ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 分類でさがす > 市政情報 > 市長の部屋 > 地域と市長の対話会 > 地域と市長の対話会 > 田原台(北谷公園管理棟)での意見交換全文(第7回地域と市長の対話会)

本文

田原台(北谷公園管理棟)での意見交換全文(第7回地域と市長の対話会)

ページID:0098092 更新日:2025年3月31日更新 印刷ページ表示

新八丁目公園の遊具(ブランコの設置)

市民: 

すみません、ちょっと腰が痛いので座ってもよろしいでしょうか。

こんにちは。八丁目に住んでいる者です。今日は市長さんに一言お礼を申し上げたいのと、そして一つだけお願いがあって寄せていただきました。

少し遡るのですが、2018年の9月にやはり市長との対話会がありまして、その後に新八丁目公園の問題を少しご相談させていただいたのです。そのときに市長さんから、モデルになるような公園を考えてみてくださいと言っていただきました。その一言でこの八丁目自治で公園づくりというのをスタートしたきっかけとなったのです。

もともと八丁目は防災に力を入れている自治会だったので、全て防災公園にしたいという考えを持っていました。公園をつくるに当たり、防災、そしてコミュニケーション、そして健康維持というところ、この3つを柱にして公園づくりを考えていこうと思いました。

新八丁目公園はどんな役割を果たす公園かと考えたときに、住宅の中にもある、そして公園の広さから考えて、小学校低学年から幼児が使えるような公園がいいのではないか、それによって、今まで八丁目ではできなかった公園デビューもできるようになるのではと考えて、いろいろな案を練って図面ができました。子どもたちも市長さんに遊具をお願いしますというお手紙を書いてもらって、5名の子どもさんたちと一緒に2019年の1月に市へ提出させいただきました。その年の4月から公園づくりワークショップというのが始まり、東部では新八丁目公園を選んでいただくことができました。本当にありがとうございます。

この公園のワークショップというのはどういったものかというと、その公園を利用する住民が、公園をどういうふうにしていきたいのか、どのような公園に育てていきたいのかということを十二分に聞いていただいて、市と住民とが一緒になって一つの公園をつくろうというものでした。

その中で、専門の方の意見をいろいろ聞かせてもらって、やっと出来上がりました。それがこれなのです。子どもたちの声が響き渡る公園というのができました。これを次の2020年の1月に副市長さんの前でプレゼンさせていただいた結果、ブランコと鉄棒をつくりましょうと言っていただきました。それがすごくうれしくて、頑張れば何でも実現できるのかと思っていたのですが、そのときにちょうどコロナがすごい状態になってしまったので、こんなときに公園とか遊具とか言っている場合じゃないと思っていたのです。そしたら、2021年の3月に、まず鉄棒をつけていただきました。子どもたちもすごく喜んで、二丁目公園まで鉄棒の練習しに行かなくてもよくなったとすごく喜んで、市長さんにありがとうやね、感謝やねと言っていたのです。

次は子どもたちが、ブランコはいつになるだろうかと言うのです。でも、コロナ禍で大変な時ですし、コロナをやっつけない限りは、ブランコは無理かな、もう少し待とうとなりました。待っていたのは実際には子どもだけでなく、私たち大人も待っていました。なぜかというと、ブランコはいざとなると布をかければ立派なテントになるのです。防災公園の防災備品第一号ができるというので、私たちも大人も待っていました。

ここで市長さんにもう一度お礼を言いたいのが、市長さんがモデル公園にと言っていただいて、公園づくりのワークショップに参加させていただき、いろいろな勉強をさせていただきました。やはり公園というのは子どもだけではなくて大人も寄り添うところなんだなということを考えて、遊具は、子どもたちが一つ一つ大きくなるごとにそばにいる一番大切な友達なんだと考えたのです。

特に私は60年前の自分が遊んだ公園を思い出すのですが、やはりブランコが一番好きで、ブランコを制覇したという思い出がいまだに残っているので、子どもたちにもそういう思いをいっぱいさせてやりたいと思うようになりました。

そこで、子どもたちのために、新八丁目公園にブランコをお願いできないでしょうか。これを一つお願いしたいと思って、今日この場に寄せていただきました。どうか子どもたちを喜ばせてやってほしいと思いますので、市長さん、どうかよろしくお願いいたします。

 

市長: 

経緯から説明いただきありがとうございます。ご存じない方もおられると思いますので経緯からお話しいたします。

市にはさまざま道路や公園がたくさんあります。当然それらは劣化具合を調査して、傷みのひどいところから順に対応していくのが市の基本的な考え方です。これはご理解いただきやすいと思ういます。新しく整備して、古くなれば、それを順に更新していく。これは普通だと思います。

本市の基本的な考え方として、自治会さんもそうですし、地域の団体さんなど、熱意や意欲を持って新しい取組に挑戦される方々を頑張ろうという方々を、積極的に応援する市でありたいと思っています。

そのため、四條畷市にはおよそ88か所の公園がありますので、年に二カ所ずつ更新していても44年かかるわけです。そうなると整備をするにしてもかなりの順番待ちにもなります。市としてはもちろん劣化度の調査をおこない、傷みの激しい公園から順に予算をつけて整備・更新をしていきます。去年もおこなっておりますが、公園の整備については、数百万円、一千万円という費用がかかりますので、年に5カ所、10カ所を整備というわけにはまいりません。とてつもない予算額になってしまいますから、1年で整備・更新可能なのは1ヶ所、2ヶ所ぐらいになってしまいます。

傷み度合いの順で、どうしても順番が後になってしまう公園については、自治会の皆さんが意欲的に市と一緒になって取り組もうとまとまっていただければ、一緒に取り組めるという制度を過去に作りました。これは地域の公園を元気にする制度、パークチア制度という制度をつくり、それに最初に手を挙げていただいたのが田原台の八丁目さんであったというのが経緯です。

