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市民:
本日はこのような機会を設けていただきましてありがとうございます。
ホームページにおいて、認可地縁団体というものが掲載されていました。地域振興課が担当されているかと思いますが、現在、その認可地縁団体というものはどのような状況になっているのでしょうか。
全国的に市がかなり推進されているというのがホームページによく載っております。今後におきましては、やはり世間の流れからすると法人化を進めていくということが一番良いと思っていますが、現在の進捗状況と市長のお考えをお聞かせ願いたいと思います。よろしくお願いします。
市長:
ありがとうございます。
恐らく聞き慣れない方もいらっしゃると思いますので、制度の説明からさせていただきます。
認可地縁団体と言われるものは、簡単に言うと自治会を法人化するというものです。といいますのも、世の中、法人には株式会社やNPOなど様々な形態があると思いますが、多くの場合、自治会は任意団体という形になっております。この状態でやはり一番困ることは、土地や建物を法人の名義で所有できず、会長が所有しないといけないことです。
例えば、銀行口座も会長の名前になってしまうというのが問題で、やはり法人として所有することで、土地の登記や、土地を次につないでいくということをしっかり担保していこうといったものです。簡単に言うと、地縁というのは、地面の地にえにしの縁ですけれども、地縁団体というように呼ばれており、そのような制度が現在広がってきています。
つい最近も自治会長の皆さんがお集まりになる会合で、本市の地域振興課から、この認可地縁団体の仕組みのご説明や、自治会として希望があれば、市としても積極的な支援をさせていただきますといったご説明をさせていただいたところです。
しかしながら、当たり前のことですが、自治会は自治組織であるため、市が強制的にやってくださいというものではなく、やはり自治会として、それが必要であると自治会の中での合意が図られた場合に、認可地縁団体に移行されていくものであり、その際の手続きは、行政としてしっかりバックアップをさせていただけるものかなと思っています。
四條畷市内にも自治会はありますが、認可地縁団体というものは年々増えてきていると、そんな状況でありますが、目標年次を決めて、いつまでに全部を認可地縁団体にするなどといった考えではなく、それぞれの自治会が、やはりこれは法人化するほうが良いなという思いがあれば、しっかり相談に乗らせていただいてバックアップをしていくというのが今の市の考え方になります。
市民:
今現在、相談されている自治会はありますでしょうか。それとも四條畷市で認可地縁団体になられている地区というのがあるのでしょうか。
市長:
ありがとうございます。
増えてきていると申し伝えましたが、確実に、毎年という形ではなく、既に大分昔からやっておられるところと、最近やられたところとがあります。すみません、正確な数字を間違えるといけないので。かなり増えてはきていますが、全体の半分もいっていないかなというような状況だと思います。
今相談を受けている数というのは、私のほうでは把握はできていないです。地域振興において把握しているかもしれませんが、現在、うちも、うちもといった状況ではないということは把握しています。
市民:
すみません。サン・アリーナの件なのですけれども、たしか今回の集約化の対象には入っておらず、あそこはあのままでやっていくということだと思います。
以前、エレベーターが長い間利用停止となり、〇〇さんに頼んでみたところ、一回言ってみますということでした。エレベーターに関しては全部新しくしていただき良かったのですが、今度は、下の雨漏りの件になります。市民総合体育館のトレーニング場を使っている時に、雨が降るとここ四、五年と思いますが、雨が漏るのです。何回か見積りを出したようですが、修理費が高くお金がないという返答だったようです。
このような状況であり、今回は雨漏りですから、何とかもっと簡易的にも直す方法がないのかと思っています。あまりにも大規模修繕となると不細工だと。そして、中の膜に雨が入ってきていて、相当黒カビが出ているのです。ですので、下手をすると健康被害などといった問題も発生しないとも限らないのかなと思いますので、何とかできればと思っているところです。市の施設としては、小学校・中学校を除いては、結構使用頻度の高い施設だとは聞いていますので。
何でエレベーターを先にやったかと言いますと、北河内の大会の時に、他市の小・中学生が来ますよね。あまりにも恥ずかしいところを見られたくないから先にエレベーターからされたのではないかと変な思いもあるのですが、雨漏りはそこから何か問題が発生する可能性もありますし、劣化していくでしょうから、できれば何とかしていただければありがたいなと思います。
市長:
ありがとうございます。
まず、公共施設全体の修繕の考え方ですが、先ほど少し財政が苦しい時期があったというお話をさせていただきましたが、これが四條畷市にとってはやはり非常に厳しい状況を迎えることになっております。
