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下田原での意見交換全文(第7回地域と市長の対話会)

ページID:0097982 更新日:2024年3月29日更新 印刷ページ表示

田原地域への医療機関の新設

市民: 

貴重なお話ありがとうございます。少し違う話でも大丈夫ですか。

僕の職業柄なのですが、医療のことなのですが、田原の辺りに病院は建てられないのかなというのがありまして。

なぜかというと、北河内の三次救急としては関西医大がたしか今はやってくれてはりますけれど、田原地区から関西医大に行こうと思ったら、車がないとかなり厳しいと。実際、四条畷駅までコミュニティバスに乗っていって、京橋駅から枚方市駅のほうに行ってということになってくると、どんどんみんな年をとってくるので、正直、今もよく事故とか起こしていろいろ全国でも言われたりとかして、世の中では車はお年寄りには危ないでというように言われているので。

ただ、この地域は車がないとかなり厳しいというところになったときに、三次救急ほどではなくていいのですが、今バイパスもできていて、東日本の津波とかは予想外の津波やと言われて、田原地区に津波みたいなものが来るときにはもう大阪自体が終わっているような状態なので、安全じゃないかなというのがあって。あとバイパスがあるから、大阪のほうからも災害拠点病院みたいな感じで連れてこれるし、変な話、京都までも行っているから、京都、奈良からも来れるし、職ができるから人が増えるというのがあったので。どうしてもここから大きい病院に行こう思うと近大病院とか野崎徳洲会、畷生会。ただ、野崎徳洲会、畷生会はやっぱり内科とかもあるので、となってきたら、今は奈良に依存してるのですが、実際問題、奈良の近大奈良病院、小児のほうはもうやらなくなってきて、奈良県総合医療センターとかに送りますということになっているのですが、医療センターは大和郡山で結構遠いから、であれば田原のほうに何かあればうれしいなというのが正直なところ。今後、みんな動くに対してもいけるかなとは思うのですが。ちょうど先ほど言われていたように、いろいろなものの改修をしていくというときなので、どうなのかなというのもあって、ちょっとそこだけ相談させていただきたいなと思います。

 

市長: 

ありがとうございます。田原地域に病院をという話は、今回第7回目の対話会で、毎回ではなくともそれなりの頻度でいただくご意見の一つかと思います。もちろん可能性としてないというわけではなく、市民の皆さんの安全安心を守るという観点で、チャンスがあればつかんでいくということが非常に重要なことかと思っています。

ただ、おそらく仕事として従事されているのであれば、状況として把握いただいているかと思いますが、病院という制度自体が、民間事業者のようであり公的な存在でもあるという非常に難しい存在かと思います。完全に民間事業であればどこに建てるのも自由で、事業者さんがそれを決定するわけですが、医療機関は保険医療が適用されるものですから、いろいろ制約がございます。

ご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、基本的には地域医療を考える際には医療圏という概念があり、三次救急とおっしゃいましたが、基本的には北河内の二次医療圏と言われる医療圏に四條畷市が属しています。いまおっしゃった、個別名は出しませんが、枚方市の大きな病院についても同じ北河内の医療圏になります。北河内医療圏は枚方、守口、門真、交野、寝屋川、大東、四條畷で構成されますが、枚方の大病院は実は北河内の一番端にあります。しかし、現在のルール上、一つの医療圏として救急医療を含み、手術の対応や、入院で必要なベッド数などが全て規定されていて、それをこの医療圏の中で整備していきましょうという考えなのです。

なので、私がこの医療圏の会議でも申し上げたのが、医療圏は理解できるが、例えば四條畷市は大阪府という単位で区切られても、生活実態は奈良県といった場合、市や府で区切られたら、端側にいる我々は困るという話をいたしました。都道府県の境に壁があるわけではないので、奈良県側も含めて全体を見た形で市民の皆さんが安心して病院に行ける環境を整えてもらわないと、大阪府民は大阪でと区切られますと、我々は常に遠い医療機関に行かなければならなくなるという話はさせていただいているところです。現に今の国のルールでは、地域の境に明確な線があって、基本的には北河内という単位で病院を整えなさいということになっています。これは行政のよくない点の最たるものかと思っています。

