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江瀬美での意見交換全文(第7回地域と市長の対話会)

ページID:0097837 更新日:2025年3月31日更新 印刷ページ表示

スナックから漏れる音と飲酒運転の取り締まり

市民:

こんばんは。近所にスナックがあるのですが、ここ1年の間に喧嘩があり、警察が2回来たことがあります。夜遅くまで、12時、1時頃になってもカラオケをしておられますが、住宅街において何時までカラオケをして良いのでしょうか。お風呂に入っていても聞こえてくるし、隣に赤ちゃんもおります。

 

市長:

ありがとうございます。もちろん生活環境という観点では市も関わっていますし、そのような音、騒音、臭いなど、近隣住民の方がお互いに尊重し合い生活していこうという意味では、市も条例を持って取り組んでいるところです。

しかしながら基本的にそのような飲食店などに対する店舗の規制というのが警察さんの話になってきますので、今すぐ無責任にこの時間までというのは少し答えづらい部分があるため、地域の方からそのようなご意見をいただいていることをお伝えさせていただきます。

職業として生活されている方々もいらっしゃるなか、認められている範囲もあり、むやみに規制することはできないのですが、やはりルールを守って運営できているか、というところであると思います。

 

市民:

車で来られた方が小児科さんの駐車場に停めて、お店に入られることもあります。単車で来られる方もいらっしゃいます。お酒を飲みに来られますが、車や単車で来て、そのようなことが許されるのでしょうか。

 

市長:

繰り返しになりますが、市は取締り機関ではないため、なかなか取り締まることはできませんが、もし不審に思われた場合や、騒音でお困りの場合は、110番通報していただくのが一番であると思います。

 

市民:

警察の方には伝えてもらいました。

 

市長:

あっ、本当ですか。

 

市民:

喧嘩の時に。

 

市長:

特に飲酒運転などは、提供する側にも責任がありますので、そのような部分は改善されるものと思います。ただ、飲酒されていたか決定的な証拠がないなか、行政としても確証がないなかで注意することはできませんので、そのような場面がありましたら警察に通報いただきたいと思います。

本日せっかくお話をいただきましたので、警察に取締りの部分につきましても確認させていただきたいと思います。貴重なご意見ありがとうございます。

そのほか、いかがでしょうか。

 

人助け

市民:

失礼いたします。四條畷市内の高校3年生の男の子が人助けをしてくださったことを話させてもらってもよろしいでしょうか。

私の家の前に住んでおられる、高齢者独り暮らしの方なのですが、家の中で、後で分かった病名は脳梗塞で倒れておられたのです。

その時私は、全く聞こえなかったのですが、その高校生が自転車で通ったときに、何か助けてくれとか、誰かいませんかといった、声が聞こえたようです。

玄関の鍵が開いており、その高校生が家に入ると、おばあちゃんが倒れており、自分の携帯から救急車を呼んでくれたようです。そしてそのおばあちゃんが、民生委員の私を呼んでほしいと言われたようで、その高校生がうちの玄関に呼びに来てくれました。私は、慌てて向かうと、やはり倒れておられ、少しお待ちくださいねと言うと、そのおばあちゃんが、〇〇さんという方を呼んでくださいとおっしゃったのです。私は、手ぶらでしたので、家に戻りすぐこの方に電話をすると、すぐ来てくださって、その方の自宅に入られました。

それから時間はかかったのですが、救急車が到着し、畷生会病院に運ばれて行きました。

私は、その高校生の名前を聞こうとしましたが、なかなか答えてくれませんでした。私は、その高校生の制服が自分の孫と同じ制服であることに気づき、門真の高校である見当が付いたので、お話しが弾み、お名前や住所を教えてくれました。

翌日たまたまその高校生が私の家の前をとおりかかった時に、そのおばあちゃんが入院され、病院にいるので安心してほしいと伝えたところ、よかったですと元気に帰っていかれました。

私は、その気持ちがとても嬉しく、その高校生の学校に電話をさせていただき、教頭先生と話をしたところ、私の孫からその翌日、学校で担任の先生がその話をしておられたと聞きました。

いい人助けをしてくれたなと思っています。もし、高校生が助けてくれていなかったら、ひょっとすると危なかったかもしれません。私は非常に嬉しかったので、この場でお話しさせていただきました。