まさにおっしゃったとおり、一気に予算をつけるのはなかなか難しい話になりますから、まずは鉄棒から順に予算つけました。

担当課に当時の話を確認すると、鉄棒を整備した翌年には芝生を張る予算まで準備していたのですが、コロナ禍になり、話合いもままならず中断したままの状態であるということでした。なので、もし八丁目自治会さんとして当時の取組を進めたいということであれば、我々としてはもちろん応じたいと思っていますが、やはりこの制度を使うにあたり八丁目自治会としての総意が必要条件になってまいりますので、今の会長やいろいろな方と話し合っていただき、八丁目として市のほうに再度ご要望いただけるのであれば、過去のような形で順に進めさせていただければと思っているところです。

マイクをお持ちします。

 

市民: 

失礼いたします。八丁目の会長をさせていただいております。

先ほどの方がおっしゃったとおり、八丁目の次の夢はブランコを設置することなのです。ぜひそれを実現させていただきたく、市長様、市の方とお話を進めていきたいと思っております。その際、窓口はどちらを尋ねればよろしいでしょうか。

 

市長: 

建設管理課が担当課となります。当時は建設課でしたが、現在は建設管理課が担当しておりますので、今日そういったお話があったということは伝えておきますし、この地域の公園を元気にする制度はもちろんご活用いただけますので、建設管理課にこの制度について相談があるとぜひ伝えていただければと思います。もちろん私からも伝えます。

 

市民: 

ありがとうございます。

 

市長: 

ありがとうございます。

そのほか、いかがでしょうか。せっかく多くの方にご来場いただいておりますので、たくさんのご意見、ご質問をお願いいたします。マイクをお持ちします。

 

税金・確定申告

市民: 

今日は四條畷の将来のことについて、いろいろ教えていただきましてありがとうございます。

四條畷は、面積で言えば大東市とほぼ同じ。人口は、大東市は10万人で、こっちは5万人。その割に遊戯施設などもいろいろあって、それもすべきことも必要だと思いますが、そういう大きな問題とは別に、市長に直接こういうことをお話しするのは少し違うもと思いますが、金融所得について社会保険料を検討するという政府の検討。去年、私、確定申告したのですが、現状の問題点、改善点について、そちらの税務課とか、あるいは国税庁、それから総務省に問い合わせても一向に私の思っている照会事項について回答もないですので、現状だけ参考意見として言います。

一応、現行、株式取引をしている人については、税金が面倒なので、特定口座ということで源泉徴収して、一応その年度の損も含めて損益。年末には一応評価損益になったやつについては単価表。そういう作業をやっているのですが、一応コロナ禍のように大損になったときには繰越し損失という形で3年遡って確定申告しますし、それから証券会社を複数持っている人についても確定申告はするのですが、当然確定申告をして、分離課税で確定申告すると、ふるさと納税と同じ形で、いわゆる住民税の還付が出るのですが、通常でいけばふるさと納税と同じで還付金をそのままもらうだけなのですが、ここに健康保険料の所得を、これは以前はなかったのですが、何年前かからやってきて、それで住民税のシステムは、特定口座についている源泉徴収しているという機能がない。

要はそれに対して所得控除というか別建てで、いわゆる分離課税で確定申告しているのであればいいのですが、総合課税で国税と地方税で住民税申告しているのであれば住民税の申告はするのですけど、普通は申告を皆忘れます。

忘れた結果どうなるかといいますと、いわゆる一旦所得として源泉徴収している人についてまた税金がかかって、片方で還付を受けますので、この前、全然還付がない。所得が上がって健康保険料だけが上がると。こういう非常に異例な事態。

これは3年ほど前ですか、顧問税理士がそういうことになって、いわゆる税務裁判を起こしたのですが、敗訴しました。いわゆる租税通達か何かに書いてあるのだと思いますが、要は国民に政府としてそういう重要事項について周知徹底させていないと。普通は申告するときに確定申告書ツールで使ってやっているのですが、そこで先ほどの還付で住民税の通知事項に出てくるのですが、そこに重要事項については住民税申告が必要だということで、それはいいですけれども、あと、こういうことについて、住民税の申告をすることについて、本とか雑誌には書いていないですから。それで、おととし、コロナ禍の翌年に全国で発生しました。こういう異例事態が分かるのは、6月に課税明細が来て初めておかしいと。それで、住民税は課税明細が来て、それから修正しようとしても、要は基本的に修正申告、国税のほうは5年遡って修正申告できるけれども、住民税については公平性の観点からできないという変な理屈があって、要は申告するときに普通は錯誤とか間違いとかそういう申告漏れがあるのですが、そういうことは対応していない。そういうことで紹介しました。

それで、今回初めてびっくりしたのは、税務課のほうでも特定口座で源泉徴収をされていること自体があまり。普通は基本的に確定申告書の国税からのコピーに基づいて手入力でやっているみたいですが、そこにちゃんと源泉徴収されているということが分かるので、当然、業務実績があればそういう変な事態になったりということ。去年、摂津市で1,500万円の過大還付がありましたけれども、そのときも、1,500万円還付があるということは、3億の所得があるということですね。要するに税還付する、そういう申告自体が少ないのかも分からないですが、要はいわゆる業務知識自体がそんなにないということ。変なこと言いましたけれど、そういうことで、国民に少なくとも周知徹底するということでやっていただきたいということで、申し訳ありません。市長にお話しするような事項じゃないのです、すみませんでした。

 

市長: 

ありがとうございます。お気持ちはすごくよく分かります。

この6月から定額減税が始まりますが、所得税3万円と住民税が1万円ということです。国民の皆さんが対象で、減税対象にならない方は差額給付という形になります。4万円分が減税できない方、例えば2万円しか減税できなかった方は差額2万円を市から給付させていただくといった枠組みになっているのですが、こういったことも市町村には知らされず、ある日突然決定するのです。

今おっしゃったこともそうですし、税については基本的に国が一括的に担っております。税収全体を6対4として、6を地方で使って、4を国が使っていますが、実際の収入としては6を国で徴収した後、それを再配分している仕組みになっており、基本的には我が国では一括的に国が税制度を治めています。

地方で担える税としては宿泊税などで、これは地方ごとに決めることができますが、税の基本的な大まかな枠組みは国が決めていますが、年々複雑化しており、住民の皆さんもそうでしょうし、市役所職員も困惑しているというのが正直なところです。