なので、今のご質問にお答えすると、この北河内という医療圏の中で病床数などの目標値を超えることはできないので、関西医大さんやその他の大きい病院さんとの兼ね合いの中、二次医療圏としてさらに大規模な医療機関を設置することは、現実的には非常に難しい状況にあるということです。ただ、今おっしゃったように、もう少し広域の京阪奈というエリアでみて、アクセスが遠い病院しかないのであれば、病院を設置する可能性はあるかもしれないということですから、私が市長としておこなっていくことは、常に北河内や四條畷市だけを見て医療の必要性を判断するのではなく、奈良、京都、大阪といった広域で見て病床数は足りているのかといった観点で、新しい病院を設置する判断をお願いするところから進めていかなければならないと思っています。四條畷市として要望をしたところで、二次医療圏内の施設で十分という判断になってしまいますから、引き続き協議会の場で、いま申し上げたようなことをしっかり発信をしてまいります。

また、行政として、市街化区域でそういった施設を建てることが可能なある程度の規模の土地があるかというと、かなり複雑な土地しか残っておりませんので、なんとも申し上げづらいですが、いざルールが変わってきた際には検討していきたいと思います。

 

鉄道沿線の延伸

市民: 

先ほどの方が、枚方の厚生年金ですか、そこへ行くにはやっぱり不便やということで、今、私市まで京阪電車があります。あれを田原のほうへ来るとか、前も言ってはった人があるということで。そうしたらやっぱりこの辺も活性化してくるのではないかなと思いますけれど。

 

市長: 

ありがとうございます。地図をご覧なればおわかりいただけると思いますが、地図上で私市と生駒を結びますと、中央部分が田原になります。

私も伝聞で確かな話ではないですが、開発に勢いがあった時代、田原にも小学校を2校つくろうという構想があったと聞いています。ただ、私市駅は京阪電車さん、生駒駅は近鉄さんで、どちらも民間企業さんですから、結局、乗降者数で利益が出るのであれば延伸する考えだと思います。終点になってしまうと、ここで利用者数を増やすというのは現実的ではないと思いますし、用地買収などにも相当のお金がかかります。

では、私市から生駒までつながったらどうなるのかと考えますと、田原台はどうなるのかなどさまざまな課題も出てきますし、開発費用に乗降者数が見合わないと思いますから、おそらく現実的には相当難しいことだと思います。

田原地域が、昔の構想どおり小学校2校で人口が1万人を超えるような規模になっていれば、もしかしたら私市と生駒をつなぐ未来もあったかもしれないですが、ご存じのとおり小学校が1校になって、現在の9,000人で止まっている段階ですと、延伸という話はは難しいかと思います。

だからといって何もせずに諦めているというわけではなく、チャンスがあるとすれば、まだ敦賀から先についてはもめていますが、ご存じのとおり松井山手駅付近に北陸新幹線の駅を設けるという話があります。将来的に松井山手を新幹線が通る場合、松井山手が終点というわけにはいかないので、大阪市のほうへもつなげていくのだと思います。そのルートについて今後検討していくといったタイミングや、高山の方も開発をすすめておられますし、さまざまな条件や機運が高まったときに、もしかしたら電車の整備といった話もでてくるかもしれません。現実的には、田原地域の人口が万単位に満たない規模では単純に延伸するということは、民間企業さんとして難しいかと思います。

なので、やはり四條畷市としての今後の取り組みとしては、まだまだ不十分かもしれないですが地域内の移動などの取組をまずはしっかり進めていきます。現在、コミュニティバスが田原と四条畷駅をつないでいますが、コミュニティバスの費用についてもどんどん値上がりしており、市としてもこのコミュニティバスを維持できるように努めてまいります。現状のままであれば、コミュニティバスも、今の本数をいつまで維持できるか予想できないほど厳しい状況となってきていますので、まずはコミュニティバスの維持に注力することが重要かと思っています。

ただ、鉄道沿線の延伸といった未来を忘れずにまちづくりに取り組んでいくことも重要かとは考えております。ご意見ありがとうございます。

そのほかいかがでしょうか。どんなささいなことでもご質問等いただければと思いますが、いかがでしょうか。

すみません、少し市全域の大規模な話ばかりで恐縮ではありますが、もっと身近なお話とかでもご質問いただければうれしいです。

下田原に訪れる頻度は、おそらく全地区の中で一番多いかと思いますので、行事等でお会いした際にもお話はさせていただいておりますが、せっかくの意見交換の場ですので、ご質問等ございましたら挙手いただければありがたいです。