といいますのも、普通の財政運営であれば、建設後、大体20年とか30年たてば1回手を入れることになります。中間的にメンテナンスすることで長持ちさせていこうと、学校を含め全部そのような考え方です。
そのメンテナンスの時期に当たる時が四條畷市は一番財政が厳しかったため、しっかりとしたメンテナンスを入れることができずに、なるべく使用できる限り使用し、不具合が生じれば直すということしか過去できなかったのです。これが結果的に影響を拡大してしまっております。
これは良くないという思いがありますので、先ほど申し上げたように基金等を貯めておく。先ほどお金がないからといったようなお話がありましたが、それは完全に担当課の勘違いでお金はございます。これはあえて言い切りますが、お金はあります。だからこそ、しっかりと計画を立てて取り組んでいくことは非常に重要です。
改修にあたり一番良くないのは、例えばある箱物があって、この部分を改修し、その次にこの部分が駄目になり改修が必要となり、2回に分けて工事を行うと、高く付くこととなります。お分かりいただけるかと思いますが、部分発注を何度も重ねることは、市民の皆さんの税金を非効率に使用していることになります。
これは避けなければいけませんので、財政を見る側としましては、やはりしっかりと診断し、修繕が今後見込まれる箇所は同時に発注することで、1回で完了できるため税負担も安く済みます。そのような意味で、ここだけ高い値段でというのは、税の使い方として私は非効率かなと思っています。
サン・アリーナ自体は、サン・アリーナ25と建物の名称のとおり、市制施行25周年の時にできたものですから、今54年目なので、大体29年、30年ぐらいの建物になろうかなというように思います。
今後も施設全体の中で、今言っていただいた箇所を含め、老朽化対策を計画的に行っていくということが私は非常に重要であると思っています。
しかしながら、エレベーターについては、やはり施設自体は障がいのある方も使われるので、使えないという状況というのをなくさなければなりません。それは税の効率性等は一旦脇に置いて、部分的に修繕を行うという考えは、行政としては優先をするため、エレベーターは先にさせていただいたというような考えになります。
いずれにいたしましても、今後、公共施設全体で劣化しているものに順番を付け、きれいにしていくというのはしっかりやらせていただきたいですし、本日お声をいただいたので、担当にも伝えておきたいなと思います。
市民:
珍しい油圧エレベーターだと思います。確か、平成の時代に油圧エレベーターが結構流行りまして、いわゆる油圧メーカーのどこかの企業が一時期されようとしていたのですが、今は全くなくなりました。
今ではすべて電気モーター式になってしまっており、なかなか部品がないため、もう修理を行うのが大変だったということで、確か3か月程度停止されていたかと思います。
市長:
おっしゃるとおり、数十年前の施設における修繕においては、部品がないという問題がありますので、根本的に入れ替えなければならないということがよく起きます。
市民:
今、一つ見ておりましたが、田原地域においてオンデマンドの無人タクシーの実証実験をされていると思います。日本では何かデジタル庁が勝手にレベル4を認可するといった話が出ておりますが、日本ではいまだにレベル3をクリアしている自動車もなく、自動車メーカーでも達成していない。レベル4というのは、いわゆる運転者いらずという話であり、完全自動という世界ですが、田原地区の中で走るのであれば大丈夫でしょうが、例えば国道163号線を下りて四條畷市の西側へ来て駅まで行くとなってきますと、様々な障壁があるのではないかと考えています。
アメリカでは、確かレベル4のタクシーが認可されているようですが、事故や訴訟問題等が様々にあるようです。日本では報道されていませんが、FOXやCNNを見ていますと、そのようなニュースも出てきます。
ましてやアメリカのように広いところでは何とかなりましても、日本ではやはり狭いですし、どこから飛び出してくるか分からない状況です。トヨタ、日産、ホンダでさえレベル3に達していないのに、レベル4が果たしてできるものなのかとは思います。
実際これは田原地区に限定した移動手段であり、それであれば問題なしと思いますが、例えば忍ヶ丘駅や四条畷駅まで来るとなると、国道を走らなければならず、果たして今の日本社会で自動車メーカーでさえまだできていないことができるのでしょうか。
現在、確かトヨタが、富士の裾野にトヨタタウンというトヨタ、エネオス、パナソニック等の次世代のモビリティーを生み出すまちづくりをされていると思います。
今年辺りから確かやっておられると思いますが、そちらの実証実験でこのようなことが将来出てくるのかと考えています。
果たして今、日本で本当にデジタル庁がレベル4を認可するなど、できるのかなと思い、お聞きさせていただきました。
市長:
ありがとうございます。
レベル2やレベル4と聞いてもあまり実感がわかないか思いますが、実はもうレベル4で走っている自治体は既にございます。