 

市長:

ありがとうございます。大変いいお話を聞かせていただきました。

その高校生の方が差し支えなければ、ぜひ、例えば表敬訪問をしていただければ、広報紙で全世帯にもお伝えすることができると思います。その方が望まれているかどうかは大事なところですが、もしよろしければお声がけいただければと思います。

 

市民:

なかなか褒めることが今ないと思います。怒られたりすることはありますが。

 

市長:

ぜひ、もしよければ聞いてみていただければと思います。

 

市民:

一度、私、聞いてみます。

 

市長:

ありがとうございます。貴重なお話をありがとうございました。

最近では、やはり個人情報を渡さないよう相当教育がなされているのだということも感じましたが、そのような方がいらっしゃることが嬉しいですよね。

 

市民:

嬉しかったです。

 

市長:

本当に。ありがとうございます。

 

中学生の朝の挨拶

市民:

西中の生徒さんですが、朝、私の家の前を通って学校に向かわれます。おはようございますとお伝えすると、きっちり挨拶をしてくれます。

今の奥さんと一緒ですが、西中の生徒さんは本当に良い方々ばかりです。卒業された方々もきちんと挨拶をされ、帰っていかれます。

おはようございますとおばちゃんが声をかけると、おはようございますと返ってくる。ありがとう言ったら、ありがとうと返ってくるので、良い方々ばかりだなと思っています。それこそ褒めておいてほしいなと思います。

 

市長:

ありがとうございます。

市全体では、田原地域における挨拶運動で、大阪府から表彰を受賞されておりますが、恐らく全域的に、都心部よりは少し郊外にあるという側面もあり、そのような人と人とのコミュニケーションが残っているのかなと思います。

今のお話をお伝えすると、校長先生や学校の先生方はとても喜ばれると思いますので、ぜひお伝えさせていただきます。

また、地域の皆さん、青少年指導員の皆さん方を含め、皆さんが温かく見守っていただいているからこそだと感じており、重ねて感謝申し上げます。ありがとうございます。いいお話をいただきました。

 

西部地域における道路環境の整備、公園整備

市民:

田原地域に住んでいる者です。

先日、雁屋西町に行った際、火災による自宅の延焼で、四十数人が焼け出されたと聞きました。どこで避難生活をしているのかと尋ねると、公民館で生活をしており、1か月近くになるということでした。

一つはやはり延焼しやすい地域構造なのだということ。もう一つは公民館が避難場所になるといった、住民同士の助け合いの気風が残っており、住みやすい地域なのだと、2つのことを感じました。

市民意識調査において、JR線の西側地域をどう感じますかという質問に対して、一つはやはり道路事情が悪いというのが一番に挙がっております。もう一つは教育環境がいまひとつよくないということです。

そのような意見が非常に多く、道路環境の問題というものは、やはり延焼にも関わってきますし、地震発生時にどれだけの被害が生じるかということもあるため、やはり行政としても消防車が入りにくい場所とか、そのようなことを事前に調べていただき、重点的に道路環境の整備を考えていただけないかなと一つ考えています。

もう一つは、子育てをするうえでの環境が悪いということです。施設で子どもを預かっていただける場所はありますが、子どもを自由に遊ばせられる環境という意味では、公園や児童館のようなところがあまりないなという感じがします。公民館が使用されているかどうか、そこはよく分からないのですが…。

福祉コミセンは児童館のような役割を果たしておりますが、やはりJR線の西側全体で公園とセットになった児童館のようなところはないなと感じるところです。それを何とか整備することを考えられないかなと思っています。

 

市長:

貴重なご意見ありがとうございました。

4月25日の早朝に雁屋西町で大きな火災がございました。直近でみましても、四條畷市で起きた火災の中でも最大のものになります。

まだ出火原因そのものは分かっていないのですが、一番燃え広がった理由としましては、本来のルール上、アパートなどは壁等に延焼しづらくするようなものを整備する必要がありますが、建設途中のアパートであったため、木の枠組みだけがある状況となっておりました。これは、キャンプファイアーと同じ状況であり、火を止めるものがなく、風も吹き、勢いよく延焼したことが今回の火事が最もひどくなった理由とされています。