今ご意見をいただきましたので、私も市長としてさまざま国の機関と話をする機会がございますので、より分かりやすい、もう少し簡素で公平な税制度というものを常に国に訴え続けていきたいと思います。ありがとうございます。

そのほか、いかがでしょうか。マイクをお持ちします。

 

スーパーなどの小売店・コミュニティバスの運賃・帯状疱疹ワクチン

市民: 

住み続けたいまちというところで、やはりここはとても不便なところで、車がないと生活できないですよね。免許を返納したいけれど、やはり買物難民が多く、どうしても返納できないということが増えてきました。ネットスーパーなどもありますが、やはり高齢になるとついていけないところがあって、やっぱりできないですね。先ほどの話にもあった空いている土地とかも、アカカベさんとかのちょっとしたコーナーに割高で置かれているのではなくて、低所得者も買いやすいようなちょっとしたスーパーをやっていただけるとありがたいと思っています。

あと、やはり駅に出るのにもバス代も高いし、子どもの学費もかかるのに、交通費もすごくかかる。定期代にしても、バスは割引がほとんどないので、子どもを3人ぐらい抱えているとそれだけで家計を圧迫して、行きたいところも行かせてあげられないというところがあるのです。そういうことも少し考えていただきたい。

あともう一つあるのですが、助成をしてほしいワクチンがありまして、帯状疱疹は50歳以上で3人に1人はかかると言われていて、予後も悪く、目などに合併症が起こると失明する可能性があるなど恐ろしい病気なので、病院に行ってもポスターなど貼っていますが、ワクチンはすごく高いのです。1回ではなく2回接種とかで、1回に2万ほどで、合計五、六万円ほどかかるところもあると聞いています。そういったものも助成もしていただけたら、50歳以上の働き盛りの人も受けやすいかと思って、その2点です。

 

市長: 

ありがとうございます。まず1点目の課題については、私が市長に着任させていただいたときから、対話会のたびにいただいているご意見です。まず、元も子もない話をしてしまいますと、もともと住まれていた方はご存じの近商さんというスーパーがありましたが、結果的に客足が少なく、経営が成り立たないため撤退をされたという経緯がございます。なので、誘致したとしても、そこで買物をされる方がいなければ、民間として経営が成り立たないので撤退する。結局、誘致が先なのかどうかというのは非常に重要な問題です。民間企業さんとしても経営が成り立たないのであれば、お店を続けられません。

お名前を出されたのであえて店名をお伝えしますと、アカカベさんですが、一般医薬品や健康・美容商品など以外にさまざまな商品を置いていただているコーナーを設けてくださっていますが、このことについて直接アカカベさんの会長からお話をうかがうと、赤字なのだそうです。しかし、地元だからということと、近商さんが撤退されたため、採算を度外視していろいろな品物を置いてくださっております。民間企業としては成り立たないことを、優しいお気持ちでされていることですから、我々としてもこれ以上の拡充をお願いするのは心苦しいですし、難しいことかと思います。

だからこそ、今まさにおっしゃったとおり、未利用地等を活用し、人が集まる機能を備えれば、結果その近辺でついでに買物をして帰ろうかなどの付随効果もあるかと思っています。

例えばグリーンホール田原には図書館がございますが、田原地域の中心部付近、アカカベさん近辺に図書館があるようであれば、図書館に立ち寄ったついでに買物しようとなるのではないでしょうか。買物をする方の総数を増やさない限り、小規模なスーパーであっても経営が成り立たちません。

なので、全体を見て、いかに中央部分の商業エリアに人が集まる施設などを集約させられるかというのがまちづくりのポイントになるかと思います。そうでないと、企業を誘致したとしても、おそらく二、三年で赤字、撤退となってしまうでしょう。そうならないまちづくりを皆さんと一緒に考えていきたいですし、免許返納をされた方なども踏まえて、冒頭ご説明させていただきましたコネクトカートなどの移動手段で、中央部の人が集まる施設等に、みんなが買い物に出かけられる手だてがある、そういうまちづくりを考えているところです。

必ずご意見をいただくだろうと想定しておりました公共交通、市の東西を結んでいるコミュニティバスのお話、本日皆さんお揃いですのでお話させてください。

以前にもお話したかと思いますが、公共交通の考え方、交通手段として主にバスを利用される方と、バスをほとんど利用されない方がおられるような政策の考え方は、費用の半分を四條畷市民全体の税を使って、バスを全く利用されない方もまち全体の政策と捉えて、税でサービスを提供し、残りの半分は、利用される方がバス代として支払っていただく。今まではそういった制度設計でおこなっておりましたが、運転手の成り手不足といったこともあり、以前と変わりないように見えても、単価自体は上昇し続けています。

コロナ禍であったこともあり、生活に関係する利用料を簡単に上げられず、税負担を増やしました。東西を結んでいるコミュニティバスの費用は毎年約2億円で、そのうちの約3分の2が税負担という状況です。

正直なお話しをさせていただきますと、これ以上税負担を増やしますと、おそらく西部地域の人たちから、どこまで税負担を増やしていくのかといったようなご意見が出てきます。これはやはり見直さなければならない時期にさしかかっていると思っています。

やはり公共交通ですから、利用料金を一律にという考えではなく、例えば通勤で利用される方は、お勤め先からの通勤手当などがありますが、それのない学生や高齢者の皆さんは乗りやすい価格にする。通勤で利用されて、通勤手当などが保証されるような方々は、一定バス料金を支払っていただく。今後は運転手にかかる費用がますます上昇していくと予想されますので、このままであれば成り立たないという状況になっています。

なので、今年度に地域公共交通会議という地域の代表者の方々も参加する交通政策について協議する会議体で、運賃部会を設立し、バスの運賃についてどう考えるか協議いたします。福祉的支援が必要な子どもや高齢者の方々の利用料をどう考えるのか。これはセットだと思っており、今年度にはある程度の方向として固めていきたいと思っています。