レベル4のイメージとしては、エレベーターに乗った際に万一緊急停止した場合、緊急ボタンを押すと通信室内のオペレーターに繋がり、「どうしましたか」と連絡ができるようになっております。
レベル4はそのようなイメージであり、運転手は乗っていないのですが、通報ボタンを押すと遠隔監視されており、「どうしましたか」、「何かトラブルがありましたか」と、遠隔監視場所で複数の自動運転車を見ているというのが、これがレベル4となります。
このため、誰も見ていないということではなく、複数の車をどこか遠くで見守っているような仕組みなのですが、既に取り組まれているところがあります。
こちらがなぜ必要であるのかというと、まず、運転手の担い手が減ってきていることが挙げられます。例えば、市コミュニティバスの運賃は、私が着任した時と比較して約1.5倍の値段になってきています。これは税負担となるため、それをいつまで続けるのかといった議論がありますので、やはり歩いて駅にアクセスしづらい田原地域において、この公共交通における問題は最も大きな課題の一つであり、現在、レベル2と言われる自動運転は始まっています。
この取組みを行う自治体数は、50自治体弱であり、かなり先進的な取組みかと考えています。毎週水曜日には乗車できますので、機会がございましたらぜひ乗車いただきたいと思います。
しかしながら、この取組みについては、あくまで地域の皆さんと5年程度かけて作り上げてきたものであり、今すぐ西部地域に広げることは道路事情も全く異なるため正直難しいと思っています。
このため、今後西部地域については、現在民間バスが走っておりますが、やはり民間バスも走れないような地域に自動運転自動車は導入されるため、今後、交通が不便な地域においては、田原地域で実証した知見を西部地域に活用し、市域全体を良くしていくという考えはありますが、今すぐということではないと考えています。ありがとうございます。
その他、いかがでしょうか。
市民:
すみません。西中学校のことですが、定期テストがないということを市長さんはご存じでしょうか。どうしてそのようになっているのでしょうか。
市長:
お話ししても大丈夫ですか。ありがとうございます。
このお話というのは西中校区の地域の方からよく聞かれることなので、せっかくなので本日お話しさせていただければと思います。
四條畷市域は3つの中学校がある中で、おっしゃるとおり、定期テストという形を取っていないのが西中学校になります。
ではどのように対応しているかというと、いわゆる単元テストという形でやっております。定期テストは複数の単元を行った後、1か月半から2か月程度勉強して中間、期末というやり方であると思いますが、単元別とは教科書の単元が終わるごとにテストを積み重ねる形式です。それとは別に、全体の学力を図るための定期テストとして5科目一気に行うテストも年間にあることはあり、単元別テストだけをしているということではなく、細かく行うテストと、大きく行うテストが分かれているというのが、今の西中の状況です。
これは北河内を見ても、実はいずれの市においても、何か所か本取組みをされているところはあり、四條畷だけの、西中だけの取組みではなく、近隣市を見てもこの取組みを行っている状況となります。
メリットとデメリットがあります。
先にデメリットから申し上げますと、定期テストという方式に慣れないため、例えば高校進学後にギャップを感じることがあります。また、塾等に通われると、基本的にどこの塾も定期テストがあるという前提でカリキュラムが組まれるので、例えば、極論を申し上げますと受け入れてもらえない塾もあると聞いています。
メリットとしては、一気に詰め込んでからテストを行うのではなく、学習した単元ごとにテストを実施するため、定着率が上がることです。実際には、大阪府の定着率の平均よりも四條畷の平均が今は少し低いのですが、西中はこの方式を取り入れてから確実に上がってきているという状況です。事実だけお伝えすると、実は定着率自体は上がってきているという状況のため、西中学校としては直ちに、この取組みを変えていくというよりは、全国平均にしっかり近づけていきたいという思いでされている状況です。
私も、中間、期末で慣れてきましたが、学校の授業のあり方というのは校長先生に権限があり、私から申し上げるものではないのですが、初めてこの話聞いた時は驚きました。それで本当に子供たちは大丈夫なのかと実際不安になったのですが、やはり全国様々な取組みをされておられ、学校・校長事もそうですし、校区ごとの特色というのもあるので、そこは校長先生の判断で実施することとなります。
しかしながら、やはり特別なやり方となると、結果学力が追いついていないのであれば、それは市民の皆さんの理解も得られないため、その時は考え直しましょうという話は教育委員会としておりました。
このようななか、経過を追ってみても定着率が上がっているため、それを私から止めましょうという話は教育委員会の権限の範囲ですので難しいのかなと思いました。ありがとうございます。
その他、いかがでしょうか。
もしよければ、まだ一回も発言されていない方でもいいでしょうか、申し訳ないです。