また、消防車の話と道路の話をしていただきました。

まずお伝えしたいことは、消火栓は国の基準に従って様々配置されておりますが、消防車が入れないと消火活動ができないということではなく、大きな道路に消防車を停め、消火栓をつなぎ、ポンプを持っていくことで消火活動を行っています。四條畷市域においては、基本的に水を届けられないエリアはありません。消火活動は、どこの地域においても、消火栓との位置やホースの長さにより消火活動は可能となります。

しかし、おっしゃっていただいたように、延焼などを考えますと、道路幅は十分あった方が良く、古くから残っている住宅地域につきましては、火災等が起きた場合に、確かに被害が広がりそうであると考えられる場所はございます。

これは、ただ今生活されている方々がいらっしゃるなか、確実に整備される際に、法律に基づいた道路幅員を確保いただくよう働きかけを行うことや、お手元の冊子18ページの「コ、住環境」における狭隘道路拡幅整備事業補助金というものを本年度から制度化しています。この制度は、4メートル未満の道路は基本的に広げていかなければならないという前提のもと、現在は測量等の費用が持ち主さんのお金で行うこととなっており、拡幅の妨げになっているため、市として補助を行うことで、道路の分筆や、1か所でも多くの道路を広げていこうといったものです。

次に、公園整備の考え方についてです。市全体では、飯盛霊園が都市公園に分類されることや、四條畷市総合公園がとても広いことから、実は公園面積が北河内の中でもとても豊かな市となっています。

しかしながら、JRが通っている西部地域全体のエリアに限定して考えますと、北河内で最も公園がないという現状があります。肌感覚と一致するかと思います。

現状の市の計画として、小学生は基本的に放課後に校区外には出て遊ばないように指導しており、他校区公園があっても放課後に遊びに行けません。よって、市の今の考え方としては、小学校区ごとに、比較的大きな都市公園を整備することとしています。

第1弾として7月1日に開園します、南小校区に位置する「くすの木公園」です。次に、くすのき小のエリアでは、市民活動センター内にある社会福祉協議会と現在調整中となりますが、市民活動センターの場所を、小さいお子さんからご高齢の方が集う公園に整備していく考えです。畷小エリアでは、南中跡地が考えられるのですが、岡部小校区については用地がないため、様々な可能性を模索しながら進めていこうと考えています。

お伝えしたいこととしては、結論から申し上げますと、今計画を検討するなかにおいて、児童館を小学校区ごとに整備することは、非常に多くの箱物の数となるため、かなり厳しいかなと考えています。考えられることとしましては、今後再編整備をしていくなかで、子どもの居場所という考え方をどのように位置づけていくのかということですが、再編整備を行う際に議論を深めていきたいと思います。

公民館の利用については、地域によっては公民館において子育てサークルの皆さんが定期的に集い、交流を持たれているサークルも多々あると私は伺っているような状況です。ありがとうございます。

 

四條畷神社のトイレ

市民:

四條畷神社のトイレは何とかならないのでしょうか。もう何年も前から、私、市役所にも行き声をかけさせていただき、市会議員さんにも声かけをしているのですが…孫は、怖いから帰りたいと言います。また、神社階段下の右側の草むら付近で、おしっこをしている人も見かけます。

皆さんやはりあのトイレは怖くて使いたがらないと思います。昔のぼっとんだと思います。正月も大勢の方が参拝に来られますが、どのようになっているのでしょうか。

 

市長:

ありがとうございます。

まず大前提から整理いたしますと、特定の宗教法人さんの持ち物ですので、公共施設ではまずないということです。

このため、特定の宗教法人、四條畷神社がお持ちのトイレ設備に、税を入れていいのかという議論がまずあります。

しかしながら、市全体としては、国史跡に指定された飯盛城跡の知名度も少しずつ上がってきているため、ハイカー等に対してトイレの整備を検討してはという議論になった場合に考えなければならないことがあります。

まず、都市計画と言われるものです。例えばこのような住宅街に突然工場が建てられた場合は大変だと思いますので、エリアごとに何を建てて良いかが決められております。これは地区計画というものなのですが、四條畷神社の参道沿いのエリアが基本的には住宅のエリアになっているので、例えば市がトイレ設備を単独で建てるということができないエリアとなります。