先に申し上げますと、全ての方を対象に安価にするというのはもう限界で、事業自体が継続できません。全てを税で賄うということはできなくはないですが、おそらく市議会の皆さんも納得されないと思います。なので、田原地域の皆さんにとって、コミュニティバスの継続を前提として、子どもや高齢者の皆さんが乗りやすいという価格を維持しながら、全体の制度設計をどうしていくのかということを、今年度にさまざまな地域の代表者の方々にご参加いただきながら決めていきたいと思っています。特に大学生の方にとっては何の割引もありませんので、それはどうなのかというご意見もいただいております。そういったご意見も踏まえながら、しっかりと検討していきたいと思っています。

最後、帯状疱疹のワクチンの件ですが、私の記憶が間違っていなければ、女性は節目の年に、助成の対象となる方に案内はがきを送らせていただいておりますが、いつでも助成対象になるという制度にはなっていないというのが私の理解です。

ワクチンには大きく分けて2種類あり、法定接種と呼ばれるものと、任意接種と呼ばれるものがあります。例えば、インフルエンザワクチンも、高齢者の皆さんにとっては法定接種となりますので助成の対象となりますが、子どもさんは任意接種となりますので、実費で支払額が高くなります。法定接種なのか任意接種なのかは、基本的に助成があるかないかという大枠で決まっています。今おっしゃっていただいた帯状疱疹やインフルエンザ、これからコロナワクチンも法定接種となりますが、全体の助成額は高額で、1種類数千万円ほどです。なので、帯状疱疹もご要望いただいておりますが、インフルエンザワクチンも同様です。それを全て助成の対象としますと、毎年必要となる接種ですから、とてもではないですが市の予算が足りません。ワクチンについて、どれを助成対象としていくかというのは、非常に悩ましい問題だと思っています。

私も市長に就任した際に知ったのですが、四條畷市は意外と健康診断などを受診される方の割合が低いまちでした。健康診断を受診された方と受診されてない方の医療費には10倍ほどの差があります。健康診断を受診されている方の医療費は、受診されていない方の10分の1なのです。市の予算をどちら側にかけるか。まずは健康診断などに予算をかけて、なるべく多くの方に受診していただけるように進めていかなければ、未受診の方を置き去りにしたまま助成制度ばかりを広げていくと、財政としては非常に厳しくなります。

今ご意見としていただきましたが、市の検討項目の上位に帯状疱疹が位置されていますが、現状の最優先事項としては、まずは健康診断を受けていただき病気を予防・早期発見していただけるようなことに予算をしっかりつけていこうという考えです。ただ、ワクチンの助成について、インフルエンザワクチンと並んで要望の多い項目になりますので、それについてはどこかのタイミングで市として考えていかなければならなかと思っています。そういうお答えになってしまいます。

 

市民: 

実際、いつなのですか。50歳以上になると増えるらしいですが。

 

市長: 

申し訳ございません。今、手元に資料がなく、間違ったことをお伝えしてはいけませんので、よろしければ至急確認させていただいて、ご連絡させてください。

 

市民: 

あと、インフルエンザは毎年じゃないですか。

 

市長: 

そうです。

 

市民: 

ただ、帯状疱疹はそのときなので、そこまで……

 

市長: 

例えば60歳、70歳の節目の年であれば、いずれ全員が対象となります。金額が大きいので、1年で一気に助成するとなると予算組みが非常に苦しくなりますので節目ごとでお願いできればと思います。私の母が70歳で案内が届いたと言っていたので、おそらく60歳、70歳、そういった節目の年になるかと思います。

 

市民: 

めちゃくちゃ遅い。

 

市長: 

開始年度は確認させてください。間違った発信してしまう恐れがありますから。

 

市民: 

私が言いたいのは、インフルエンザは毎年受けるので、そっちのほうが予算がめっちゃかかるのではないですかという。帯状疱疹は毎年じゃないので。

 

市長: 

子どもと高齢者だと人数の比率が違うので。

 

市民: 

帯状疱疹は50歳以上なので子どもじゃない。

 

市長: 

子どものインフルエンザを受け...

 

市民: 

インフルエンザで補助があるのはお年を召した方。

 

市長: 

そうです。私が今申し上げたのは子どもたちのインフルエンザワクチンの補助もできないかというご要望が全市域的にあるということです。1回数千円で、お子さんは2回の接種が必要ですから、お子さんが3人いるようなご家庭ではかなりの費用負担になりますので、これは結構お声が多い要望の一つかと思っています。

 

市民: 

会社によっては補助してくれる。

 

市長: 

そうですね。福利厚生で補助されている事業者さんもありますね。ただ、そういった補助がないところも多いので、どちらが大事ということではありませんが、どう捉えるかの判断かと思っています。ちょっと詳細は申し訳ないです、確認させてください。ありがとうございます。

そのほか、いかがでしょうか。マイクをお持ちします。

 

田原地域のまちづくり

市民: 

先ほどございましたまちづくりについて、30年の経過とともに、これからの未来の田原台を考えていこうというのはすごくいい取組だと思いまして。ただ、今度は市のほうも担当者がおそらく1課ではなくて、いろいろな部署が集まると思いますので、我々のほうも自治会としては1年で替わっていくというようなデメリットもございまして、毎月、全自治会長が集まっておられる会もありますので、とにかくまず看板を上げてほしいということと、誰が推進していくのかという体制を、そこについては例えば2年のスケジュールでやりますとか、物によると思いますが、そういうのをまず旗を上げていただかないと進まないと思います。自治会のほうから誰が上げるかといったらなかなか難しいので、まずは最初の第一声、旗振りをその会で立ち上げていただけると、前に進んで、いろいろないい未来、田原台の未来が少しでも検討できるのではないかと思っています。すごく期待しているプロジェクトですので、体制をまず動かしていただかないと、今までずっとそうやって沈んでいっているので。ぜひよろしくお願いしたいと思います。

 

市長: 

ありがとうございます。田原地域特有の市の体制としては田原支所があるということです。西部地域には支所というものはございませんので、田原支所があるということは、田原地域において、他の地域と一番違う部分かと思います。本日も後方で控えておりますが、田原支所長がいるというのは非常に大きなことかと思います。

