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市民:
すみません、よろしくお願いします。
ただいまお話された介護保険料ですが、プラスとマイナスはどうなるのでしょうか。
市長:
介護保険料をどのように算出するか、多分皆さん、あまり知られていないと思いますが、今後3年間(令和6年度、7年度、8年度)の介護保険区分(要支援1、2、要介護1、2、3、4、5)の人口がどれ位になって、それぞれの人がどれ位のサービスを利用されるかを計算し、そうすると保険料がこれ位必要という額を出します。
なので、需要予測が増えれば、当たり前ですけれども、保険料も上がっていくという、そういう仕組みになっています。
秋の時期に行政マンが何をやっているかというと、その予測をやっているのです。それぞれの区分が何人になるか。また、この3年でサービスも拡充させなければならないので、拡充させた場合に何人位が利用されるのだろうなど、1人単位でそれぞれ作って、保険料を決めています。なので、今、上がるとか、下がるとかを明快にお答えするのは非常に難しいのですが、少なくとも言えるのは、くすのき広域連合でやっていた時代よりは下がるということです。
これは間違いないです。なぜなら、この場で言いづらいのですが、守口市、門真市さんではたくさん使われていたのです。四條畷市に比べると。なので、そういう意味では四條畷市単独になると保険料は安くはなると思います。
ただ、なぜ今より確実に安くなると言い切れないかというと、今、コロナの影響で介護度等が上がる予測が出ています。室内に籠もりがちになって、足腰の機能が弱ってきたという方の要介護度がどれぐらい上がるか予測がまだ立っていないので、単独になったら安くなるかも知れない一方、それ以上に介護需要が増えると上がるという結果も考えられ、そこがまだ計算中なので言い切れないというのがあります。ただ、少なくとも複数市でやるより安くなるのは間違いないです。この計算をやっているところなので、なかなか煮え切らない答えで申し訳ないです。
市民:
事前にお届けした意見が7件あります。その中で、差し当たってすぐにというのがインフルエンザの予防接種を公費助成してほしいということです。特に受験生などは本当に保護者の負担が大きいです。小学校6年生までは2回ですね。
市長:
2回接種です。
市民:
1回3,500円から4,000円ぐらいを2回ということで、やっぱり子供さん2人、3人だと本当に負担が大きくて、打ちたいけれども打てないという方も結構いらっしゃいます。そのへんを四條畷市の場合はどのように考えていらっしゃるのでしょうか。
市長:
ありがとうございます。未来への投資をしていくという考えのもと、大きく3つの方針があり、その第1方針が子育てとか教育への投資です。
こういうものってあんまり国の補助とかはなくて、やるにしても全部、市の単独のお金です。こういう支援はないかと色々なお声をいただき、優先順位をつけてやっているというのが事実です。
行財政改革期には、そういう拡充ができなかったのですが、令和4年度の決算が良かったので、しっかりやっていこうと、この4月から先ず医療費助成を15歳から18歳までに拡充したのが一つ。これで大体、年3,000万円ぐらいを要します。市の負担として。
2点目が保育料です。保育園にお子さん2人を預けていらっしゃる方の2子目を無償化するというのを市独自でやっています。
加えて、お2人目以降の給食費。小中学校にお2人以上通われていたら、2子目以降の方の給食費を無償にする。これで合わせて1億円くらい。これを毎年支出していくわけです。
まずはこの3つを優先させていただきました。それはなぜなら、お声が多いからです。
今後の検討の俎上に上がっているのはインフルエンザ。これは市長に着任させていただいたときからよくいただくお声なので、子育て世帯に対する経済面での支援を拡充させるときには、選択肢の一つになりますが、まず今年度は今申し述べたものを先にやらせていただきます。財政を見ていきながらやらないといけないので。重要視しており、もちろん今後の拡充のテーブルの上には乗っている状況です。
市民:
先ほどのお話にあった、第2子以降の給食費の無償化は本当に助かると、若い子育て中のお母さんや保護者の方から感謝の言葉を聞きました。
また、言いにくいのですが、四條畷市の学力が低過ぎて心配だという意見もありました。学校でよくできていると言われても、四條畷市の基準では本当にできているかどうか不安であるということです。
続いて、小中学校の先生の不足は四條畷市も同じ状況かということです。不足しているということは、採用倍率が下がり、質も低下するのではないかということ。
また、先ほど公園がないということをおっしゃっていましたが、当地区は遊べる公園等がこれからもなかなか難しい状況だと思います。そういうこととか、岡部小学校の周辺は街灯が少なくて暗過ぎるということ。夜歩いてみていないので分からないのですが、そういう意見をいただいております。
ごみとか空き缶、犬のふんとか。これは地区の問題もあるかと思います。地区でも努力して解消しないといけないと思っております。
それと、市役所からの緊急放送が聞こえにくいということです。場所によると思いますが、結構声があります。
市長:
ありがとうございます。ほかの方もいらっしゃると思うので、少しシンプルな回答になってしまうものもあるかも知れません。
学力については、しっかりとお話をさせてください。広報誌にも掲載させていただいたとおり、全国学力状況調査の結果でいきますと、確かに四條畷市は全国平均、あるいは大阪府内平均を下回っています。これはあくまで平均で、どういう状況なのかというと、大体、成績表で1から5まであるとしたら、子供たちの数の分布は大体、中間層が一番多くて、極端に苦手な子と極端によくできる子というのが少ないというのが一般的です。全国的にも大体そうです。
一方、四條畷市はこういうグラフになります。よくできる子の数が少ない。なので、決してみんなが低くて平均点が下がっているわけでなく、極端によくできる子の数が少なくて、中間層のお子さんが中間の回答をしても平均値が下がるということになります。これが教育委員会の分析結果です。なので、平均が下回っているから全員の学力が低いということではないというのをお伝えしたいのがまず1点です。
もちろん、改善したいとは思っています。学力調査のときに併せて生活実態調査というのを取らせていただいて、ほかの市と比べて著しく弱い点が家庭学習時間です。家での勉強時間が30分未満と答えた子の割合が近隣市に比べてとても多いのです。生駒市とかと比べると全然違います。もちろん、学校も授業を頑張りますが、家庭学習時間と学力は大体比例するのです。教育委員会としても、そこを習慣づけようとしています。
これはまだ十分に活用できていないのですが、昨年度、AIドリルというのを市で導入しました。これは何かといいますと、昔は勉強が得意じゃない子も得意な子も同じ問題で宿題をさせていたのを、今は1人1台端末を持っていますから、その子がよくできるならより難しい問題を、解けないなら少し簡単な問題と、その子に合わせた問題が出てきます。4,000万円ぐらいしますが、市のお金で導入しています。何でそれを選んだのかというと、やっぱり自宅で学習する習慣をつけてほしかったからです。昨年度導入したばかりで先生たちも使い方を覚えないといけないので、すぐには使いこなせていないのですが、今後、しっかりと使っていきたいと思います。もちろん、それ以外にも授業の工夫とか、しっかりとやっていきます。
ここからは、皆さんのご意見も聞かせていただきたいと思うのですが、例えば、直近全国1位の石川県ですが、何をやっていたかというと、直前からずっと過去問をやっています。県を挙げて過去問題をずっとやって、全国学テに合わせて対策をして、1番を取っています。
その授業が本当に子どもたちにとって良いのかという問題があると思っています。賛否があると思います。それでも学力が高い市がいいという考えもありますが、学力テストだけに向かって対策するというのを、うちの教育委員会は良いとは思っていません。
ただ、現状を良いとも思ってないので、まず本市としては、しっかり中間層、あるいは勉強が苦手だと思う子に公教育として対応していきたいと考えています。加えて、自宅学習時間をしっかり延ばしていく。そういう考えです。