次に、地域の方々の合意が必要ということです。住宅の横に公共用トイレを整備する場合、地域の方の合意がないと相当難しいのですが、地域からはそのようなものは建てないでほしいと言われております。

このように、法律上も地域住民のご理解としても、市として新たにトイレを整備することは困難な状況です。

市としては、現在のトイレが利用しづらい状況にあり、改善すべきであるということは認識しておりますので、沿道で可能性がないか調査を行いました。

まず1つ目に、神社の階段を上ると右手にございます建物のトイレを開放できないか、神社と相談を行いました。昔は行っておりませんでしたが、やはりトイレ設備に関するご意見が多々あるため、宮司さんのご協力により使用できるようにしていただきました。

2つめに、参道の手前にある川崎池公園について、現在下水道関係の工事を行っておりますが、バリアフリーが整ったトイレを整備する予定です。

これら2つの取組みにより、上り始めと上り終わりの2か所にトイレを整備し、周知啓発を行いながら解決につなげたいと考えています。根本的には、現状の場所を神社が整備することが望ましいことに変わりはないのですが、今申し上げたような理由で税金を入れることは困難であるため、そのような対策を取らせていただいています。

神社から聞いていることとしましては、下水道整備に非常にお金がかかるため、周年事業など、寄附が集まりやすいようなタイミングで着手できればいいなということはおっしゃっていました。

 

寄附金の活用

市民:

この間の鳥居建設の時には、たくさんの寄附が集まったと聞きましたが、あのような寄附を回すことできないのでしょうか。

 

市長:

鳥居は四條畷市民の大工の方が、クラウドファンディングという制度を活用されたと思います。寄附の大変難しいところとして、クラウドファンディグは使途を明確に示すことが必要であり、鳥居を建設することに対して集まった寄附を他の用途に使用することは、ルール違反となります。神社をよくするという名目で集めていれば良いのですが、やはり寄附者との約束であるため、流用は難しいということでした。

 

市民:

すみません。

 

市長:

いえいえ。多角的な視点から、ありがとうございます。

そのほか、いかがでしょうか。

 

市が所有するマイクロバスの老朽化

市民:

失礼いたします。先日、地区の行事で市役所のバスをお借りしました。その日、すごい雨だったのですが、区長さんが乗っておられた座席付近に雨漏りがありましたので、見ていただきたいなと思いました。

 

市長:

ご意見ありがとうございます。

あのマイクロバス自体が大変老朽化をしているのは事実で、カーテンがないことに対するご意見もいただいています。

今後、マイクロバスをどのようにしていくのかということですが、現在の老朽化の状況を見ると、新しく買い替えることも選択肢の1つであるかもしれません。

しかしながら、今あるものを少しでも長く使用していくという観点に立つと、現在の限られた利用率でも市民全体のご理解を得られやすいと思いますが、稼働していない期間も一定期間ある中で、新たに車両を購入することが良いか悩ましいところです。

また、現在、マイクロバスの運行は業務委託という形をとっておりますが、結構な予算がかかっております。運転手の確保は今難しくなってきておりますので、基本的には委託となりますが、一般的な人件費よりは高額となり、その予算を確保し続けるのかということもございます。

利用率が今後更に上昇すると、頻繁に稼働するものに一定税を使用することに対しては、多くの市民の理解を得られると思うのですが、使用される団体の数や、利用率に限りがある中で、新車を購入し、大きな予算を投入するか。その点が市として市民のご理解を得られづらいのではないかということで、現在補修を行いながら、今のバスを使用しているということになります。

よって、今後の考え方としましては、利用率向上に向けた更なる啓発や、要件を緩和するなど対応しなければ、新車購入は難しいと考えています。

しかし、使用していく以上、雨漏り等は改善しなければなりませんので、それはまた伝えておきます。

 

市民:

お願いします。

 

自治会加入率向上に向けた取組み

市民:

雁屋地区の対話会でも同様の意見があったと思うのですが、自治会の会員数が減っていくことに対してです。

2050年の市の人口減少にかかる話にもつながると思うのですが、人口自体が減少し、自治会加入者が減少すると、その地区の自治会運営自体が難しくなってくるのではと感じます。