 

一般診療科目の医療機関の新設

市民: 

すみません、さっきの話にあわせてで、ぶり返して本当に申し訳ないのですが、さきほどの病院の話、大きな病院、かなり大きな病院というのは難しいというのはよく分かりました。それよりもっと規模を落とした病院として、でも救急車はちゃんと来れるような病院があったら、言うたらそこで田原の人とか、四條畷の、名前を出したらあれですが、ほかの病院とかの救急はあるとして、そのほかのないところ、かゆいところに手が届くような診療科を置いておけばどうなのかなというのと、そうすれば病院の先生などは基本的には近いところに住まれるので、となったら田原地区とか四條畷とかは住みやすいですよね。そうなれば人口が増えるから、こうしてほしいとかそんな話ではなくて、そこで所得税とかも入ってくるだろうし、田原の人口が増えたら電車のこととかも可能性が出てきやすいとか、奈良交通とか私市からのバスの本数も増えると思うので、それだけでもかなり変わるから、何か企業みたいなのが出てきてくれたら。

特に医療は基本的には近いところで住むというのがほぼ暗黙の了解みたいになっていますし、僕も働いていたときに、30分圏内のところにおってほしいというのは言われたりもしていたので、そんな大きいのとかでなくてもあればいいなという。そういうことを頭の片隅に入れといてもらえたらうれしいという。

 

市長: 

ありがとうございます。我々としても、やはり医療機関などについてはご要望が多いため、いろいろな方面に働きかけをしていた時期もあります。というのも、田原に来られたことがない方も含めて田原地域という地域を見据えた時に、お医者さんとしても、やはりある程度の来院者数が見込めないと経営が成り立ちませんので、患者数があまり多くないのではないかと思われると、開業をためらってしまうようです。

しかし、実際には道路の利便性もありますし、想定よりはもう少し広い範囲の患者さんにご利用いただけますよと、市としてアピールするような取組をおこなってはおりますが、なかなか新規開業されるまでには至っていないというのが現状です。最終的には開業される方がお決めになることですので、市としては何とも言えない部分はあります。

今とても良いことをおっしゃられたのですが、根本的には人が集まらないと、病院や商業、あとは雇用もそうですが、そういったものが新しく生まれないということなのです。なので、いろいろな意見があるとは思いますが、田原地域の未来を考えた場合、人が集まってくる仕掛けづくりというのが非常に重要だと思っています。

公共用地として市で持っている大きな用地は田原台六丁目の土地。ここから南の方へ向かい、コンビニがあるところの向かい側の斜面地、森のようになっている場所、こちらは市の土地ですが、斜面になっていますので、何をするにも費用がかかります。

民間さんの土地で、例えば田原台の中央部にある商業施設があるエリアで、現在使われていない土地。今年度、民間企業さんのお力添えをいただきながら、改めて商業施設エリアの中央部や、あるいは先ほど申し上げた斜面地やグリーンホール田原についてさまざま検証をしております。

田原台自体もまち開きをして30年以上経過しておりますから、今後どのような施策を講じれば、より人が集まるのかということを考えていかなければならないフェーズに来ているかと思います。もちろん企業や事業者さんなどを誘致するという考えもあるでしょう。なので、市としては基本計画をつくらなければ物事は前に進みませんので、昨年度に基本構想を練り、今後の実現に向けた案を取りまとめて、本年度、基本計画を作成している最中です。

なので、市が持っている未利用地や、民間さんが持っている利便性は高いけれど現状空地となっている場所を、人が集まってくるような施設の設置などの可能性を模索して、そこに人が集まるとなれば、商業施設的なものも参入するかもしれないですし、病院の開業も検討してただけるかもしれない。順番としては人が集まる仕掛けを先につくらなければ誘致は難しいので、今はそういった取組をしています。

あわせて移動手段の確保という意味で、たわらコネクトカート(TCC)の運行をおこなっております。免許を返納されてしまった方でも人が集まる施設に出向いて行けるようになる取組みです。その上で、新たな施設や人が集まる場所などを民間企業さんと連携して設置できれば人が集まってくる。そうなれば、おっしゃったように施設なり雇用なり、もしかしたら病院も誘致できるかもしれない。少し気の長いお話のように聞こえるかもしれませんが、まちづくりというのは一足飛びに進まないものですから、今は自然な流れで取組を進めています。ご意見ありがとうございます。

