、保育の短大に進学しました。
 短大では保育園と幼稚園への実習があり、子どもと関わる楽しさを学び、尊敬できる先生との出会いもあり、改めて保育園・幼稚園の先生になろうと決心しました。そして、短大2回生の夏から秋にかけて、就職先について考え、今の職場に就職することとなりました。
 就職する前は、憧れの先生のように一人ひとりの気持ちに寄り添える幼稚園教諭になろうと思っていました。初めの頃は、余裕があまりなく、一人一人の子どもの状況把握など、限られた時間内で役割をこなすことで精一杯でしたが、その中でも、子どもへの関わり・向き合い方などを学びました。そして、二年目より、今の職場が連携施設として小規模保育所を開設したことに伴い、保育士をさせていただくこととなりました。保育士になってからも、初めてのことに戸惑いや迷いがある中で、いろいろな経験をさせていただきました。
 四條畷市は、自然が豊かで山も身近で、子どもたちがのびのびと過ごせる場所だと思います。特に、四條畷市で保育士になって良かったと思っていることは、市内すべての公立、私立の保育所、認定こども園、小規模保育施設等の職員を対象としたステップアップ研修に参加できたことです。この研修は、全園の職員が協働で企画、計画をして研修を実施しており、私も本研修の企画・計画に携わらせていただきました。印象に残っている研修内容として、自分が子どもになりきり、絵を描くなど、子どもの発達に応じた目線を理解できた研修です。加えて、本研修に参加することで、他園の先生方とも交流ができ、視野が広がりました。以上のことより、本研修が今の保育に繋がっているのは確かです。
 昨今のコロナ禍で、感染症対策等に気を遣う部分は多いですが、その中でも子ども同士の関わりを大切にし、その関わりの中でしか学ぶことのできない、嬉しさ・楽しさ・思いやり等の気持ちを育んでほしいと思っています。このような子どもの成長を身近でみられることを励みに、今後の保育士生活の中で、憧れの先生に一歩でも近づけるよう、努力していきたいと思います。