市民:
よろしくお願いします。子育て世代なのですが、中学生、小学生、園児と育ててきまして、やはり小さいうちは遊び場が比較的様々あるのですが、小学生、中学生になると遊ぶ場所というのが少なくなり、東小や南中の跡地の今の進捗状況というのをお聞かせください。
市長:
ありがとうございます。
これは非常に大きな問題であり、昔も少しお伝えさせていただいたことがあるのですが、四條畷市は人口一人あたりの市の公園面積を北河内で例えば比べますと、実は非常に多くなります。
これは、四條畷市内には飯盛霊園という墓所があり、法律上、都市公園に分類されることや、南東エリアに総合公園があり、いずれも広大な面積を有するため、とても多くなっています。
しかしながら、市域を真ん中で割り、西側のJR線のあるエリアを見た時に、ここに限ると人口一人あたりの公園面積は北河内で一番少なくなります。つまり、山はありますが公園が少ないというのが本市の統計的事実となります。
私は市長に就任後、これはやはり問題であるということで、市で計画を策定しました。また、小学生は基本的には放課後に小学校区外に出ないようにというように学校で教えていますので、小学校区ごとに広い公園を整備していこうと、まず7月1日に南小の南側にくすの木公園を開園しました。くすの木公園は、住民の皆さんと一緒につくり上げたものです。
おっしゃっていただいた南中もまさに、とても大きな公園を造ろうとしています。
東小については、すべて土砂災害警戒区域にかかっていますので、新しく建物を建てると予定はしていませんが、西部の岡山側に青少年グラウンドと市民グラウンドがあり、実は現在その2つが集中しています。よく言われますのは、なぜこれだけエリアがあるなかで、南北でも東西でもなく、ここにグラウンドが2つあるのかということです。このため、一つを南側に持ってこさせていただき、東小はグラウンドにしていく予定をしています。そうすると、岡山側が大きく1つ空きますので、ここも公園にしていく予定としています。
次に、くすのき小エリアについては、市民活動センターという、もともと北出小学校であった施設があり、老朽化しておりますので、現在施設内にある社会福祉協議会の移転先が決まれば、市民活動センターも大きな公園にしていくといった計画です。
問題は岡部小エリアとなります。今のお話を聞いていただければ想像が付くかもしれませんが、何か施設があったものがなくなると、空いた広い土地を公園に整備できることになります。岡部保育所や西中など公共施設はあり、最近きれいにさせていただいておりますが、現在、余剰土地がない状況です。どちらかというと人口が多いエリアですので、なくなっていく施設がなく、土地がないという状況となります。
これは問題であり、現在大きく2つ考えています。
まず1つめに、財政的にも比較的まだ余力があるので、空きが出そうな土地があれば取得をしてでも公園を整備していきたいということ。
しかしながら、それはいつ実現できるか分からず時間かかることであるため、現在、学校現場と相談し、岡部小の校庭開放について、現実に協議を始めており、一定地域の皆さんのご理解が得られたら、市内の他地域どこもしていないのですが、始めていく方向で今協議をさせていただいています。
なお、校庭開放の取組みは、校長先生の理解が必須となります。といいますのも、過去に、校庭開放時に、子供同士が怪我をした場合、誰の責任になるのか裁判で争われ、結果的に先生が敗訴するということがあり、それから学校は校庭開放をしなくなった経緯があります。
プール開放についても全国的に過去ありましたが、すべて先生が見守りを担うことが難しく、業務の委託として市として委託料などを支払い、責任の役割を明確にすれば対処できるのではないかということで、今調整を進めさせていただいており、今年度中に結論を得たいなと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
市民:
すみません、既に市に提出させていただいております自治会の意見をお伝えさせていただきます。
1点めに、岡部小校区の子育て中の保護者の方からいただいた意見として、今おっしゃった校庭開放の件です。休日は全て野球等で利用されているため、本当に遊ぶ場所がないということで、他市では年間500円程度の登録料を支払えば学校で自由に遊ぶことができることや、居残りスタイルとして保護者が迎えに行くというところもあるようなのです。先ほどの市長からの説明を聞きまして、それはまた保護者の方に報告しておきます。よろしくお願いします。
2点めに、砂地区にほっともっとがあり、外環方向からは一方通行となります。ちょうど子供たちの行く登校期間は車が通行禁止なのですが、車が入ってくることがあり、見守り活動を行う人材の確保をお願いしたいということです。グリーンベルトの延長は、恐らく場所的に狭いため難しいと思いますが、そういった意見が出ています。
市長: ありがとうございます。