ほか、いかがでしょうか。マイクをお持ちします。

 

耕地整理・民間事業者の開発

市民: 

質問させていただきます。2点ほど。耕地整理のほうでは、四條畷市さんには非常にお世話になっていまして、換地委員会とかいろいろそういう作業も進めているところですが、市長さんのコメントが聞きたいというのが一つと、それと、一丁目の奥のほうに開発されているようなところがある。流通センターみたいなところがあるとかないとか、実際には分からないのですが、市長さんの把握されている範囲でよろしいので、教えていただけますか。

 

市長: 

ありがとうございます。まず1点目の圃場整備の部分ですが、担当課から議論の進捗については報告を受けております。

現状といたしましては、決定する基準をつくっていきましょうという議論をされていると伺っています。どうしても計画が見えてしまうと具体的な話に入っていきがちなのですが、実際には決め方にルールがあり、いかにそれに従っていくのかというのが現状だと聞いています。

ただ、大阪府にお話を伺った中では、やはりさまざまな工程がある中で、下田原の皆さんが継続して話合いを重ねてこられて、現在の状況までたどり着いたのだと思うのですが、やはり換地の部分が最も難易度が高い話合いになるとは聞いております。

なので、行政としても、担当課の職員や、大阪府から来ていただいている農政担当職員と密接に協議しておりますが、全員が希望どおりの100点満点の答えをだすことは難しいとは思っています。納得できないと前に進めないものだと思いますので、多少遠回りな議論になるかもしれないですが、しっかりと基準を決め、一定合意を得たうえでないと、最終的な換地には至れないのではないかと感じているところです。

いずれにしても、引き続き市としてできることは全力で取り組ませていただきながら、耕地整理の条件として売上げを見込む未来も見据えていかなければならないという部分もあると聞いておりますので、そこは市も可能な限りバックアップさせていただけたらと思っています。

2点目の件、これはご質問いただくかと思っておりましたが、おっしゃるとおり一丁目の件、土地所有者さんがいろいろとお話しされているとは聞いていますが、市街化区域ではないので、ルール上、何かを建てられるようなエリアではないです。

今後の可能性があるとすれば、四條畷市のまちづくりにおいて都市マスタープランという計画があり、その中で例えば田原台であれば住宅地域、商業地域と色分けがされています。下田原さんであれば市街化調整区域が多いのかと思いますが、そういった市街化調整区域に建物を建てるとなると、市の最上段の都市マスタープランから見直さなければならないということと、さらに、四條畷市のような規模の市は、勝手に変更はできず、大阪府さんの許可を得なければなりません。

何事にもメリットとデメリットがございまして、今の市の考えとしては、例えば大規模な流通センターのような施設ができれば、雇用も生まれますし、現状は草木が繁茂して管理が行き届いていない状態ですが、なにかしらの施設があれば一定維持管理はされる、あるいは税収という意味でもメリットがあるかもしれない。デメリットとしてはやはり交通量が増えることで安全性がどうなのかなど、常にメリット、デメリットはあると思います。

なので、今の市のスタンスとしては、土地所有者の皆さん及び関連する地域の住民の皆さんの了承といいますか、一定のご理解があるのであれば、市としては前に進めていけるかと思います。そういう了承、ご理解がないうちは市として推し進めていくという考えはございません。

現状は地域の皆さんにご理解をいただく段階を迎えていると担当者より報告を受けています。なので、市としてはその段階が一定終了しましたら、次の段階へと進めていく、そういった状況です。 そのほかいかがでしょうか。よろしいでしょうか。

様々ご意見、ご質問をいただきましてありがとうございました。どうしても、すぐさま対応できるものと、一歩一歩着実に時間をかけて積み重ねていかなければならないことも多々ございます。

ただ、今日いただいたご意見、どれもおっしゃるとおりだなと思いますし、同じような未来を思い描きながら進めさせていただいているのかと思いますので、今後もたくさんのご意見をいただきながら、よりよい暮らしやすいまちづくりを目指していけたらと思っております。

最後に是非アンケートにご協力いただければと思います。対話会でいただいたご意見をベースに実現する政策も多々ありますし、アンケートからも、さまざまな点を反省しつつ取組を前に進めていけたらと思っております。

改めまして、休日の朝、出づらい時間帯にご参加いただきましてありがとうございました。これで終了といたします。