ただ、そこでハードルになるのが、今おっしゃっていただいた教員不足です。皆さんご存じのとおり、教員は大阪府の職員です。市の職員ではなく、大阪府が採用し、それぞれの市町村に配属されます。四條畷市も小中ともに欠員が出ています。3人ずつです。要は、先生がいないのです。大阪府が採用し切れていない。
倍率が低く、我々に割り当てられる先生の数も足りていない。これは深刻な問題で、いかに色々なことを整えても、教える先生が非常に重要ですから、これはもう大阪府に再三、しっかり人材を確保してほしいと伝えています。我々ではいかんともし難い領域なので、大阪府さんにしっかりと教員を雇っていただく。
同時に、先生が少ない中で、やっぱり考えていかないといけないのが働き方改革です。書類作業とかに追われる先生方に向けて、直近ですと校務支援システムというのを入れて、これまでやっていた通知表などの手書きや出欠簿などを電子化しています。
我々ができるのはそこまでなので、先生が子どもに向き合う時間を増やせるよう、省エネできるところにはしっかりお金をかけています。先生の数は増やせないですが、先生が子どもに向き合う時間を増やせるよう、そこにはしっかり予算を投じていこうという考えです。欠員が出てしまっているというのは事実ですが。
岡部小付近の遊べる場所問題に関し、四條畷市が検討したのは、小学校のグラウンドを使って遊べるようにできないかということです。私の頃はそうじゃなかったですが、昔、恐らく結構昔は、放課後にグラウンドで先生と一緒にキャッチボールをやってという時代があったかと思います。しかし、事故とか、硬いボールが頭に当たったとかで、裁判沙汰になった場合、どうしても管理監督責任を問われ、なかなか放課後にグラウンドで自由に遊ばせるというのは今の世の中、誰が責任を取るかという問題に発展してしまいます。
地域の野球とかでも活用いただいていますが、空いている時間もあるので、それを見守っていただける方々がいらっしゃれば、開放も考えられるかもしれないですが、定期的にずっと見るとなると、担い手の問題もあるので、なかなか前に踏み出せていません。
市役所に職員提案制度というのがあって、今年度、職員からも提案がありました。民間事業者さんに委託して学校のグラウンドを開放するという内容です。すると、今度は不審者の問題。民間事業者が自由に入れる学校となった場合、それが本当に安全なのかということです。地域の方でしたら、学校の先生も顔を知っていますから、「ありがとうございます」ってなると思うのですが、事業者に委託して、誰が見守りに来るか分からないというのをどう管理するのかという問題もあって、なかなか一歩を踏み出せないというのがあります。
一番良いのは、みんなが心地よく使える公園を各小学校区に一つずつ整備していく。その底地をしっかり見つけて整備させていただきたい。ただし、学校のグラウンドについても安心して見守っていただける団体とかがいらっしゃったら、一緒になって開放するというのも考えていきたいと思っています。
街灯については、基本的に道路灯と防犯灯の2つがあります。それぞれ目的が違って、道路灯は道路を照らし、防犯灯は歩道を照らします。道路灯の方は、市が全部一括して整備していて、電気代も市が払っています。防犯灯は、申請をいただき市で設置して、電気代を地域の皆さんと市で折半する制度になっています。なので、年間で予算を取っていますので、新しく増やしてほしいというお声があれば設置できます。
ただ、自治会として電気代を払っていただくことになるので、そこのご理解が必要です。理解が得られれば、台数を増やすことが可能という制度になっています。
ごみの話は飛ばさせてもらって、防災行政無線についてお話します。お昼に鳴るものですが、数年前にリニューアルして音質がよくなっています。前の防災行政無線は、四條畷市域の6割ぐらいしかカバーできていませんでした。マイクの質が弱いので、それ以上音量を上げると近くの家にうるさ過ぎるのです。なので、今の設備は質を上げて、同じ音量でも遠くまで届くように変えました。しかし、それでも80%強までのエリアにしか聞こえません。