実際、地区ごとの良いところなどもあると思いますが、市として例えば広報誌に先日、行動指針ですか、自治会に入るとこのようなことがあると記載いただいたと思います。

何か市としてのバックアップ、自治会を盛り上げるビジョンといいますか、お金のこともあると思うのですが、どこまでできるのでしょうか。

実際に、現在江瀬美地区で、大阪府の事業を活用し、マーケティング調査を始めようとしています。江瀬美地区にどのような人がおられて、このような分野であれば手伝っていただけるとか、そのようなものをマーケティング調査していきたいと思っています。そういった取組みを、市で相談に乗ってもらえるとか、自治会を盛り上げる施策のようなものがありましたら教えていただきたいと思います。

 

市長:

ありがとうございます。

ぜひ後段のマーケティング調査のようなものは、市の地域振興課に積極的に情報共有いただきたいと思います。そのような好事例が生まれると、他の自治会においてもやってみようと、波及していくと思いますので、ぜひ適宜情報をシェアいただけると嬉しく思います。

この問題は正直大変難しい問題です。あまりに行政が介入した時点で、もうそれは自治ではなく、自治会とは呼ばないものになってしまい、非常に難しい問題かなと思っています。

市として現在させていただいていることは、転入された方に自治会に入りましょうというものを配布することや、ホームページや広報誌において定期的にしっかり啓発すること。あるいは地区補助金という形で自治会運営に人口に応じた補助金を出させていただくことや、地区交付金という形でそのような自治会が集まっている組織に対して交付金を出させていただくことであり、様々な形で支援はさせていただいております。

しかし、やはり大事なことは自律的・自主的に何かをしていこうということだと思います。

例えば本市の場合、公募型のまちづくり提案事業補助制度があり、自治会においてももちろん申請いただけますし、市が協力する事業として一定の要件を満たせば、市の公式SNSや市の広報媒体において情報発信等を行うといった仕組みを構築しております。ぜひそのような制度も積極的に活用していただきながら、各自治会の特色を出して取り組んでいくということが非常に重要であると考えています。

と言いますのも、やはり岡山地区のように1万2,000人いらっしゃる自治会と、数百人の自治会がある中で、一律に行政で何か推進していくということは正直非常に難しいと感じます。同様のルールがほぼ適用できないといいますか。ですので、私の自治会はこのようなことをやってみたいということは、もちろんできることとできないことありますが、一緒に知恵を絞らせていただけると嬉しいということがお答えになります。

最近では、田原台地区では自治会連絡会の事務局のようなものをご自身で作られ、連絡会が主になったお祭りといいますか、「TAWARA fes.」というイベントを行われており、多くの人が集い賑わっております。また、自治会によっては自治会長さんがデジタルに長けた方もいらっしゃいますので、自治会費のデジタル徴収などを試みようかと、各自治会によって様々な工夫を行っております。

これらの好事例を教えていただき、他の自治会へ共有することでより良くしていくといったイメージです。やはり自治会であるため行政がこのようにしていくといった形で行うのは少し違うのではないかというように思っておりますが、自治会に入っていただきたいという思いは私もありますので、また一緒に考えていければ良いかなと思います。

 

市民:

今のお答えの中の、好事例をたくさん集めて、それぞれの地区に還元するといったシステムについては、市役所のどちらの窓口に聞くと答えてもらえるのでしょうか。

 

市長:

そうですね。地域振興課が基本的には事務局となり、地区会長協議会といった各地区の自治会長が集まる会が2か月に1回必ず開かれております。その場で、共有いただくということもあるかもしれないですし、自治会長からぜひご発言いただければと思います。

 

市民:

そこを頼りにさせていただきます。

 

市長:

はい。ありがとうございます。

 

万博無料招待事業、市民参加の防災訓練、魅力向上への取組み

市民:

小学生の子どもがいるのですが、大阪関西万博へ小・中学生を無料招待するというお話を伺いました。1つ目に四條畷市の状況がどのようになっているのか教えてください。

2つ目に、先ほど少し話しがありました災害時における子どもの対応について、私の子どもに少し発達障がいがあり、初めての場所や環境が少し苦手なところがあります。ですので、小学校等における避難訓練において、たしか市で段ボールベッドやテント等を備蓄されていると聞きましたので、その実物を子どもに見せて体験させる機会を作っていただきたいです。そうでなければ、初めての場所で、物が苦手な子や集団が苦手な子もたくさんいらっしゃるので、できましたら本物を見て体験する機会を作ってほしいと思います。