田原支所長としては8年目となりますが、基本的に市役所の人事は5年ほどで異動させていきますので、やはり今おっしゃったように、人が替わると続かないこともございます。行政としては定期的に配置換え、人事異動をおこないますが、田原地域のまちづくりにおいては支所長を筆頭に頑張っていただいているのかと思います。

まちづくりの旗振りということについては、実際にその場所に出向くなどして、全国のさまざまなまちづくりの事例を見てまいりました。成功している事例はいろいろあれど、まちづくりで失敗している事例の共通点はとても分かりやすいです。行政だけが頑張った自治体、これが全て失敗しています。例外なくです。行政だけが張り切って何らか箱物を建設する。けれど、人が来ず、5年後、潰れるということになります。こういうことだけは避けたいと思っていますので、少し歩みには時間がかかっているかもしれないですが、コネクトカートなどのような取組をおこなったりして、すこしずつであっても参加してみたい、私も意見を言ってみようかという環境づくりをしていきたいです。そういうことは急激にとは難しく、年数のかかることかと思います。ですが、その先にしかよりよい田原台のまちづくりはないと思っています。

今年度に基本計画の策定を進めておりますが、基本計画をつくったら終わりということではなく、次に具体的なことをすすめていくためにワークショップなどを開催いたします。

我々としても情報発信が不足しているかもしれないですが、積極的に情報共有させていただきますので、どのようなご意見でも差し支えございません、ワークショップ等、意見交換の場に足を運んでいただいて、私はこう思う、僕はこう思うというお声、お一人でも多くの方のお声をお聞かせいただきたい。今いただいたご意見も、そういった意見交換の場場にお越しいただき、お声をあげていただければと思います。合わせて、周囲の方にもお声がけいただきながら、関係者を増やす取組を一緒になって進めていただけたらと思います。

また、田原台自治会連絡会などでも、田原支所からさまざまな取組の進捗などを絶えず共有させていただきます。ご意見ありがとうございます。

そのほかいかがでしょうか。マイクをお持ちしますね。

 

資源ごみの持ち去り対策・公立中学校の部活動

市民: 

着座で失礼します。田原台の自治会連絡会から来させていただきました。よろしくお願いします。

僕も今年の4月から自治会連絡会に入らせてもらったのですが、自治会のまとまりを取りたいということで、3年前から立ち上がっています。よろしくお願いします。自治会長の集まりで、連携を取ろうということでやらせていただいています。よろしくお願いします。

1件、多数出ていたところも重複してあるので出ていなかったところだけ。さつきヶ丘さんからで、資源ごみの回収日に、深夜もしくは早朝に不審な車が地区内を走り回ってごみを回収している。瓶をそのまま民家前に置いていって缶だけを回収する。見かけたら注意する程度なので、警察と連携を取って各地区、資源ごみ回収日にパトロールを行っていただきたいというのと、もう一つが八丁目、これは田原地区全体からの意見ででていたのが、教員不足による公立中学校の部活動の減少。地区での対応が何もできていなくて、市からプレーヤーやコーチ経験がある大学生や社会人を推薦または立候補募集してコーチの機会を与えてほしい、さらに謝礼などを頂ければなおありがたいという意見がでています。

 

市長: 

ありがとうございます。まずはごみの件ですね。これは田原地域に限らず、資源ごみを回収されている方がいらっしゃるのは周知の事実です。ごみ行政は警察というよりは市の責務になってきますから、市の対応としては資源ごみの日などは、くまなく全域を回れるわけではありませんが市職員もパトロールはしております。市全域となるとさすがに職員の数が足りず難しいため、例えばそういった行為を見かけられたとき、もしくは何曜日のこの時間帯など教えていただけましたら、その日に職員がパトロールするといったことはできるかと思いますので、具体的に、この日この時間、この辺のこの場所と教えていただけるとありがたいです。市全体となると、どこをパトロールすれば効果的なのかわからないので、担当課である生活環境課にお伝えいただければと思います。

次に部活の指導人員について。これは本当に難しい問題です。まず、学校の先生の数自体は大阪府が決定しております。大阪府は基本的に採用が厳しく、なかなか採用が確保されないというのが実態なのです。現状として、四條畷市の教室数に対する人員配置で教員の数として欠員があるかというと、それはないという状況です。ただ、この部活動の地域移行と言われるものにおいて、市も予算取りをしておりまして、四條畷市だから安いということではなく、国基準同様の報酬を予算として確保しております。しかし、なかなか手を挙げていただける方がいないのです。

もうひとつ、これは関係者の方など、気分を害されないでほしいのですが、やはり子どもを指導する立場になりますので、誰でも良いというわけでもございません。ニュースなどでも時折話題となっておりますが、部活動の中で不適切な指導があったという事例もないわけではございません。やはり報酬が合うからと応募いただきましても、その人をすぐに採用するかというと、そういうわけでもございません。明確な基準があるわけではないですが、例えば教員を経験されているなど、子どもの安全という側面でこの人は大丈夫だろうかという部分にチェックが入るということも一つの障壁としてあるのは事実です。しかし、子どもの安全面を最優先に考え、これはご理解いただきたい部分かと思っているところです。

なので、以前は予算の関係で国基準より報酬が安かった時期もございますが、現在は国基準の報酬を予算的には確保しております。あとは手を挙げてくださる方がおられて、子どもたちを安心してお任せできる方であれば、国基準の報酬を支給できますので、ぜひ周囲の方で、この人はどうだろうかといった情報を、市に教えていただけますとありがたいです。あわせて広報での周知も頑張りたいと思います。ありがとうございます。

 

市民: 

ありがとうございました。

 

市長: 

そのほか、いかがでしょうか。マイクをお持ちします。

 

民間企業の事業所

市民: 