それ以上に音を上げると、苦情の電話で大変なことになります。今持っている技術ではそこまでしかいけないので、どうやるのかというと、防災行政無線は市役所で音量を調節できます。ふだんは「大」の音量を使いません。「大」というのは、もう本当に危険なときに使うものとして持っています。日頃からそれを使ってしまうと、もう本当に大変なことになりますので、いざというときに使います。
雨が降って窓を締め切ったら聞こえないという方にぜひ覚えておいてほしいのが、「0120‐474(四條畷市)‐575(ご しち ご)」。これにかけると、防災行政無線で何を言っていたかを電話で聞くことができます。どこの地域も広報板の下に書いているのですが、我々の周知不足もあり、ご存じでない方もいらっしゃるかも知れません。一応、それで何を言っていたのか聞き直していただけるようになっていますので、聞き取りづらい場合は、それを活用いただきたいですし、本当の災害のときは大きな音で鳴らします。
また、地域の消防団の皆さんのお力を借りて、広報車というのを回していただくなど、緊急時はそういう対応もさせていただきます。
市民:
広報誌のどこに載っていますか。
市長:
広報板といって、各地域でポスターとかを貼っていただいているところに掲示させていただいています。3、4年ぐらい前からだと思います。
市民:
新しいところだけですか。古い掲示板には書いていないのでしょうか。
市長:
いや、あれは確か、自主防災ネットワークの皆さんのお声もあって、一斉に対応させていただいたと思います。
市民:
見てみます。
市長:
ありがとうございます。なるべく覚えやすいように、「四條畷市」「575」にしています。よかったら覚えてもらえたらと思います。
まだまだ時間がありますので、いろいろご意見、ご質問いただければと思います。順番にいかがですか。
市民:
ALTという学校の英語授業のために外国から来てくださっている先生がいますね。今はどうなっていますか。各学校に1年間ずっとおられるのでしょうか。十何年か前は、学校が4つぐらいあった中で1人しかいないので、結局、1年間に1回か2回しか授業を受けられなかったです。昔です。大分前。
今はどうなっていますか。交野市は各学校に1年間ずっとおられます。四條畷市は充実していたのですが、今どうなっているか分からないです。
市長:
ありがとうございます。基本的には交野市さんと変わらないと思います。コロナがあって、渡航の関係がありますが、文部科学省からお金も出ている事業で、数年間は国費が出て、1年というより複数年来ていただいていたと思います。各中学校に。
小学校にも原則配置させていただいて、配置が難しかったとしても、エリアに1人とか全体で1人とかということはなかったと思います。
本市の特徴は、ALTの先生は数年で替わるという性質がありますが、そうすると市の英語教育のノウハウをずっと知っている人がいなくなってしまうので、ALTをやっていた優秀な方を市で直接雇用して、その人にALT全体のリーダーをやっていただいています。なので、他市よりも多めに配置させていただいている状況かと思います。ありがとうございます。
市民:
ということは、今は何人ぐらいおられますか。
市長:
コロナ前までは数を覚えていたのですが、コロナ後の直近の数値を持っていません。ただ、基本的には各校1人という考えを持っていて、多少欠員があるかもしれないですけれども、原則はそう思っています。
市民:
ありがとうございます。
市長:
順番にいかせていただきますが、さっき挙げていただいていたので。
市民:
田原に住んでいます、○○といいますけれども、庁舎が総合センターのほうに移転するということで、その問題について発言させてもらいたいと思って来ました。
まず、東中野で市長に質問したときに、市長は必要であれば都市再生整備計画を導入するという話をされました。この制度を導入すると、40%の交付金と公共施設に対する起債の交付税措置、この2つを合わせて50.8%の国費が出ます。
これに対し、現在やろうとしている公共施設適正管理債、この場合は90%の5割という形で45%です。とすると、都市再生整備計画のほうが有利になります。
にもかかわらず、なぜ周辺8施設統合、というのを打ち出して、しかもそれは都市再生整備計画にのらないという話になっているのかということですが、都市再生整備計画は地域合意があって初めて適用されるのです。ということは、この8施設集約というのは、地域合意が取れないから排除した。だから、使える制度は公共施設適正管理債しかないという話になっているのだろうと私は理解しています。