もう一つよろしいでしょうか。「かんさい情報ネットten.」という夕方の番組があるのですが、先日四條畷市が取り上げられていました。嬉しくて見ていたのですが、コメンテーターの方が四條畷市と聞くと、やはり少し特徴がないとおっしゃっていたのです。すごく残念で、市をアピールしていく何か場とか施策など、今後の方針にどのようなものがあるのかが少し気になりましたので、お話を伺えたらと思います。

 

市長:

ありがとうございます。順にお答えさせていただきます。

まず万博について様々な経過がありますので、お話し始めるととても長くなりますが、もともと大阪府が府内43市町村の高校生までの子どもたちを無料招待したいということでした。1回めについては大阪府が予算をみますが、1回では招待しきれないであろうとのことから、2回めは自治体の予算で無料招待を行っていただき、府と市で協力してやりましょうというものでした。

教育委員会では、その方針は前々から通知されたものではなかったため、正直戸惑っておりました。学校がどこに行き、遠足や校外学習をどこにどのように設定するかというのは、基本的には各市教育委員会、さらに言いますと学校長が権限を持っていることとなります。

本市としては、やはり学校の決定を尊重しようということで、1回めに関して、希望する学校があれば、各学校の方式で行くことを考えましょうとしました。

本日が締切日でしたので、最終報告をまだ聞いていないのですが、現在の方向性としては、1年生など人混みの中での移動が大変であるなど、各学校単位で行くことは困難であり、どの学校も1学年程度は行くといった方向で考えているようです。やはり、貴重な学びの学習でもありますので。

しかしながら、大阪府がされているバスのようなものは厳しいかと考えており、電車移動ができる学年であること、また、修学旅行のような大型宿泊行事と立て続くと大変なので、修学旅行に当たらない学年であること、そのうえで、参加を希望する学校は行くといった形で考えています。

あくまでも本市では、学校が参加されたいかどうかを大切に、学校の判断に委ねるようにしているというような状況です。まだ全体の取りまとめは聞いていないのですが、おおむねどの学校も1学年程度とする学校が多いと思いますが、参加されるというように聞いています。

2点目に、こちらは、毎年秋に市民を交えた防災訓練を開催しています。昨年も開催し、段ボールベッドやパーティションなどを組立てたりしていただきましたが、丸く折りたたまれたものを広げると、部屋のように広がります。

このような市民が参加できる訓練があり、広報誌等でも発信させていただきますので、もしよろしければ一緒に来て体験いただければ嬉しく思います。場所は、距離的な関係から西中で行うことが多いため、参加していただきやすいのかなと思います。

3点目に、四條畷市は昔、金網が大変有名で、日本金網連盟の会長も四條畷市が担当していたようです。最近であれば、やはり飯盛城の知名度が少しずつ向上してきています。しかし、城といいましても、皆さんがイメージされる城ではなく山城ですので、整備計画というものを現在構築しており、計画により、もう少し様々な取組みが見えてくるかなと思っています。

私の考えとしては、市長就任から7年半ほど経ちますが、派手な取組みは分かりやすくて、もちろん良いと思いますが、四條畷市で生まれ育った身としましては、居心地の良さ、住んでいて安心するような気持ちは、とても魅力的なものだと思っております。

例えば先ほどの校区ごとに大きな公園を整備することは、小さなお子さんからご高齢の方まで集える場所をつくるということであり、もしかすると、またそこでイベントが行われるかもしれません。そのような人と人とのつながりが、大阪府内でも大きい町でないからこそ、できることなのかなと思っています。

先ほど、自治会加入率の話もありましたが、北摂エリアの市長から話を聞きますと、そもそも自治会が組織できないという地域も多くあるなかで、本市は各地域自治組織というものがあり、一定の加入率があります。これも実は最近では当たり前ではなくなってきているわけです。あまりぱっとしないと思われるかもしれないですが、そのようなものも住宅都市としては大事でないかと思います。