ほっともっとのところですが、通行禁止の時間帯に車の往来があるというのは、これはもう単純に禁止されておりますので、行政というより警察対応として、見守りでなく、違法行為による取り締まりをお願いしたいと、現在警察とまずは連携をさせていただいています。
しかしながら、当該エリア内に居住の方で車をお持ちの方は、通行可能であるため、この部分については難しいところです。
なお、グリーンベルトについては、私も現地を見に行きましたが、両端がなく非常に中途半端となっています。部分的にしかグリーンベルトがついていないので、どのような経緯から途中で止まっているのか担当に確認し、延長できる場合はさせていただきたいと思っています。
ただ、おっしゃっていただいたとおり、道路の幅員の問題があるので、恐らくそれではないかという話はしていますが、しっかり確認させてもらいたいなと思います。
問題は、人の見守りの点です。現在、教育委員会でも幾つかの箇所に見守り人員というのは配置をしておりますが、やっぱり一番安全なのは人ということで、方々からご意見があり、この場所に通行禁止時間帯の見守り要因として人を付けるとなると、恐らく同じ理由で同じ箇所すべて付けなければならないこととなり、とても数が増えることになりますので、人員配置はどうしても最終手段かなと考えています。
ですので、警察の規制、グリーンベルトやカーブミラーについて、できる限りをまずしっかり対応させていただいて、それでもその時間の違法交通が減らない場合に、もう一度相談させていただきたいと今考えているところです。
市民:
ありがとうございました。
自治会の意見の3点めに、地区は違いますが砂公園の件です。学校が一緒ということでよく子供たちが利用するそうなのですが、公園内の危険な遊具がそのまま放置されているということで、それを何とか修繕できないかということです。
市長:
ありがとうございます。私も見てきました。
遊具に関係する仕事をされている方はご存じかもしれないですが、遊具は非常に高価なものです。子供が遊ぶものであるため、基礎を深く掘っております。よく見かけると思いますが、バネが付いた小刻みに揺れる動物に見立てた遊具。あれ、上物はそこまで高額ではないのですが、移動や設置に係る費用が実はとても高額となっております。
このため、これは先ほど申し上げました公共施設老朽化の話と全く一緒ですが、四條畷市内に約88ある公園が老朽化してきており、現在市として、方針を立てて順に対応することを考えております。
そのなか、3年前と思いますが、すべての公園の遊具における危険度点検と、フェンスなどの周りの附属施設に対し劣化度調査を行い、劣化度が高い順に整備を進めております。
しかしながら、考えてみていただきたいのですが、結構高額なものですので、公園2か所で1,000万程度必要となり、1年で2か所ずつしても、44年もかかることとなります。
このため、どうしていこうかという議論を現在しています。順に進めているところですが、間に合わない。かといって公園だけに莫大な費用を、これも大事ですけれども、他にも大事な施設はあるため、なかなか公園だけにかけづらいというので、すごく見栄えとしては良くないですが、現在テープを巻いている状況になっています。
現在担当とは、確実に劣化度診断に従って進めていくものと、どうしても、その時、診断で問題がなかった場合でも突然壊れることはありますので、急遽壊れてしまったものをどうしていくか、という二本立てで考えていく必要があることを話しています。
撤去するにも予算がかかる、では、撤去だけしたらいいのではと思うかもしれないですが、先ほどの話と一緒で、撤去と搬入を別発注すると高く付くこととなります。
これはまた税の使い方として、本当はやっぱり一気にやって安く済ませるほうが税負担が少なく済むため、私はそちらの方がいいと思っています。
ですので、これらを併せて考えていきながら、劣化度診断に従って進めるものと、急遽壊れてしまうものを、どのように対応すべきかについて、方針をまとめていきたいなとは思っています。ありがとうございます。
市民:
結構皆さんからいただいている意見がございますが、地区の課題として、子育て世代や高齢者世帯に対する国・自治体からの助成が行き届いているように思う一方で、高齢者世帯のボーダーラインの方が本当に困窮し孤立してきている状態がございます。自治会としては福祉委員会の協力等をいただきながら、何とか少しでもという形でサロン運営等を頑張っております。
高齢者の居場所づくりの点では、一応この地区も老人会等が開設されましたので、居場所という方向で少し考えて取り組みたいと思っているのですが、なかなかボランティア不足とボランティアの高齢化、私も含めて皆さん高齢化になっており、本当に大変なのです。
当該地区では自治会館を利用しておおりますが、西部にお住いの方は結構遠くから歩いてこられるのです。
ですので、空き家等がありましたら、何とか少しでも利用できればいいようになるかなと思っていますが、今言われたように、空き家もなかなか、この地区は空き家もすぐ埋まってしまうような状態で困難だと思うのですが、市として高齢者の居場所という形ではどのような対応をされていますでしょうか。
市長:
ありがとうございます。