だとすると、そうまでして、住民合意を排除してまで何でそんなことをするのだろうと。国費は都市再生整備計画のほうがたくさん出ます。かつ、集約したら安くなるのかというと、私が調べたところでは、集約したほうが高くなる。敷地が広ければ必ずしもそうとは言えませんが、今の場合でいうと、敷地が狭いところに造るので、そうすると1棟にしたときと2棟に分けたときの単価比較として、地盤がほぼ同じ条件のところで比べると、東京の清瀬市の場合は47万円パー平米。そして、府中市と越谷市の場合は44万円パー平米と、1棟の清瀬市のほうが高く、2棟にしたほうが安いというデータになります。
その理由は理屈として非常によく分かるのです。というのは、地盤にくいを立てて、その上に建物を建てるのですが、くいは重さを支える。重さを支えるのは要するに、くいの総断面積に比例するというのが構造計算の基本なのです。とすると、1つにするにしても2つにしても、重さが一緒であれば、くいの断面積というか、材料は一緒という形になります。それに加えて、1か所にすると、1つの地盤に力が集中してしまいます。そうすると、より深いところで支えるか、何らかの措置が必要になってくる。とすると、集約して高くすれば、かえって高くなるという形になります。
市長:
○○さん、すみません、今のご質問ですが、1点目が、都市再生整備計画をつくらないのは住民合意を避けているのではないかということ、2点目は集約することが本当に安くなるのかという質問でいいですか。
市民:
そうです。
市長:
まだありますか、3つ目。
市民:
いや、それだけです。
市長:
分かりました。
市民:
今の8施設集約というのは、根拠がないものじゃないかという話です。
市長:
ありがとうございます。お答えさせていただきます。
まず、議会のほうで特別委員会というものをつくられて、どういうふうにしていこうかという検討がなされました。市議会議員の皆さんは市民の代表者です。この中で積極的に議論をされました。
大きな方向性として、8つの集約をしていこうというのが原則なのですが、今、○○さんがお話をしていただいたような議論のそもそもの段階として、まちづくりをしていくときには都市計画というのを決めて行います。ここは住宅のエリア、ここは商店街エリア、ここは工場を建てますよといって、最初に区分けをして町を整備してゆくのです。
それは法律で決めてあり、大阪府が決定することになります。大阪市さんなどの大きな市は自分で決めるのですが、四條畷市の場合は大阪府と協議し、最終的に大阪府が決めます。
ご存じのとおり、総合センターの周りは住宅地に指定されています。あんなところに工場とかは建てられないという、そういう制度になっているのです。住環境を守るために。公共施設は明らかに住宅ではないので、そもそもの都市計画上、今のままでは建てられないという状況です。
では、どうしていくのかというと、都市計画を変更して公共施設等を建てられるようにしない限りできないので、都市再生整備計画以前に、そこに何か建てようと思ったら、そもそもの都市計画を変える必要があります。そして、都市計画を変えるときには必ず近隣住民の皆さんのご意見、合意を得ないといけないので、どんな財源を使うとかの前に、必ず住民合意がないと前に進めません。
なので、どの財源を使うとか、どの補助を使うとかの前に、まずはどういうものを整備するのか、そして、そもそもそんなものが入るのか、それを確定させてから住民の皆さんにご意見を聞いて、それで良いとなって、そのときに使える一番有利な国からのお金を頂くことになります。
それにはもう少し年数がかかるので、もしかしたら、そのときに今よりもっと有利なお金がもらえるかもしれません。そうなったらそれをしっかり活用し、市民の皆さんの負担を最小限に抑えてやっていくので、必ず住民合意を経ることになります。