すみません、九丁目の住民です。着座にて失礼いたします。

以前にも市長さんとの対話の中で出ていたお話なのですが、例の金属加工場の件です。

以前のお話でも、法的にも何ら問題はないので、地域としてはもう共存するしかないですよね、そういった方向で模索してくださいねという形で終わっていたかと思うのですが、さつきさんと九丁目、それと一番関係してくる緑風さんと連名で、要望書という形で上げているという状況なのですが、それ以降一向に何らモーションがないので、私たち住民としてもリスクヘッジしていく中では、やっぱり何かモーションがないというのは取っかかりがないというところで、今、八方塞がりの状況です。

そういった中で、何かありましたら市のほうもご協力いただけるとそのときは聞いているようなので、今現在の進捗も含めて何かありましたら教えていただきたいのです。よろしくお願いします。

 

市長: 

ご意見ありがとうございます。私の記憶している限りですと、前回、秋の第6回対話会を行わせていただいたこの会場でもその話をさせていただいたかと記憶しています。その際に、民間の方が所有される土地に、民間の方が事業を起こされるということなので、基本的にはその事業者さんと地域の自治会等の皆さんとの話合いにはなっていく。なので、対話会に出席されていた自治会連絡会の事務局の方からも、そのあたりは連携して話を進めていきましょうというお話をされていたかと記憶をしています。

前回の対話会でも少しお答えをさせていただきましたが、あくまで民間企業さんが法律の範囲内で事業をされていることですから、市としてでき得ることは事業所前の道路の交通量や安全面といった部分について、危険な側面があり得た場合、例えば啓発看板を置くなどは市でもできることです。あるいは、あまりにも著しい交通量や、その他トラブルの発生が予測されるのであれば、警察さんにパトロールをお願いできないかと依頼する。取締りは警察さんにしかできないことですから、市から警察へパトロール強化をお願いすることはできます。

もう一つは全く別の観点で、市には生活環境を守りましょうという条例がありますので、その条例でいえば音や臭いについては基準を設けておりまして、その基準以上の騒音や、一定以上の臭い、異臭がするということであれば、市として事業者さんと話をすることができるという状況になります。

私にお声が届いていないようであれば、この場で教えていただきたいのですが、現状、音や臭いの部分については、何か異常があって対応が必要という報告は受けてはおりません。交通量に関しても、実際に稼働し始めればいろいろな状況が生まれてくるかもしれませんが、現状、事業所前の道路については、もともとスピードを出して通行される車が多いため、そのことに対する啓発看板や路面標示については警察にお願いしたところですし、市の担当課である建設管理課が看板設置の保守も進めており、その土地を利用されている方に特化して何か異常な車の利用があったという報告はいまだ受けておりませんので、市としては、その事業者さんに対して何らかアクションを起こすという段階には至っていないという状況です。

ただ、もし何かの事象が起こった場合、我々はすぐ対応できる準備はしておりますので、その際はぜひご連絡いただきたいと思います。

マイクをお持ちします。

 

市民: 

私、九丁目の会長をしておりますが、要望書を提出しています。説明会を開いてくださいということで。それがまだできていないというか対応されていないということですので、その説明会の対応をしてもらっていないということで、市として何か対応できることがあるかどうかお伺いしたいんですが。

 

市長: 

事業者さん側とということですね。

 

市民: 

そうです。その金属加工会社さんに要望書として緑風さんと九丁目と、それからさつきさんが連名で出しているのですが、それは対応してもらっていないということです。

 

市長: 

ありがとうございます。僕の言葉足らずで申し訳ありません、

秋の対話会の際に、当時の自治会連絡会の事務局さんもご出席されており、複数の自治会にまたがって要望されていることですので、一定意思の疎通を図っていかなければならいということで、事務局さんとしても話し合いに入られ、先方と連絡を取り合っていきたいというお話を聞いておりましたが、その後の進捗がないということですね。

 

市民: 

そうです。

 

市長: 

そうですか、分かりました。主に代表して要望書を提出されたり、事業者さんとやり取りされている方はいらっしゃるのでしょうか。

 

市民: 

3地区連名で出しました。

 

市長: 

それを郵送されたのでしょうか。

 

市民: 

それは分からないです。要望書の文面は見ましたが。

 

市長: 

なるほど。おそらく電話番号などが分からないということでしょうか。どのようにして提出されたのでしょうか。提出されたのだとすれば、そこでなんらかコンタクトできているということなのでしょうか。

 

市民: 

そうかもしれないです。

 

市長: 

そうですよね。そうなった場合、提出された方が。

 

市民: 

名刺を頂いています。

 

市長: 

ということは、住所、連絡先が分かっている。

 

市民: 

はい。

 

市長: 

その連絡先へ代表者の方から問い合わせなど、継続的にされているのでしょうか。

 

市民: 

緑風の区長さんとお話しさせてもらって、できることはやったということでしたので、私たちは要望書という形なのかという気はするのですが、説明会をお願いいたしますという文面を送った後は何もアクションがないという感じですね。

 

市長: 

代表して緑風台の区長さんが対応されているということでしょうか。

 

市民: 

はい、そうです。

 

市長: 

どのような状況であるかなど私にも教えてください。継続的にアプローチしていく必要があるかと思います。私が伺っている話では、地域の皆さんから出ていってほしいというような内容の話合いの場であるならば、事業者としても応じるのはなかなか難しいことかと思いますが、今後どのようにしていくかというお互いの妥協点を話し合う場であれば応じていきたいという話はされているようです。入り口がどうだったかというのは若干気になりますが。

 

市民: 

私たち住民としましては、例えば引っ越しすると、隣人や近所の人によろしくお願いしますという形でご挨拶していただけて、こちらこそよろしくお願いいたしますというのが一般的な形で、受け入れてもらうほう、受け入れるほうのコンタクトだと思いますが、そういうことが全くないとはいいませんが、タオルだけポストに入れたまま挨拶もなしということが行われているようですので、それでは受け入れるほうとしても、もしそれが隣人の個人宅だといい気はしないという感じなのです。なので、そういうことも踏まえて、もう少し受け入れる側の身にもなってもらいたいという気持ちです。

 

市長: 

おっしゃるとおり、我が国の社会的一般的な規範でいいますと、隣人、ご近所へのご挨拶といったことはいまだにあると思います。やはり同じ場所で一緒に暮らしていく以上、お互い配慮し合うというのが重要かと思います。