高齢者の居場所づくりという観点でいきますと、市として持っている高齢福祉施設というのは1つだけあり、楠風荘と言われる、清滝新町にある施設です。
ちなみに、今の公共施設再編の中では、あまりに地域として偏った位置にあるため、なるべく再編時には市域中央に、今の案ですと、例えば総合センターなのか南中辺りなのかに持ってくることで他の地域からもアクセスしやすくしていきたいという考えを持っています。現時点ではまだ坂の上のほうにありますので、なかなか行きづらいですが、施設周辺にお住いの方はよく使用いただいています。それがまず一つです。
もう一つは、商店街に、いっぷくステーション「よろか」という形で、四條畷の高齢福祉担当が「なわて健康ラボ」という、専門職を配置して健康相談をしていただいております。
その他、ボランティア団体の「えんじょい」の皆さまが、市域西部にある市民活動センターを使用し体操等をされており、街かどデイハウス「さんら」では、市域中央部にある福祉コミュニティセンターでいろんな活動をされています。
このため、この辺りは恒久的にやっているのと、あとは今おっしゃっていただいた地域主体の通いの場ということでやっていただいているのが、市域全体で今67か所あります。
このことから、高齢者の居場所が現在少ないかと問われますと、地域の皆さんのお力添えのおかげですけれども、67ということであり、比較的あるのかなと感じていますが、皆さんにとって身近であるかという点では、そうではないかと思っています。
この取組みは、今日ご意見はいただいていないのですけれども、前回の秋、介護保険の話をさせていただいたのですが、やはり皆さんが元気で長生きをしていくということは非常に重要なことで、市の取組みとしても、やはり外出機会が減るというのが一番健康にとってフレイルという状況になってしまうと考えています。
今後、健康寿命延伸の取組みの中で、直ちに空き家かどうかは分かりませんが、やはり身近な通いの場をこれからもしっかりと増やしていく取組みは行っていきたいなと考えています。
その際には、行政だけではその場所が適しているか分かりませんので、ぜひご意見を聞かせていただければ嬉しいなと思っています。ありがとうございます。
市民:
ありがとうございます。
すみません、地区の意見の5点目なのですが、子育て中の保護者の方からです。宿題カフェのような場所が欲しいということです。
鍵っ子たちが増え、今年はふれあい学童にも岡部小の場合は入れなかった子供も多くおられるようです。放課後を1人で過ごす子供も多い中で、子供が何とか通えるような、そういう少しカフェとかそういうのがあればいいかなと考えています。
ふれあい教室が少し少ないということで、昨日も校長先生との交流会がありまして、今年は申し込みが多かったということで、はみ出た子が多いということであり、放課後に預かっていただける、学校やそのような場所があればお願いしたいということです。
市長:
ありがとうございます。
ふれあい教室に関しては、いま指導員の先生方が大変頑張ってくださってはいるのですが、指導員は、元々学校の先生だった人など、専門的な資格を必要とする部分である一方で、勤務時間が放課後の時間帯のみであり、素晴らしい技能を持ってらっしゃる方なのに収入面ではなかなか、なりづらい仕事、すなわち担い手が非常に不足する分野となっています。
今、四條畷市では、基本的に全小学校にふれあい教室を設置しておりますが、これは全国的には当たり前ではなく、学校外の施設でふれあい教室をされており、やはり移動等の問題を考えると、学校にふれあい教室があるというのは四條畷市の誇る部分の一つです。
加えて、現在、全ての皆さんを公務員として雇用し運営していますが、担い手が不足し、指導員の先生にもご負担をおかけしている状況で、さらに、ふれあい教室の需要の高まりもございますので、今後、他市でももう既にやっておられるところもありますが、しっかり質を担保しながら、ある程度民間の力も借りなければ、担い手を確保できないと思っております。
本年度は、これ以上待機を出せませんので、待機ゼロを実現するために民間の力をお借りしていくということを現在協議させていただいており、基本的には来年度の待機をゼロにすることを目指して取り組んでいるところです。
自習室の件については、カフェという形は難しいですが、総合センターの1階入って左手の部分をまず使用いただきたいということと、数年前から公民館長が面白い取組みというか、大体借りられている部屋を館長は把握しているので、今日ここの部屋は借りられないなとなったら、そこを自習室として開放する取組みをしています。
このため、場所は安定しませんが、会議室○○は、今日は使われないとなれば、もうそこを自習というので開放しております。私も時折見に行きますが、勉強に使用してくれている状況であり、もしよろしければ総合センターで自習室のことを聞いてみてください。
市民:
恐らく一般市民の方は、私たちも把握していなかったです。
市長:
取組みをしているということをですよね。
市民:
取組みのことは知らなかったので、またお知らせしておきたいと思います。