その上で2点目、集約してコストが下がるのかということ。これは全くおっしゃるとおりで、何を建てるか、どう建てるかによります。当たり前ですけれども。ホールというのは空洞のものですから、あれの上にいろんなものを置けるのかとか、ものをどう建てて集約させるかでコストは大きく変わります。今、紙の試算上で、そういうふうに安くなるのではないかと言っておられる方がいるのも事実ですけれども、行政として試算したわけではないです。
なので、何を入れるべきなのか、どうすればそういう構造にできるのか、その構造にした場合はどれぐらいの額になるのか、これを行政としてしっかり調査していく。
まだ何も決まっていない段階で、高くなるのか、安くなるのかという議論ができる状況にはないです。
市民:
そうすると、今の計画でも都市再生整備計画にのせることはあり得るっていうことですね。
市民:
すみません。1時間という時間で中野本町・西中野に来ていただいています。ほかの方も質問等がございますので、また次のどこかの機会で質問していただいたらと思います。
市長:
ほかに、手がもし挙がっていらっしゃる方がいたら。
市民:
○○さんがおっしゃったことですが、よろしいですか。
この8施設集約ということを、市民の皆様にもっと知らせていただきたいと思います。本当にものすごいお金がかかりますので、私たち市民の税金の、それの使い道をもっと皆様にお知らせしていただきたいというのが私の意見です。
色々な地区を回らせていただいても、この8施設の問題がほとんど出てこないというのが実情だと思うので、よろしくお願いします。
市民:
すみません。そのへんにしていただけますでしょうか。
市長:
もちろん市のほうでしっかり周知させていただき、第6回対話会の中でも24か所全てで今のお話をさせていただいています。色々と行かせていただいた場で周知させていただきながら、広報誌とかホームページとかも使いながら積極的に発信させていただきたいと思います。
ただ、あまりにも今、明確に決まっていることが少なくて、なかなかお伝えしても、発信が至らない部分もあるかもしれませんが、それは改善してお伝えしていけるようにしたいと思います。
ありがとうございます。そのほか、いかがでしょうか。どんなことでも。マイクをお持ちします。
市民:
今日はありがとうございます。私は参加していないのですが、以前、緊急地震速報の演習か何かをされていたみたいです。
市長:
どちらの訓練でしょうか。
市民:
大阪府の訓練ですかね。何か本番と同じような音だったので、びっくりしたと。ちょっと音を変えるとか、分かりやすいようにしてもらえればという家族の意見があったのでお伝えします。
市長:
ありがとうございます。本番と一緒だと紛らわしいですね。恐らく、大阪880万人訓練のことを指しておられると思います。
あれは府域全域で行われていて、色々な意見があります。違う音を鳴らしてしまったら、本番のときに何がどうなるのか分からないという考えもあるので、なかなか難しい問題かなと。
とはいえ、いきなりやるとびっくりするので、テレビのニュースとかで大分と予告していただいていて、市のほうでも周知していますので、私としては訓練なので、なるべく本番と同じ状況をと考えています。
ただし、しっかり事前周知をさせていただく。ご懸念はよく分かります。紛らわしいというのは。市のほうからも訓練ですというのが分かるように、しっかり発信していきたいと思います。ありがとうございます。
市民:
ありがとうございます。
市長:
そのほか、いかがでしょうか。
市民:
すみません。過去のことになりますが、コロナの間、息子が大学生でした。4年制で2年までは大学に通っていて、そこから2年間は大学に1回か2回ぐらいは行ったかもしれないですが、そこまで行かずに終わってしまいました。
補助とか色々なことが高校生(18歳)までというくくりになっていて、もちろん大学は義務教育でもないし、全員が行っているわけではないのですが、学費としては私立の大学で滋賀県まで行っていて。4年間のうち2年間ほとんど行っていなくて、大学からの補助というか、3万円ぐらいが1回だけ下りたという感じで、就職のときも支障が大分あって、現在に至っています。
うちの子どもは終わったことですが、たまにテレビで大学生はかわいそうだとか、そういうコメントをされる方がいらっしゃって、大学は自由に行っているから仕方ないとは思うのですが、高校生よりも倍以上、私立の大学だと1年に160万円とかの学費がかかるので、大学生への補助とか、そういうのも考えていただいたらと思います。