観光施策として、多くの人が押し寄せ、暮らしている方が不便になるよりは、確実に住みやすいといった感じが生まれ育った身としては四條畷の良さかなと思います。また、もしかすると、まだまだ行政の支援が行き届いていない部分があり、そのような行政の各種制度が、困った時にきめ細やかに支援できる体制が充実していること、やはりそのような町が良いのかなと私は考えています。

一方で、実際には思っておられるより子育て政策等は進んでいるのかなと思っています。例えば、教育関係を一つ取りましても、トイレの洋式化率や、学校のエアコンの整備率は、突出して四條畷が良い状況です。西中は体育館を含めとてもきれいですが、そのようなことを確実にやっていくといいますか、住んでいて良かったなと思ってもらえるようなことをアピールポイントにできればと考えています。その他、このような取組みをしていただきたいといったものがあれば、ぜひいただきたいなと思います。

 

火災の際の行政の支援

市民:

雁屋で発生した火事について。我々も人ごとではありませんので、たまたまこの前は雁屋でしたが、初動の行政の支援体制はどのようにされているのでしょうか。

地震等といった自然災害は我々も参加しており、大きな枠組みがありますが、あのような火事が個々に発生した際には、今回避難生活を1か月程度されていますので、町会がどこまでお世話できるのか。その辺の枠組みを少しお聞きしたいと思います。

 

市長:

ありがとうございます。

近年四條畷市で起きた火災は、基本的に1件や2件ですが、その場合にはやはり自治会の公民館でお世話になり、親族やお子さんの家で生活される場合や、賃貸のハイツ等を借りられて生活するといったことが多いです。今回とても長引いたのが、最後の1組だったところが、途中までは話が進んでいた場所が、貸主のご家族の中で意見が割れ、そこで生活することができなくなり、1か月ほど延びてしまいました。もしそのタイミングで借りられていれば、2週間ほどで恐らく公民館を閉じられたのではないかと思っています。

ただ、火災は自然災害と違い、基本的には火災保険など民・民の関係が非常にポイントになってきます。今回の事情はとても特殊で、出火原因は不明ですが、放火であった場合、基本的にその方が責任を負うこととなるため、解体ごみ等もその人に裁判等で請求をして、お金は返ってくるという仕組みです。

このため、地震等自然災害にはそういう人がいないですが、放火になると、基本的には民間さん同士の訴訟のし合いになってきますので、その場合に行政がどこまで立ち入れるかというと、民間同士の話になるため、なかなか難しいところです。

では、市ができることとしては、例えば、住宅でも最近では、高齢夫婦の世帯で新たに家を借りようとすると、貸してもらえない場合もあるため、円滑に貸してもらえるような賃貸の登録リストのようなものを提供させていただくこと。

その他、ごみの面では、駆体、柱になると、産業廃棄物ですので、事業所ごみとなりますが、崩れ落ちた木材は一般ごみとして市として収集させていただく。もちろん手数料等も減免といたします。今回私が聞いているのは、約13トンのごみを市が処理させていただいております。

しかしながら、やはり根本的な部分は、火災保険に入られているかということや、原因者に対して請求をしていただいてという手続になってしまう。枠組みとしてはそういう形です。

 

市民:

なかなか難しいですね。

 

市長:

今回この規模の火災を、行政が経験したことがなく、行政として何をどこまでできるか確かに経験不足だったことは否めないので、今回の火災を踏まえ、やっぱり庁内で検証し整理する必要はあるかなと思っています。

 

市民:

食事の用意も町会の人が、有志で…。

 

市長:

私が聞いていることは、地域の民生委員の方が3食用意してくださったというように聞いています。本当に頭の下がる思いです。ありがとうございます。

 

最後に

市長:

すみません、大分と長くなってしまいました。今日もたくさんの視点でご意見をいただきましたが、しっかりと意見をいただきながら、市政を改善していきたいと思っています。

ぜひアンケートのほうに様々ご意見等も記入いただいて、一歩でもこの四條畷を住みやすくしていきたいなと思っております。アンケートのご協力をお願いします。

改めて、平日夜のお忙しい時間帯、そして足元の悪い中ご参加をいただきまして、ありがとうございました。