市長:
ありがとうございます。
市民:
すみません。地区では見守り程度しかできないと思っていますが、各学校、通学や下校の際に、地区で見守りを行いたいと思っております。
それと、地区の意見の最後になりますが、生活保護受給者の全てでないことは理解しておりますが、疑わしい世帯が多々あり、市民としてどのような状況で受給できるのか。また、ケースワーカーの調査なり訪問がどのように行われているのか。
これは地区の課題ではなく、全体的な問題であると思っておりますが、市のほうの対応としましては、セーフティネットで理解したいと思うのですが、市民の方の中には疑わしいと思われる方も結構いらっしゃる状況です。以上です。
市長:
生活保護制度は、皆さんご存じのとおり、公的支援の中の基盤であり、憲法に規定されている一番市の取組みとしても基盤となるもので、これはやはり何らかの事情で生活していくことが難しくなってきた方を、みんなの力で支えるという意味では、非常に重要な制度です。だからこそ、その制度の信頼性というものが失われると成り立たなくなるというものになっています。
なので、今おっしゃっていただいたように、ケースワーカーなどが様々な活動を行い、適正に制度が利用されるように取り組んでいるところですが、やはり職員の数が限られていますので、全員が全員で見られているわけではなく、もしこの方は適正に使われていないのではないかというのがあれば、本市生活福祉課のスタンスとしては、お問合せをしていただきたいと思っておりますが、個人情報保護の観点から、その方がどうかということは言えないこととなっています。
しかしながら、本市としても、そのような声が高まれば、しっかりと確認をさせていただくという行為は取ります。
このため、何か本当に該当しているのではないかというのがあれば、これはみんなで見つけて通報するというのを趣旨にしているのではなく、この生活保護制度というものの信頼性を保たなければやはり続けていけませんので、そのような意味では、必要な制度であるということを皆さんに思っていただけるようにしたいという思いも込め、このような形とさせていただいています。ありがとうございます。
市民:
ありがとうございました。
こちらの地区のほうから、前もってお願いしていた内容は全て終わりましたので、ありがとうございました。
市長:
ありがとうございます。
せっかくですので、時間が過ぎていますけれども、ご意見があればと思いますが、いかがでしょうか。
さっき挙げてくださっていたので、では、マイクをお持ちします。
市民:
何度もすみません。河川の暗渠化というか、歩道化の問題なのですが、中野公民館の北側、公民館から西側については暗渠化されております。東側についてはまだされておりません。
最初に、私は暗渠化には反対の立場です。以前、市役所の河川課に聞きに行き、まず、「住民への説明会がないというのはなぜなのでしょうか」という質問をしました。そうすると、担当課長の話では、「枚方土木から四條畷市に所有権が移っているので、反対されてもしますよ」というような意見がありました。
その後、東側がされていないということで、「なぜですか」と問い合わせたところ、「上流の水の流れの調査が間違っていた」と。「このまま暗渠化すると洪水の恐れがあるということで、工事をストップしました」ということでした。
一つ疑問に思っていることは、まず、説明会というのは開かれるべきだと私は思います。また、間違った調査で工事をしてしまったということに対しても説明会が必要であると思います。
また、水の流れを把握できずに工事を進めてしまったということは、洪水が起こった時に被害が出るということであり、工事がストップになっているのですが、問題は、工事を終わられたところはどうなるのかというところです。
大体において、前面道路への飛び出しが結構多く、道路を広げると徐行運転しない車も結構多いと思っています。公民館から西側の方面で、道路を広げた結果状態はどうなったかと言いますと、工事車両の路上駐車というのが発生している状況です。
このため、できましたら、最初に説明会を開いてほしい。
また、工事が完了した後も、安全状況や路上駐車の状況など、そのような情報についても調べてほしい。ということで、そのようなことに基づいて取り組んでいただきたいなと考えております。
市長:
ありがとうございます。
まず、当該場所、今おっしゃっていただいた場所だけではなく、今、四條畷市全体のまず考え方をお伝えしたいと思います。
水路の暗渠というのは、蓋をして道路のようにすることですが、今の状態を開渠という状況といいますが、原理原則としては、開渠が基本です。と言いますのは、今おっしゃっていただいたように、災害等でいろんなものが流れて、もしかすると木も流れてくるかもしれない。その際に蓋をしていると、そこで詰まってしまい、氾濫するかもしれません。開渠であればすぐに撤去ができて、安全を確保できるという意味では、水路というのは基本的には開渠にするというのが、四條畷市のみならず、全国的に都市整備部門の基本的な考え方となります。