少子化で小さいお子さんの色々なこともあるのですが、一番お金がかかるのは大学生だと個人的に思うので、そういうのがあればいいなと思います。
市長:
ありがとうございます。自分自身の高校や大学のことを思い返したときに、2年間行けない期間があると思うと本当に耐え難いと思います。
休校や学校に行かないという対策がどうだったのかというのは政府の判断で何とも言えませんが、やっぱり子供たちには多大な負担を強いてしまったと思います。行政としてそれをお願いする立場にあったので、そうした意味では、市民の皆さんとか事業者の皆さんに本当に大きなご負担をおかけしたことを、申し訳なく思っています。
その上で、色々なものが18歳で切れるというのはおっしゃるとおりで、身も蓋もない話をしてしまうと、法律上、子どもの定義が18歳までということになっているので、様々な福祉施策が18歳で切れるという。何て行政的な回答だって自分でも思いますけれど、そうなってしまっているのが現実です。
ただ、先ほど人口のお話をさせていただいたのですが、四條畷市はうれしいことに30代の方の転入増ですが、20代がものすごく転出増です。働く場所の問題とかもあるのだと思うのですが、当然市民ですし、未来のある青年たちです。彼らに対して市が何かできているかというと、ほとんど何もないというのが実態です。
どういう政策があるのか。他市でやっておられるのは、市独自で奨学金をつくったりしておられます。基本的には奨学金は国とかがされていますが、この市だからこそ、そういう支援が受けられたという制度をやっている自治体もあるのは事実です。
どういう政策が良いのか、いろんな議論がありますが、今後の政策を考えていくときの一つの視点とさせてもらいたいと思います。
ただ、福祉の全ての制度が18歳で切れているのは事実で、なかなか高い学費なのにというお気持ちは本当に分かるのですが、行政がどこまでやっていけるのかというと難しい。
先ほどのインフルエンザとかも、人数が多いので、やろうとなると実は結構なお金がかかるのです。優先順位をつけてどの政策をやっていくのか。
私が絶対に避けたいと思っているのは、今の世代でお金を食い潰して、次の世代で大変になるのは、これは無責任だと思っています。だから、また20年、行財政改革をしないといけないというのは絶対に避けたいので、なるべく財政は回しながら、政策は拡充する。そんな手法を考えていきたいと思います。何ができるかすぐに思いつけなくて恐縮ですが、今後、考える上での一つの視点として持たせていただければと思います。
市民:
本当に報道でも大学生がかわいそうと。一部の教授はそういうことを言っていらっしゃる方もあったけれども、ほとんど大学生は切り捨てられて。
市長:
なかなか出てこないですからね。
市民:
本当にかわいそうだったなという。
市長:
ありがとうございます。でも、そのとおりだと思います。
市民:
本当に学費で言ったら、もう18歳からのほうが。
市長:
大きいですよね。
市民:
それぐらいまでの全部いってしまうぐらいの負担だと思います。私学に行かれている方は。
市長:
ありがとうございます。保育料無償化とか給食費無償化という低年齢の経済的支援は確かに少しずつ増えていっているのは事実であって。
市民:
それは絶対にためておいてもらったほうがいいと思います。
市長:
やりくりとしてですね。
市民:
やりくりとして。本当に。びっくりするぐらいの額が。3人とかだったら。
市長:
そうですよね。そのとおりだと思います。ありがとうございます。
せっかく来てくださっているので、まだ言えていないというのがあればいただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
大体これで17、18会場目ぐらいなのですが、恐らく全会場の中で一番若い方の比率が高いと思います。せっかくなので何かお伺いしたいと思います。
市民
忍ケ丘駅ですが、快速が停まらない状態になっています。四条畷駅もありますが、あれは大東市が絡んでいるということで、ロータリーもできないし、バスが停まっていますが、すごく危ない状態なのです。