この件は、おそらく最初の入り口の段階で互いにうまく歩み寄れなかったというのが、本件を難しくしてしまった要因かと思います。

ただ、今後のことを考えて、やはりどこかで話合いの場を持っていくというのは絶対必要なことだと思います。なので、代表としては緑風台の区長さんということでしたが、実際に相手とどうなっているか分からない状態で安易にお答えできないので、まずはしっかりと現状のやり取りを確認させていただいた上で、相談させてもらえたらと思います。ありがとうございます。

そのほか、いかがでしょうか。時間が大幅に過ぎておりますが、せっかくの機会ですから何かご意見・ご質問等あればご発言をお願いしたいと思います。では、先に前の方からお願いします。。

 

ふるさと納税について

市民: 

八丁目の住民です。ふるさと納税の考え方というか、市長さんの考え方について教えていただきたいのです。

やはり地域の活性化のためにふるさと納税を活用している自治体は全国で非常に多いかと思いますが、その中で例えば茨城県の境町、すごく成功されていて、市も潤っているということですが、どうしても税収のところでいくと、四條畷の場合は出ていくほうが圧倒的に多くて、ふるさと納税が令和4年度で1,400万か何かだと思うので、これをもっと大きくしていくような取組とかを考えておられるのかどうか。でないと、四條畷に大きな企業を誘致することもなかなか難しいと思うので、やっぱりそこをぜひ活用していただきたいと思うので、お考えをぜひ教えていただければと思います。

 

市長: 

ありがとうございます。まず、私のふるさと納税に対する基本的な見解を申し上げますと、税制としておかしいので一刻も早くやめるべきだというスタンスです。あまりにおかしい。税として成立していない。

基本的には高所得者層の方が高所得であるほど優遇を受けるという制度になっており、これは基本的な税の再配分機能という点からしてまずおかしいというのが私の考えです。

加えまして、明らかにスタート地点が違い過ぎる。やはり返礼品として海産物などが強いわけですが、海がない四條畷市は、海産資源なんてどうやっても手に入れられません。スタート地点があまりに違うのに、それを競争だと言われても厳しいという意味において、私はふるさと納税制度自体には反対の立場であります。

ただ、制度がある以上、行わなければ市として損失を被りますから、ふるさと納税をおこなっております。ご存じのとおり、返礼品として魅力的なのは魚や肉、お酒や果物などです。例えばサントリーなどの工場があるとなればお酒やジュースなどが返礼品として扱えます。四條畷市に主力となるような返礼品があるかというと、なかなか厳しい。四條畷市のふるさと納税の返礼品での1位は田原台にあるパン屋さんのパンです。東京からも購買されています。その次はゴルフ場の打ちっ放し券です。この間、資源を数十品と増やしてはきましたが、いまあるもので賄おうとすると、正直ほぼ声かけも終わっていて、おそらく限界近くなのだと思います。ただ、制度がある以上取組を進めていかければならない。

大きく分けて考え方は2つあり、まず1つは産業といいますか新しい事業が出てこないと返礼品として魅力あるものができないので、昨年度「なわて事業者チャレンジ支援制度」という市独自の制度をつくりました。新たに創業される方や、あるいは今の事業に対し、投資・拡大を考えておられる方に、市として思い切った助成をしていこうという制度です。新しい取組みが生まれれば、そこから新しい産品が生まれるかもしれないという考え方です。これがまず1つ。

もう一つは企業版ふるさと納税です。これは個人のふるさと納税とは異なり、四條畷市に本社がない企業さんに寄附していただける制度です。例えばアカカベさんは本社が大東市にありますので、四條畷市に企業版ふるさと納税を一定額していただける。こういった企業にしっかりと営業し、寄附を確保していこうという取組もおこなっていますが、それでもなかなか納税額が増えていかない。なので、今、全国に公募し、ふるさと納税担当職員枠を新設し、募集したところ、倍率百何十倍ほどの応募がありまして、8月1日から採用し、さらにこれからの取組みを今まで以上に加速させていこうと考えております。現状のままでいいとは思っておりません。

正直に言いますと、確かに赤字ではありますが、基本的には4分の3は国が補填してくれる仕組みになっています。流出1億円であれば7,500万円分、国から補填され、2,500万円分が市の損失となります。でも、これはおかしいことですよね。高所得の方の所得優遇に対し、国民全体の税金を使ってこの赤字補塡がなされているという状況で、これは本当に税として正しい制度なのかと思っています。ただ、取組みは進めてまいります。ありがとうございます。

 

公園の遊具

市民: 

八丁目の住民です。遊具に関してお聞きしたいのですが、一丁目さんあたりの遊具について四百万円かかったとか、確かに高い話。業者さんに聞いても、かまどベンチも高いし、この裏にも北谷公園、防災課の図を貼って、その下に封筒を入れて寄附を募集しております。6年間でゼロですが。

八丁目自治会としては、おそらく今、田原で八丁目が一番子どもの数が多いと思います。子ども会にも90人ぐらいはいてると思うし。ただ、土曜日、日曜日、私も孫ができてたまに遊びますが、子どもさん、2歳、4歳を連れてどこに行くのか。五丁目公園、あるいは車に乗って深北緑地に行くとか、奈良の公園。私もそんなことが多々ありました。

八丁目としては、小さい子が遊べる。大きな子で遊具を使う子はこの北谷で遊んでいますが、自分の地域で遊ぶ公園が2つもありながら、そこで遊ばないと。そういう話ばかりで、たぶん市も大変だろうという中で、今回もブランコのお願いをしていますけれども、それ以外の例えば新八丁目公園には水道がない、公園に水道がないと、子どもが遊んでも手も洗えない。だから、水道なんかは10万もあればつけれるのではないかと思います。例えばそういった時に、八丁目自治会としてつけたい、お金も出すよという場合、市はどうお考えになるのしょうか。

 

市長: 