一方で、四條畷市の道路事情を考えますと、国道とか大阪府の道路など大阪中の市の道路幅を調べると、四條畷市の道の幅員は大阪府内でも非常に狭い。これは体感どおりだと思います。これは歴史があるからであり、後から開発されたところは、都市計画をつくって順次家を造っていくため、道路は整備されますが、歴史が長い市であるからこそ、道路幅員というのは現在のところ非常に狭い。
現在、四條畷市に空いている土地が多くあるわけではなく、あらゆるところに住宅が張りついている状況です。それを、今の生活を阻害してまで家を退けてくださいと言って広げていくというのは、これは一朝一夕にできるものではない。となりました時に、原理原則は開渠でありますが、やはり車同士がすれ違う時や、例えばベビーカーが押しにくい道路、その他、自転車同士がすれ違う際に危険であるというようなお声を受けたところなど、市として、今全ての水路を台帳上で、パソコンデータで今整理をしています。地域の皆さんとしてのお声がある部分、あるいは通学路など、重要な道路について、地域の皆さんもご理解いただける場合は暗渠にして道路の安全を確保していくといったことを行っています。
しかしながら、弊害もあります。車が速度を出してしまうことや、関係するご自宅からすると、車が衝突されてくることもある。これは、やはり地域の皆さん、特に今回の今おっしゃっていただいた部分については、自治会長をはじめ、地域の皆さんにもご理解いただきながら事業を進めてきたというようなところです。
この案件は、ご意見として常に2つに大きく分かれます。
やはり今おっしゃっていただいたように、そのような、スピードが出てしまい危ないのではなないかというご意見と、実際あそこの部分は救急車がよく来ているエリアですので、やっぱりはまってしまって危険であるというようなところも考えると、暗渠にしてほしいと常に意見が分かれるので、どうしても全体としては割れる取組みにはなります。
ですので、どちらかというと地域の皆さん、自治会長はじめ皆さんのご意見を伺わせていただきつつ、そこに関連するご自宅の方のご理解がいただけるのであれば、本市としては、場所によって暗渠を進めてきていると、そんな状況ではあります。
ただ、今おっしゃっていただいたのはまさにそのとおりであり、本来は、通学路になるため、特に学校統廃合の関係で岡部小とさせていただいた関係で新たに通学路となりましたので、やはり、その時の保護者の皆さまからの切なる願いであり、暗渠を進めさせていただきました。
暗渠化をする際には、水路を横から見た時に、水路は水が流れているのですが、このような感じでコンクリートを入れて、ここを缶のように上に蓋をするという取組みなのですが、当たり前ですけれども、この量で水が流れる量とこれだと、開渠のほうがたくさん水を流せるわけです。
では、今おっしゃっていただいた場所の水のどこまで遡っていくのかというと、総合センター辺りまで遡っていき、そこから流量を調整しなければ、さまざまなところから水が集まってくるため、その総流量に対して、今ちょうどできていない暗渠の部分というのが、暗渠のコンクリートをはめたこの水量だと対応できないと。今既にやらせていただいているところは、そこはできていない部分よりも面積があるのでクリアできているという、そういう状況です。
ですので、今後もできていない部分を暗渠化していこうと思うことと、総合センター側のほうから整備をしていき、水量を調整した時にできること。市としては、まだしていきたいという思いを持っているので、そこの水路の流量が調整できた際には取り組んでいくといった形です。
しかしながら、ご指摘のとおり、確かにあそこを見た場合に、なぜ途中で止まっているのかという説明がないことや、あるいは、また事業を再開する時には、しっかりと住民の皆さんに説明をしていくべきだというのは、私はそのとおりだと思います。やはり生活が変わることですから。
このため、今事業としては止まってしまっているのですが、今後別の動きがあり、取組み等を進める時には、また自治会の皆さんにも相談させていただいて、どういう形でご説明していけばいいのかというのは、市としてしっかりと対応させてもらえたらなと思います。それはもう全くおっしゃるとおりだと思うので、理解が得られる事業の進め方をしていければなと思っております。ありがとうございます。
その他、いかがでしょうか。よろしいですか。
市長:
すみません。大分長くなってしまいましたけれども、大丈夫そうですか。
最後に、アンケートのほうをぜひ記入いただけたらなと思っております。今日、最初に説明させていただいた冊子も、この対話会の中でいただいたことをきっかけに生まれた取組みというのも実際多々ございます。
私としてもこのアンケートを毎回見させていただいて、今日も最後、話すスピードが早くなってしまったと反省しているのですが、なるべく分かりやすく、そして、皆さんに聞きたい内容が多かったなと思ってもらえる対話会をしていきたいと思っていますので、ぜひご意見をいただければというように思っております。
他になければ、第7回地域と市長の対話会を終了とさせていただきます。ご参加いただきましてありがとうございました。