四條畷市からJRに問いかけて、忍ケ丘駅に快速電車を停めてもらって、忍ケ丘駅という名称ですけれども、いっそのこと四條畷市駅というぐらい、四條畷の表玄関であるというぐらいのことをしていただけないかなと常々思っています。
市長:
ありがとうございます。四条畷駅ができたのは、ものすごく古くて、明治の時代で、とても早い時期に。浪速鉄道の時代にできて、目的は四條畷神社の参拝のためだと。
当時、汽車なので、もくもくしていたんですね。電車になる前の汽車って、もくもくするので商店街のど真ん中に停まると煙で迷惑するので、あの位置にあるという歴史的経緯があります。
今からすると、市域にあってほしかったと思いますけれども、当時の事情だと、そういう経緯があります。
忍ケ丘駅の歴史を言うと、もともとあそこには駅がなくて、岡山自治会の皆さんがお金を出し合って建てた駅です。なので、恐らく、あの名前を変えるというのは難しいかなと。いくら四條畷市にあるといっても、地域の方に身銭を出していただいて、岡山の忍ケ丘という名称がついているので、なかなか難しい問題をいただいたと正直思っています。そういう歴史的経緯があるので。
ただ、そもそもの問題として、四条畷駅前の開発を大東市さんが中心にやっておられて、今、用地買収が前に進んでいないところもあるみたいですが、きれいになる予定です。
忍ケ丘駅については、今後、やり変えるとすると、住道駅も忍ケ丘駅も高架ですが、四條畷までに踏切が何個かあります。安全面を考えると高架のほうが安全というので、2年前から高架化の可能性調査をしています。技術的にできるというのは分かったのですが、費用がもちろんすごい。何がすごいって、国道163号の下を電車が通っているので、あれを高架にしようと思ったら費用がすごいとか、手法も色々あって。
でも、高架化して、まちづくりが進んで長期的な経済効果があるならやっていくべきものだと思います。お金はかかりますけれども。
そういうときに、忍ケ丘駅の周辺の活用とか四条畷駅の駅舎の問題を解決していけたらと思いますが、駅名についてはこういう歴史的経緯があります。
ちなみに、四条畷駅の「条」の字が古い字のままです。皆さんの意見を聞きたいのですが、あれを直そうと思ったら3億円要るのです。市のお金が。皆さんの税金です。
それをやってまで「条」を直すかという議論がありまして、私はやるべきじゃない、今のままでと思っています。ちょっと嫌ですが、3億円を使う事業ではない。おおさか東線とかの時刻表を改訂するときに併せてやってくれたらと交渉しても3億と言われました。
寝屋川市では、東寝屋川駅が寝屋川公園駅に変わりました。あのときも、大東、四條畷、寝屋川市で一緒にやったら1億円ずつでいいのかと思ったら、いや、3億円ずつと。JRさんというのは、なかなかすごいなと思いました。
寝屋川市さんは、周辺のいろんな開発と合わせて払ったと聞いています。私は、それをするなら、ほかの政策を拡充させるという判断です。これにはいろんな意見があります。3億円かけてでもやるべきという人もいるので。
市長:
ちょっと余談が過ぎました。そのほか、よろしいでしょうか。
最後に、どの地域でも言わせていただいているのですが、四條畷市は特殊詐欺、昔で言うオレオレ詐欺の被害が近隣と比べてとても多い市です。本当に十何件もやられていて、1人数百万円とか、1,000万円超えとかの被害に遭われている方がいます。
かかってきた場合は、もちろん切っていただくのですが、電話がかかってくるときって、大体近隣にも一斉にかかることが多いです。名簿が住所順とかになっているので。これ、警察とか市に、ちょっと今、変な電話がかかっていると言っていただけると、警察の方がパトロールといいますか、ATMとかを巡回いただけたりするので、ご協力いただいて、抑えていきたいと思います。
まさか騙されないだろうと思っておられると思いますが、ものすごく巧みで、すごいなと思う技術で騙してくるので、何とか電話を一旦置いて、確認するようにしていただければと思います。
すみません、長くなりましたけれども、最後にアンケートのご協力もいただけたらと思います。
それでは、第6回地域の皆さんとの対話会を終了させていただきます。ありがとうございました。