それを止める理由は思い当たらないです。もちろん公園自体は市の施設になりますので、さまざま許可や、現実的にできるかどうか、老朽化した際は誰が管理するのかなど、そういったことをあらかじめ取り決める必要はありますが、自治会で設置されるということについて、やめてくださいという理由は見当たらないと思います。ただ、場合によっては、建築できるできないも含めて良し悪しもありますので、先に市に相談いただければと思います。

 

市民: 

いや、勝手につけるということではなくて、あくまで市の公園ですから。ただ、これつけたい、あれつけたいと言うと切りがないから。そのお金を全部市に出してくれというわけではなく、自治会として、これはどうしてもやりたいという場合は、例えば水道をつけたいというときには市にお願いして、その後、水道代や維持管理の話もあるでしょうけど、それも建設課でよろしいのでしょうか。

 

市長: 

公園の管理は建設管理課になります。水道の話になりますと、今、四條畷市は水道事業を市で持っておりません。大阪広域水道企業団というところで水道事業をされておりますので、そことの連携などは市がさせていただくことになるのかと思います。

 

市民: 

例えば幼稚園児の遊具、ちょっとしたもので、20万円も30万円もしないものでしたら、5つぐらい設置しようかという話になった場合、市にこういったものを設置したいと相談させていただいたらいいのでしょうか。

 

市長: 

そうですね。

 

市民: 

その費用は自治会が出します。例えば。

 

市長: 

過去の事例があまりないので、即答するのは難しいですが、やはり市の公園であれば安全面が非常に重要なポイントになってきます。遊具の設置にはとても高額な費用が必要となります。なぜかというと安全面で基礎が重要となり、かなり深い所まで掘って基礎を固めて遊具を設置するためです。例えばバネの力を利用した遊具などは、上物だけであればたいした額にはなりませんが、基礎を十分に固定しないと、遊具を支えられず壊れたり、本来の動きができず乗って遊んでいる子どもにも危険が伴いますから、かなり深くまで掘って基礎を固定するため、大変高額な遊具となっています。

設置費用が高額となっても設置を希望され、安全が確認されるのであれば、市が止める理由はありませんし、自治会が納得されているのであれば、設置ができないということにはならないかと思います。

 

市民: 

分かりました。じゃ、できるということですね。

 

市長: 

一概に、どういった物か分からない状態で、できるとは言いづらいということはご理解いただきたいと思います。

 

市民: 

でも、可能ではあると。

 

市長: 

もちろん公益性にかなって、安全性が確保され、地域の皆さんの合意が取れている、この3つの条件がクリアされているのであれば市が拒む理由はありません。

 

市民: 

例えば、6年で寄附はゼロですけれど、1,000万円の寄附があった。例えばですが。それで北谷公園、防災課でいろいろなこういうのをつくりたいというのは、市に相談したらいいわけですね。

 

市長: 

それはあり得ることかと思います。

 

市民: 

勝手にはできない。相談させていただいて、これだけ予算があるから、この中で考えてほしいということはできますね。

 

市長: 

そうですね。それはそうだと思います。

 

市民: 

分かりました。

 

市長: 

すみません、お待たせしました。よろしいでしょうか。

 

たわらコネクトカートの運営

市民: 

八丁目の住民です。昨日、ある会議があって、そこにTCCの会長さんともう一人来られていて、チラシを持ってこられていました。こういうようなものをつくったのですがどう思うかということで持って来られてました。それはそれでいいのですが、そのときの雑談で会長さんが、「TCC、お金ないんですよ」と言われた。もちろん車は市で買ってくれましたけど、細々したコピー代とか紙代とか、そういったものを最初に少しだけお金をもらったそうです。それを切り崩してやっていて、もう底をつきそうで、今は会長が持ち出しでやっておられるようです。いくら市民主体だといっても、一市民が持ち出さないといけない事業はどうなのかと思うので、市長、身銭を切ってでもお金を回してあげてください。

 

市長: 

ありがとうございます。まず、今おっしゃったとおり、あくまで市の事業ですから、一人一人の個人の方が持ち出してというのはあるべき姿ではないと思います。私が身銭を持ち出すということも公職選挙法違反になり逮捕されてしまいますので、なかなか難しいです。

TCCさんはいわゆる任意団体さんですから、団体としての財布というのは持っておられず、どうしても市のお金か、あるいは個人の持ち出しという形になってしまっているのが、お金を扱う上で難しいところかと思います。

例えば法人さんなどであれば、一定事務費という形で支出させていただくことは簡単ですが、いわゆる人格なき団体といいますか、任意団体さんですから、そういった対応ができない難しさはあるかと思います。今後はそれをどのようにカバーしていくのか、ともに考えていかなければならないと思います。

市役所の予算の中ですべきものというご意見もあるでしょうし、あるいはもし団体として資金を運用されるようであれば自由に活用できるでしょう。市役所を通じての事業となりますと、当たり前ですが、何事も行政のルールに沿った運用となります。物品の購入一つにしても、業者の選定や購入目的なども、すべて線引きをしてきっちりとした取り扱いをしなければならないのです。今、実情を教えていただきましたので、少なくとも個人の持ち出しなどが起こらない体制はしっかり考えていきたいと思います。ありがとうございます。

ほか、いかがでしょうか。そのほか何かご意見はございますでしょうか。せっかくの機会ですので、もしお気づきのことなどあればと思いますが、よろしいでしょうか。

 

最後に

市長:

ありがとうございます。多々ご意見等をいただきました。おそらく本当はまだまだ意見があるという方も多数いらっしゃるのだと思います。貴重なご意見もたくさんいただきました。一回の対話会では時間的にも不十分かもしれませんが、何回もの対話会で、あれはこうなりました、これはこうなのですよといった対話を積み重ねながら、よりよくしていきたいという思いがありますので、ぜひ今後ともさまざまなまちづくりの取組に参加していただき、こういった意見交換の場があればぜひ積極的にご意見やご要望をいただけますと幸いです。

最後に、私といたしましても、今回の対話会も含め、反省しながら次につなげていきたいと思っておりますので、アンケート等もしっかりご記入いただければ幸いでございます。

休日のお忙しい時間帯にもかかわりませずご参加をいただきまして、ありがとうございました。以上になります。